
[Q] 大型免許を取得した女性ライダーです。ベテランの方に、最初から外国製の大型車だと慣れるまで大変だから、国産から乗り始めたほうが良いと言われました。でもデザインやカラーリングなど、やっぱりどうしても欲しいんです。大型外国車を扱うのは難しいのでしょうか?
●文:ライドハイ編集部(根本健)
[A] 乗りたいバイクに乗る! そのために注意したいこととは?
ご助言なさったベテランの方は、あなたを思いやってのご意見だったと拝察します。女性の体力や体格で、苦労を重ねて取得した大型バイクの運転免許。せっかくの大型バイクライフに慣れるまでに時間がかかったり、立ちゴケ(外車は修理代が高い…)などでケガやモチベーションのリスクを避け、まずはバイクに乗ることそのものを楽しんでほしい…そんなお気持ちからだと思います。
でも、憧れたり魅力を感じたバイクに乗りたいですよネ。その気持ちが支えになってきて頑張ってきたのでしょうから、そう思われて当然です。
まぁ外車とひと口ではくくれないほど、それぞれ個性がありますが、たしかに国産車とは基本の考え方で異なる面もあります。大雑把ではありますが、いくつか知っておいたほうが良い面を説明しておきましょう。
立ちゴケ回避のために、あえて何度もエンストさせてみる?
まずシート高です。男女問わず体格はさまざまでしょうが、ヨーロッパのバイクメーカーだと、女性も乗るであろうことが想定されるベーシックなバイクでも、前提となる体格は日本人よりは大きめです。
メーカーによっては日本向けにシートを薄くした仕様もありますが、とにかく片足でもしっかりと地に着く状態は必須です。
やっと届くような感じであれば、リヤサスペンションのプリロード調整というのがありますので、これで車高を下げてもらうか、それでも不足であれば、思いきってリヤサスを縮めてもらう改造をお願いしてみましょう。
これはこの後に説明するエンジン特性から、立ちゴケ防止には十分な備えをしておいたほうが良いからで、そこはなんとかなるなどと軽く考えないことです。
そのエンジン特性ですが、ヨーロッパ製は元気というか活気があるというか、スロットルを開けたときのレスポンスが国産バイクより鋭いものが多いです。
そこを警戒して、発進の半クラッチをついそろそろと繋ぎがちで、その躊躇がかえってエンストを誘発し立ちゴケしやすいと思ってもらったほうが良いでしょう。
この防止には、まずは……
※本記事は2021年6月16日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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