
ガレージがあれば、途中で作業を中断したバイクを置いておける上に、工具類を家の中から運ぶ手間もないため、アイテム数やクオリティもアップできる。ここでは収納用品からハンドツールまで、ガレージでのサンメカライフを充実させるオススメの工具類を紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部●外部リンク:山下工業研究所
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット
ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセットにした3285Zは、ツールキャビネットの引き出しにそのまま収められる3分割のウレタントレイを採用。すでにソケットレンチを持っているサンデーメカニックも、目からウロコの実力を体感してほしい逸品だ。
【Z-EAL ソケットセット 3285Z】 ソケットレンチセットといえばメタルケース入りという既成概念を覆し、軽量な収納で製品化したコーケン。3285Zでは、ウレタントレイごと引き出しに入れることを前提に、紙製パッケージを採用している。●希望小売価格:5万5000円(税抜)
ウレタントレイは、フリクションによって工具のガタつきを抑制し散らかりにくい。決まった場所に収納することで作業後の紛失予防の確認にも有効。工具を判別できるよう、2層構造の上下で色を変えているのもポイントだ。
250mmのスピンナハンドルや75/125/250mmのエクステンションバー、早回しに役立つクイックスピンナーにもZ-EAL思想が反映されている。差込部のガタがないので、先端に付けたソケットがグラつかず快適に作業できる。
8/10/12/14mmのディープソケットとともに入っているのが、14/16/20.8mmのスパークプラグソケット。このソケットは、先端部分に真鍮ガイドと金属クリップを組み込み、デリケートなプラグの陶器部分に優しいのが特徴。
空転トルクの軽さが魅力の72歯ギヤラチェットハンドルと、二面幅の公差をISO/JIS等の標準規格より狭めたタイトなソケットがZ-EALの真髄。ソケットは5.5/6/7/8/10/12/13/14/17/19/21/22mmの12個セット。
ソケットセット:どんなバイクにも対応できるミリ&インチソケットセット
自分の愛車のボルトはミリサイズオンリーでも、ガレージがあると仲間のバイクに触れる機会もあるはず。3201AMWは、ミリサイズはもちろん、一般的なアメリカインチに加えてイギリス規格のBSWソケットも入っており、どんなバイクや車にも対応できるのが大きな特徴。出張用工具としても便利なメタルケース入り。
【ミリ/インチソケットセット 3201AMW】 ●希望小売価格:6万1700円(税抜)
ラチェットハンドルやスピンナハンドルのグリップ部分は、セレーションを設けるとともに中空構造を採用。T型スライドハンドルの軸部も剛性の高い楕円断面とするなど、こだわりは随所に盛り込まれている。エクステンションバーは75/125/250mmの3本。
スピンタイプハンドルやクランク形状のスピードハンドルなど、駆動工具のバリエーションも多彩。ラチェットハンドルが主役なのは確かだが、さまざまな状況に柔軟に対応するには武器は多い方が良い。
ミリサイズは9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22mm。インチサイズは5/16/3/8/7/16/1/2/9/16/5/8/11/16/3/4/25/32/13/16/7/8インチ。B SWは1/8/3/16/1/4/5/16/3/8/7/16/1/2インチの入組で、すべて12角となる。
ソケットセット:差込角1/4インチと3/8インチで幅広い作業で使いやすさが光る
差込部のサイズが小さいぶん狭い場所での使い勝手に優れる1/4インチと、一般的な3/8インチの混合セット。1/4ハンドルの20歯/3/8ハンドルの24歯は、Z-EALハンドルの36歯/72歯に比べて数値的には平凡だが、緩んだボルトを回し続けられる空転トルクの軽さは秀逸で、実用面では何の不足もない。多彩なアクセサリーも魅力のひとつ。
【ソケットセット 2260M】 差込角が異なるラチェットをセットにした2260M。バイクのメンテナンスでは1/4インチが重宝する場面が多く、状況に応じて3/8インチと使い分けできる。ガレージにツールキャビネットがあっても、メタルケースで運べるのは便利。●希望小売価格:3万7900円(税抜)
1/4インチソケットは4/5/5.5/6/7/8/10/12mmで、3/8は8/10/12/13/14/15/17/18/19/21mmと一部重複する。同じ二面幅でも、差込角でソケット自体やハンドルの大きさが異なるため、状況に応じて使い分けできる。
スピンタイプハンドルの差込角は1/4インチで、T型スライドハンドルは3/8インチ、エクステンションバーは1/4、3/8が付属する。エクステンションバーの根元はセレーション+ローレット加工により指で回す際に滑りにくい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
メッキのプロが開発したクロームメッキ専用品!! 鉄素材のさまざまな表面処理の中で光沢や質感、高級感のいずれにおいても秀でているのがクロームメッキだ。しかしながら近年では、メッキ工程で使用される六価クロ[…]
