ピカールでバイク磨き! アルミレバーが30分でピカピカに【ピカール液の使い方】

休日のちょっとした時間、バイクのお手入れなどはいかがでしょう? 凝った道具がなくても、高いコンパウンドがなくても、「ピカール液」と「古靴下」さえあれば、アルミ素材をくっきり輝かせることができます。例として今回はホンダ トゥデイのアルミレバーをゴシゴシ。簡単で、そしていい気分転換になるので、ぜひトライしてみてください~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル)
今、これを読んでる皆さんの中で「ピカール」を知らない方はほとんどいないのではないでしょうか?
車用品やホームセンターにもほぼ必ずある「ピカール液」。日本磨料工業の液状金属みがき「ピカール液」は発売日が1949年。その前身である「油性ピカール液」にいたっては1940年頃(!)と言われており、研磨剤としてはぶっちぎりのロングセラー商品です。
筆者は個人的に勝手に「国民的コンパウンド」と呼ばせていただいております。
磨き始めると病みつきになっちゃうんだよな~…。
このピカール液は何処でも売っていますし、なんたって安い! 180gの缶入りでおよそ300円ちょい。 高級コンパウンドに比べたら随分お求めやすい価格となっていますが、その性能を甘く見ちゃイケマセン。
論より証拠、それじゃ早速やってみましょうか~!
ピカール液の底力:腐食しているレバーもピカール液にかかれば…!?
今回はホンダのスクーター”TODAY(トゥデイ)”のレバーと、 ついでにスイッチボックスを磨いてみます。
かな~り古びておりまして、年式相応と言いましょうか…。表面はアルミの腐食に覆われて、粉をふくほど酷くはないものの、 すっかりツヤがなくなっています。こうなってしまうといくら洗剤で洗っても綺麗にはならないもの。
アルミの腐食でツヤがなくなっています。光の加減もありますが、特にブレーキレバーはまるで樹脂のような質感に…。
ピカール液の底力:ウェスよりも古靴下が使いやすい!
早速やっていきましょう。用意するものは、ピカール液と”古い靴下”。
専用のウエスを用意する必要はありません。いやむしろ、靴下の方がやりやすいのです。
通常のウエスの場合は折り畳んで厚みを増した方が磨きやすいのですが、 なんたってこの靴下という代物は最初から二重になっていてそこそこ厚みがあり、非常に磨きやすいんですよね。
下手なウェスよりも、むしろ古靴下のほうが使い勝手がいいのです。
たくさん出しても飛び散るだけなので、ほんの少し靴下に出します。また作業前にピカール液はよく振ってください。このピカール液はほとんど分離することはないのですが、長く放置すると黄色い塊になってしまうのでやはり撹拌した方がいいようです。
磨きたい箇所に薄く塗り広げていきましょう。塗り広げるといっても、研磨する部位に必要な量だけポンポンと置いていくイメージです。
ピカール液の底力:ひたすら磨いていきます
全体にピカール液が行き渡ったら、そこからはひたすら磨きます。ゴシゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシ…。
きらりーん!!
ほらっ!!
なんか嘘くさい通販広告みたいな変貌っぷりですが、別途綺麗なレバーを用意したわけではありませんよ? ちょっと磨いただけで本当にここまで綺麗になります。
靴下の何が便利かって、ピカール液をつけて
こうやって靴下でレバーを包み込み、交互にひっぱることで、みるみるうちに磨かれていきます。特にレバー先端の丸っこいところは力が入りやすいので、 そこに力が集中するのであっという間に研磨できます。
レバーに比べてスイッチボックスや平らな面のところは磨くのがちょっと時間かかりますが、 それでも 磨いたぶんだけどんどんツヤが増してくるので、始めちゃったらもう最後。楽しくって手が止まりません。
ピカール液の底力:休日のひととき、ピカール液で愛車を磨いてみては?
ゴシゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシ
(ピカール液補給)
ゴシゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシ…。
はいっ! できました~~
これでも時間にして30分も磨いてない状態。むしろ全然序盤といったところですが、この輝き。すげ~…! 研磨のための回転道具や、特殊な研磨用ウエス、高級コンパウンドを使わなくてもここまでツヤを出すことができるんです。
レバーやスイッチボックスはバイクに乗っている時いつも目につく部品なので、磨くことで気分がとても良くなりますよ♪
お手軽な作業なので、 洗車をした後や、 休日のちょっとした空き時間を使って気軽に磨いてみてください。 何も考えずに無心になってで磨き続けると、 仕事のストレスも吹き飛びますよ(笑)。
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
バイクのドラムブレーキ「スパッ」と戻りますか? ブレーキの操作性ってバイクに乗るときの「気分」に影響しますよね? みなさんのバイクのドラムブレーキ、レバーを離した時に気持ちよくスパッ!と戻りますでしょ[…]
幻のモペット「ホンダホリディ」 昭和の時代、ホンダが開発したモペット「ホリディ」の正式名称は「ホンダホリディ」、型式はPZ50。1973年頃「ブーンバイク」というアイデアを基に、ホンダ社内のアイデアコ[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
バイクの電装部品のひとつ、レギュレターってご存じですか? こういうの部品です。 車種によって場所はマチマチですが、だいたいがシルバーで、アルミ素材で空冷フィンがついていて、比較的バッテリーに近いところ[…]
アクセルの握り方って意識してますか? バイクのアクセル(スロットル)の握り方や回し方を意識しているライダーの皆様って、どれぐらい居らっしゃるでしょうか? 「そんなの当たり前!」という人は、かなり意識高[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
バイクのドラムブレーキ「スパッ」と戻りますか? ブレーキの操作性ってバイクに乗るときの「気分」に影響しますよね? みなさんのバイクのドラムブレーキ、レバーを離した時に気持ちよくスパッ!と戻りますでしょ[…]
幻のモペット「ホンダホリディ」 昭和の時代、ホンダが開発したモペット「ホリディ」の正式名称は「ホンダホリディ」、型式はPZ50。1973年頃「ブーンバイク」というアイデアを基に、ホンダ社内のアイデアコ[…]
PROGRIP専用の信頼接着剤 デイトナ(Daytona)の「グリップボンド PROGRIP 耐振ゲルタイプ専用 12g 93129」は、PROGRIP用に設計された専用接着剤です。容量は12gで、初[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
人気記事ランキング(全体)
“水冷”と、その存在感から「ウォーターバッファロー」の愛称も 1971年の東京モーターショーにGT750が出品された当時、観客はラジエーターの大きさや、フィンの見えないシリンダーブロックに目を丸くした[…]
新設計の502cc・4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ ホンダは、中国で開催された重慶モーターサイクルショーにて4気筒エンジン搭載の新型モデル「CBR500Rフォア(CBR500R FOUR)[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
裏地には90周年モデル限定カラー 1935年の創業から、絶えず革ジャンを作り続けてきた株式会社カドヤが、90周年という節目を迎える今秋、ブランドの歴史を象徴しつつ現代のライディングシーンに応える、特別[…]
BOAフィットとfuzeGELで安定&衝撃吸収 「ウィンジョブ CP306 BOA」はダイヤル操作で締め具合を調整するBOAフィットシステムを採用し、甲まわりをムラなくホールドできます。衝撃緩衝材とし[…]
最新の投稿記事(全体)
コンセプトは“気ままに走る時間をともに” 「ツーリングバッグに、新しい選択肢を届けたい」。その思いから「ライダース巾着ザック IMOCK」の開発はスタートした。コンセプトは“気ままに走る時間をともに”[…]
注目RCブランドが名車を忠実に再現 「WPL JAPAN」は、森林や岩場などの悪路を走破できるスケールクローラーRCを展開するRCカーブランド。 通常は高額なスケールクローラーを、すぐに遊べるRTRセ[…]
HONDA CB1000F Concept TeamCB & WITH ME やったぜ! CB1000F コンセプトのレースデビューウィン! 私が参戦したのはアイアンスポーツクラス。空冷・水[…]
“水冷”と、その存在感から「ウォーターバッファロー」の愛称も 1971年の東京モーターショーにGT750が出品された当時、観客はラジエーターの大きさや、フィンの見えないシリンダーブロックに目を丸くした[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
- 1
- 2