
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●イラスト:藤原らんか
前回記事で前のめりの少ないブレーキのかけ方を身につけたなら、今回はその延長線上にある、ブレーキをもっと強くかけられるテクニックを身につけましょう。 想像もできなかった、ベテラン級のハードブレーキングができるのです。
しかも怖くない。フロントタイヤが太くなったと思えるほど安心感が大きく、それでいて制動距離も短いという信じがたいパフォーマンスが手に入ります!
レバーは握らずに引く!
ブレーキを強くかけようとすると、ブレーキレバーをわし掴みにしがち。親指のつけ根を支点にガツッと握ると、レバーの遊びストロークからマスターシリンダーを強く叩くので、ショックでフロントフォークが一気に縮み、急激な前のめりになります。
対して2本指で指先を滑り込ませるようにしてレバーを引けば、最初の叩くショックがなく、前のめりの少ないブレーキングが可能です。
グリップは手の平の外側でホールド
そもそも親指のつけ根をグリップラバーに押し付けた状態は、百害あって一利なし。前輪のセルフステアを利用した従順な走りを妨げます。手の平の外側で薬指と小指でホールドすると、ブレーキングからコーナーでのセルフステアまで、すべての操作でプラス側に効果があります。
※本記事は2021年5月10日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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