![サスペンションの硬軟設定](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
[Q] 愛車のサスペンションが、硬いのか柔らかいのか、気になります。サスの硬さは、押しただけではわかりません。どこで、硬い/柔らかいを知ることができますか?
●ライドハイ編集部(根本健)
平均的な日本人サイズの場合、市販状態のサスペンションはほぼ硬すぎる
サスペンションは「硬い/柔らかい」で表現すると誤解されるケースが多く、今回はそこからご説明しましょう。
まずサスペンションとは、乗るライダーのキャリアや好みで、評価というか印象や扱いやすいか否かについてまで、感じ方が違うモノだと思います。
ただ、ワインディングなどでコーナリングしている間がもっとも楽しく、常にそれを最優先するライダーであればという前提で、何が“適正”かをご説明します。
この大前提で申し上げると、基本的に市販状態、つまり工場出荷状態のスポーツバイクのサスペンションは、硬すぎます。
なぜなら、ほとんどのビッグバイクが、皆さんが日本国内で使用する条件よりもはるかにハードなシーンを前提にしているからなのです。
欧米の我々より大柄で重いライダーが、しかもタンデムで高速道路のカーブを日本の倍の速度で駆け抜けるとき、路面からの衝撃をきっかけにバイクが上下動を繰り返し始めたら、危険に思いますよネ。
そんなコントロールできない状態に陥ったら、これは訴訟ネタです。企業としてこれはあってはならないコトで、そのために“滅多なことではフワつかないサス”に設定されているのです。
コーナーを楽しく乗るには、良く動くサスペンションが優位
こういった動きにくい硬いサスは、コーナリングアプローチがしにくいだけでなく、滑ったときのリカバーにも対応しにくい側にあります。
簡単に理由を説明しますネ。
サスは路面からの衝撃を吸収したりする乗り心地も大事ですが、コーナリング中にタイヤが滑らないよう、路面追従性という重要な役割も担っています。
この路面追従性、わかりやすくいうと……
※本記事は2021年8月2日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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