[バイクQ&A] ネモケン的“良いバイク”の条件とは?【バイクは趣味のものだからこそ…】

MVアグスタ F3

[Q] 私は、好きになったバイクが一番だと思っていますが、いろいろなバイクに乗り、その善し悪しを知り尽くしている、ネモケンさんの“良いバイクの条件”とは、どんなものなのでしょうか?


●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:真弓悟史 折原弘之 長谷川徹

[A] 人間の感性に馴染みやすい“乗りやすさ”も条件のひとつ

「このバイク、格好いい!」

だから欲しくなるし、乗りたくなる! 大事なことですよね。そして、そのバイクを手にしたときの満足感は、たまらないですよね。ボクだって同じように、無理してまで購入した経験が何度もあります。

とはいっても、キャリアを積み重ねると、やがて自分の走りに合ったバイクが欲しくなるものです。さらには、それまで味わったことのない感性を持つバイクに触れてみたくなる…。

そんな皆さんに向けて、走るとどんなバイクなのか、その情報をしっかりお伝えするのが我々の役目だと思って、インプレッションを書き続けてきました。

感情移入することも大事なことだと思っていて、乗ってすぐに感じる興奮であったり、乗り込むうちにわかってくるポテンシャルについても意識して触れています。

バイクの善し悪しについては、こればかりは乗る人の好みなので、ボクが判断するものではないと思っています。バイクは、キャリアが異なる多くのライダーを対象に、開発されています。だから基本的に、“悪いバイクは存在しない”と考えています。

でも、「良いバイクの基準を知りたい」とのことなので、ボクにとって優れたバイクといえる条件のようなものを、いくつか挙げていきましょう。

優れたバイクの評価軸

優れたバイクの評価軸のひとつが“乗りやすさ”。様々な動作に唐突さがなく、思い通りに走ることができる特性を持っていることが大事。しかし、言葉でいうほど簡単ではなかったりする。また、パワーやトルクなど、スペックの数値が低くても優れたバイクは多い。

“趣味のもの”だからこその評価軸

まずは、乗りやすいこと。

言葉でいうのは簡単ですが、じつはこれがなかなか難しい。この乗りやすさを得るには、人間の感性に馴染みやすい特性であることが必要不可欠です。様々な動作に唐突さがなく、乗り手に信頼される安定感がなければなりません。

わかりやすくいえば、怖さを感じることなく、意識しなくても自然に慣れてしまえるバイクが、乗りやすいと評価できることになります。

次に重視するのが……

※本記事は2021年7月27日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。