“機械遺産”のコンディションをどう維持するか 電気自動車や電動バイクの普及が進めば進むほど、旧車や絶版車ムーブメントは一段と熱くなりそうだ。内燃機関に対する注目度が高まるのと同時に、ユーザー自身は“機[…]
擦らず拭くだけでOK。デリケートな素材も傷つけることなく赤サビを除去できる バイクや自動車の部品はもちろん、橋梁/建築物/工具/アウトドア用品の材料として当たり前のように使われている鉄素材。豊富な埋蔵[…]
車種別専用パーツのラインナップも豊富なキジマ バイクメーカーが開発するニューモデルは、ビギナーからベテランに至る幅広いニーズに応えるべく仕様を決定しているが、それでもすべてのライダーの希望を叶えられる[…]
メンテナンスで覚えて、カスタムで楽しむホンダのモンキー&ゴリラ シフトアップ製88ccキットを組み込み、ノーマルキャブのままでセッティング変更せずに普通に走ることができた、6ボルト仕様の初期型黄色ゴリ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
メッキのプロが開発したクロームメッキ専用品!! 鉄素材のさまざまな表面処理の中で光沢や質感、高級感のいずれにおいても秀でているのがクロームメッキだ。しかしながら近年では、メッキ工程で使用される六価クロ[…]
スマートフォン連携でバッテリー管理が劇的に進化! 名古屋市に本社を置く株式会社SECONDが、LEADMAX-JAPANとの販売代理店契約を締結。2025年7月1日より、日本初上陸となるモーターサイク[…]
収納しやすく持ち運びやすいカード型くもり止めスプレー これからの時期、急に雨に降られて走行する際にシールドが曇りやすくなる。雨の中でシールドが曇ると余計に視界がなくなり、安全運転を阻害する要因となりか[…]
論より証拠! 試して実感、その効果!! 1947年カリフォルニア州ロングビーチで創業し、これまでにカーシャンプーやワックスをはじめ、さまざまなカー用品を手がけてきた「シュアラスター」。幅広いラインアッ[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
最新の関連記事(工具 | コーケン)
ハンドルとソケットが一直線になる丸形ヘッドのスイベルラチェット 丸型ヘッドの中心に支点を置くことで、ハンドルを180度振れるスイベルラチェット。ハンドルと差込部を90度にすれば通常のラチェットと同様に[…]
Z-EALメタルケースセット:バイクはもちろんクルマでも重宝するシブイチアイテム網羅セット ヘッドの中でガタつかず空転トルクが軽い72歯ギヤのラチェットハンドル、薄さと短さを追求したスタンダードソケッ[…]
エアーコンプレッサーを設置したら、インパクトレンチとソケットをセットで持っておきたい ガレージにコンプレッサーを置いたら、絶対欲しいインパクトレンチ。作業効率が格段に向上する。メッキ仕様が多いハンドツ[…]
新構造ロック機構でソケットとの一体感アップ。接合部の精度が秀逸なエクステンションバー ソケットレンチは、ソケット内側のディンプルに差込部のボールが入って接合される。スプリングでボールを押す一般的な差込[…]
明確な個性を持つ30種類のラチェットハンドル デザインや製品番号を変えることなく、ラチェットハンドルの要点であるギヤ数を36→72歯に倍増させたコーケンZ-EALの3/8インチシリーズがデビューしたの[…]
人気記事ランキング(全体)
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
当時を思わせながらも高次元のチューニング ◆TESTER/丸山 浩:ご存知ヤングマシンのメインテスター。ヨシムラの技術力がフルに注がれた空冷4発の完成度にホレボレ。「この味、若い子にも経験してほしい![…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
最新の投稿記事(全体)
お手頃価格のネオクラヘルメットが目白押し! コミネ フルフェイスヘルメット HK-190:-34%~ コミネの「HK-190 ジェットヘルメット」は、軽量なABS帽体と高密度Epsライナーが特徴のヘル[…]
【特集】黙ってZ/Ninjaに乗れ!!(動画付き) 1970~80年代直4カワサキイズム 屹立したシリンダーヘッドから連なる4本のエキゾーストパイプ。 いつの時代もライダーの心を熱くする“カワサキの直[…]
ホンダ CB400スーパーフォア(2018) 試乗レビュー この記事では、平成28年度排出ガス規制に法規対応するなどモデルチェンジを実施した2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年6月[…]
MotoGP黎明期のレプリカマフラーだ このマフラーは4スト990ccが導入されて、世界GPがMotoGPに代わった翌年の2003年に、ホンダRC211VエンジンのモリワキMotoGPレーサー・MD2[…]
ホンダのスポーツバイク原点、CB72とマン島T.T.イメージを詰め込んだクラブマンだった! ご存じGB250クラブマンは1983年の12月にリリース。同じ年の4月にデビューしたベースモデルのCBX25[…]
- 1
- 2