![[バイクメンテDIY] 使えば分かる納得の機能性。特定の作業に最適化した工具×5選〈ストレート〉](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
サンデーメカニックの強い味方の工具ショップ・ストレート。オリジナル工具を多々展開している。今回はその中でも特定の作業に最適化した工具に注目した。使って納得の利便性/機能性の高さに驚くことだろう。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ストレート
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き
配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレートを追加することで切れ端をつかまえてしまうのがこのニッパーの特徴。
全長は130mmと小ぶりで、切断能力は銅線φ1.6mm、撚り線なら1.25mm²とペンチのように強力ではないが、後片付けが楽という点で大いに魅力的だ。
【キャッチニッパー 12-2525】 同様のニッパーはプラモデル製作や樹脂工作用工具にもあり、取り立てて新奇性があるわけではない。だが一般的な工具セットに含まれる定番の強力ニッパーしか使ったことのないサンメカにとっては、繊細な薄刃の切れ味は新鮮なはず。●ストレート会員価格:1250円
薄刃の裏側に板金部品のプレートがあり、グリップを握っている間は切断後の切れ端を挟むことで飛散を防ぐ。ニッパーは届くが指先は届かないような場所で結束バンドを締めて切断すると、切れ端がどこかに飛んでしまうが、このニッパーならちゃんと回収できる。また片面がフラットな薄刃なので、結束バンドのロック部分の端面でバリが残らず切断できる。
配線カプラープライヤー:縦でも横でもロックを掴める独自の先端形状を採用
オリジナルカプラー用工具の一種で、細く長い先端により狭い部分に組み込まれたカプラーにも届きやすい。先端部分は爪を真上から押し込めるよう独特の形状を採用している。
しかし、これが決して唯一無二というわけではなく、他の2種類はまったく異なるデザインとなっているので、1本に頼るのではなく使い勝手の良いプライヤーを選択することが重要だ。
【配線カプラー プライヤー[オリジナル商品] 12-9973】約205mmの全長は一般的なラジオペンチよりやや大きく、独特なヘッド部分もかさばるため、カプラーの設置場所によっては届かない場合もある。そうした想定外があったとしても持っておきたい1本だ。 ●ストレート会員価格:1480円
カプラーに対して正面からでも横からでも爪を押すことができるコンパクトなヘッドを採用。ラジオペンチを代用すると、爪だけでなくカプラー本体を掴んでしまい破損の原因となるが、爪だけを狙えるよう先端部分が大きく曲げられているのが特徴だ。
ヒューズプライヤー:ヒューズ同士の隙間に入る薄い先端がイライラを解消
旧車や後付けの電気アクセサリーはガラス管タイプがポピュラーだが、樹脂モールドのブレード型となり、さらに現行モデルではマイクロ型や低背型が普及し、小型化の一途を辿るヒューズ。
またヒューズボックス自体も小型化され、取り外す際も掴みにくく苦労することも多い。独自のノーズ形状を採用したヒューズプライヤーは、そんな場面に最適な掴み工具だ。
【ヒューズプライヤー 12-779】ブレード型ヒューズボックスには、あらかじめピンセットのような専用プライヤーが組み込まれている場合もある。ラジオペンチで掴むとヒューズの樹脂ハウジングを破損することがあるが、このプライヤーのノーズは刻みのないフラットタイプなので、優しく掴めるのが特長だ。 ●ストレート会員価格:1980円
近接して並ぶヒューズの隙間に差し込めるよう、片側のノーズはフラットでもう一方は半円状の逃げを設けた独特なデザインとなっている。半円側のノーズはヒューズをしっかり掴める上に、メタルフレームのメガネの鼻当ての角度調整にも使用できる。
クイックスパナレンチセット:抜き差しなしで早回しできる狭い隙間で重宝する薄型スパナ
ボルトやナットと接する部分を独自の特殊形状とすることで、スパナ自体を完全に抜くことなく連続的に回すことができるレンチセット。
早回しをするならソケットレンチやT型ハンドルが適役だが、ボルトやナットの使用場所によってはスパナしか使えないこともあり、そうした場面で通常のスパナと合わせて所有していればスムーズな作業が可能となる。
【薄口クイックスパナレンチセット 5ピース 11-070】●ストレート会員価格:3990円
スパナを抜かずに早回しできる特殊機構に加えて、厚み約2.9mm(17×19mmのみ約3.8mm)という薄型形状を採用。狭い隙間やダブルナットの締緩作業に重宝すること間違いない。
6×7/8×10/12×13/14×15/17×19mmの5本組みで、専用ポーチも付属。ボルトやナットを頭部の奥まで押しつければ二面幅でしっかりホールドするが、頭部の一部が肉抜きされており、浅く掛けると角部が空回りするため、スパナ自体を抜かなくても早回しができる。常用工具とはひと味違う飛び道具的ツールだ。
エクステレンチ:オーバートルクに要注意ながら、あると便利な延長バー
ボルトやナットのサイズと締め付けトルクと工具には密接な関係があり、細いボルトを回すには、スパナやラチェットハンドルも短いものを使うのがセオリー。
しかし、固着したネジを緩めるのに正攻法だけでは通じないことも…。そんなピンチで頼りになるのがメガネレンチやスパナの延長棒。ケガや破損への注意は必要だが、窮余の策として有効な場合も多い。
【エクステレンチ 385mm 19-2605】先端のカギ型部分でメガネレンチなどを保持して、385mmの全長でトルクを増大するためだけに開発されたエクステレンチ。工具を延長する行為は本来正しくはないので、あくまで非常時用工具であることを理解して活用したい。●ストレート会員価格:3590円
軸長が長くなればトルクも必然的に大きくなる。きつく締まったボルトやナットを緩めるのは楽になるが、締める時のオーバートルクには注意が必要だ。
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