代官山T-SITE(東京都渋谷区)の蔦屋書店にて、5月下旬から6月上旬にかけて、ファンの間では”世界一有名”と言われるハーレーダビッドソン スポーツスターが展示された。アメリカの伝説的バイクスタントマン「イーブル・クニーブル」が自ら主演を務めた映画『VIVA KNIEVEL!』(1977年公開)で実際に使用された貴重な車両だ!!
●文&写真:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)
アメリカの国民的英雄が乗ったスポーツスター
ド派手な星条旗カラーを身にまとったショベルスポーツスター。タンクの上面には、10台以上並ぶトラックとイーブル自らの姿が100ドル札とともにイラストで描かれている。
サスペンションもまだ進化しておらず、オートバイでのビッグジャンプにまだ見慣れていない1960年代半ばから、テレビ中継もおこなわれるスタントショーにて命がけのバイクジャンプを披露してきたイーブル・クニーブル。クルマを10台以上並べ、その上を飛び越えるスリリングなショーは、全米はもちろん世界中で話題となり、1977年には自伝映画「VIVA KNIEVEL!」もつくられた。
着地での失敗も多く、生涯骨折433回という世界記録も持つなど、命知らずの挑戦ぶりに世界中の人々を熱狂させ、魅了させた。
ナンバープレートには『EVEL K』と、イーブル・クニーブル本人の名前が入る。映画の撮影で使用された後は、自らが実際に所有。2007年に病死したことが報じられると、世界中のファンが悔やんだ。69年の生涯だった。
星条旗で飾られたツナギ姿で、命がけの特大ジャンプに挑んだイーブル・クニーブルは、アメリカの国民的英雄であり、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーにある『ハーレーダビッドソンミュージアム』には、”顔はめパネル”が用意されるほど。その人気ぶりが窺える。これを書いているハーレー専門誌『WITHHARLEY』編集長・青木タカオも、訪れたときに“顔はめ”記念写真を撮らずにはいられなかった…。
上で紹介したイーブル・クニーブルの愛車スポーツスターは、創業75周年を迎えた「センバモータース」が所有しているもの。”ビンテージハーレーの殿堂”と呼ばれる同店について、次回はレポートしよう。
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