クォーター4気筒グレートヒーローズ

250cc直4ヒストリープレイバック・カワサキ後編【そして新型ZX-25Rへ】

カワサキ Ninja ZX-25Rの登場により久しぶりに復活する、250cc直4マシンの歴史を振り返る。スズキ・ヤマハ・ホンダが覇権争いにしのぎを削るなか、最後に登場したのがカワサキZXR250。ワークスマシン直系の技術が惜しみなく注ぎ込まれた”全部盛り”マシンは’99年型まで継続された。


●文:沼尾宏明/宮田健一 ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

’91 ZXR250:3代目C型でフルモデルチェンジ。一体レンズのスラントカウルに

’88=A型、’89=B型に続くC型。フルモデルチェンジでエンジンが見直されたほか、フレームも新設計。ヘッドライトは丸目2眼から一体レンズの2眼へと変わった。ホイールもX字型の新型となっている。’92は色変更を受けた。

【’91 KAWASAKI ZXR250】■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 45ps/16000rpm 2.5kg-m/11500rpm 141kg(乾燥) ■タイヤF=110/70-17R=140/60R18 ●当時価格:60万9000円 ※諸元&価格は’91

’91 ZXR250R:シリーズ最強は規制前のこのR

SPレース用のRも、STDに合わせてフルモデルチェンジ。戦闘力は旧Rよりもさらに高められ、専用のカムやサスペンション、そしてFCRキャブレターまで奢られていた。だがRは’91で最終型に。STDは’93から40psとなり、シリーズ最強はこの’91ZXR250Rとなる。

【’91 KAWASAKI ZXR250R】

’99 ZXR250:STDは’99まで継続

’93のC3型で、馬力自主規制により45→40㎰へとパワーダウン。レプリカブームは既に終わっていたが、レースなど根強い需要に支えられ、’99年まで生産された。その最終型’99モデルは全身ライムグリーンのカラーをまとっていた。

【’99 KAWASAKI ZXR250】■40ps/15500rpm 2.3kg-m/11000rpm 141kg(乾燥) ■タイヤF=110/70R17 R=140/60R18 ●当時価格:60万9000円 ※諸元&価格は’99

’91 バリオス:’07排ガス規制までロングセラー

レプリカブームの次に来たネイキッドブームは250にも波及。そこでカワサキはZXRの直4を低中速寄りにリファインし、空冷風の装飾フィンをシリンダーに追加したバリオスを発売。2本ショックのIIも続き、排ガス規制で生産終了する’07までロングセラーとなった。

カワサキ バリオス

【’91 KAWASAKI BALIUS】■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 45ps/15000rpm 2.6kgm/11500rpm 141kg(乾燥) ■タイヤF=110/70-17 R=140/70-17 ●当時価格:49万9000円 ※諸元&価格は’91

カワサキ バリオス

ネイキッドになってもレッドゾーン1万9000rpmの高回転まで吹け上がった。

’97 バリオス:’07排ガス規制までロングセラー

ネイキッドにはやはり2本ショックということで、IIにバトンタッチ。写真は限定のツートーン車。

【’97 KAWASAKI BALIUS-II】40ps

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