●レポート:古井頼太 ●写真:ホンダ/八重洲出版 ●編集:モーサイ編集部(上野茂岐)
35年続いたホンダ VT系エンジンの原点
リアルタイムを知る人にとっては、ホンダ VT250Fが「打倒2スト」(その実態はヤマハ RZ250)を目指したスーパースポーツモデルだったのは改めて言うまでもないだろう。
一方、VT250Fのエンジンは、ツーリングモデルのゼルビス、アメリカンのVツインマグナ、ネイキッドのVTRと様々なモデルに活用され、近年では「扱いやすく、壊れない」というイメージで語られることが多い。
しかし、VT250F用に新開発された水冷90度V型2気筒は、V型4気筒の世界GPマシン・NR500のコンセプトを継承した、超高回転高出力型のとんでもないエンジンだったのだ(ちなみに市販量産車として250cc水冷90度V型エンジンはこれが世界初)。
いかにそのエンジンが当時のライダーに衝撃を与えたのか? 以下『別冊モーターサイクリスト1982年7月号』のレポートを紹介しよう。
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