「見る者を魅了する造形美」スズキ GSX-8Tとヤマハ XSR900 GPのディテールを写真でチェック!

「見る者を魅了する造形美」スズキ GSX-8Tとヤマハ XSR900 GPのディテールを写真でチェック!

2026年もスポーツヘリテージの熱気は冷めやらない。スズキが新型「GSX-8T」を発売する一方、ヤマハは「XSR900 GP」に新色を追加した。いずれも見る者を魅了する完璧なスタイリングが持ち味だ。本稿では、これら2台の各ディテールを豊富な写真で徹底比較し、両車が誇る造形美の違いに迫る。


●まとめ:ヤングマシン編集部(田宮徹) ●写真:楠堂亜希 ●外部リンク:ヤマハ、スズキ

Z&CBの4気筒勢とはやや距離を置くレトロスポーツ

スズキが2026年1月30日に発売を開始したGSX-8Tは、’60年代後半のT500をモチーフに取り入れた、レトロな雰囲気のスポーツネイキッド。GSX-8Sとプラットフォームを共有し、270度クランクの775cc水冷並列2気筒エンジンをスチール製フレームに搭載する。

一方、1980年代のGPファクトリーマシンをオマージュしたモデルとして2024年型でデビューしたのがヤマハのXSR900 GP。2026年2月27日には、いわゆるUSインターカラーの新色が設定された。888cc水冷並列3気筒エンジンとアルミ製フレームを採用している。

写真左:YAMAHA XSR900 GP、写真右:SUZUKI GSX-8T

SUZUKI GSX-8T:「タイタン」と呼ばれた往年のT500がモチーフ

過去の名車を現代的に昇華させた意匠を確立。GSX-8Sと多くの部分を共有しながら、専用の外装類や燃料タンクなどを与えてある。ヘッドライトカウルとアンダーカウルを備えたGSX-8TTもラインアップ。

主要諸元■全長2115 全幅775 全高1105 軸距1465 シート高815(mm) 車重201kg(装備) ■水冷4スト並列2気筒DOHC 4バルブ 775cc 80ps/8500rpm 7.7kg-m/6800rpm 6段リターン 燃料タンク容量16L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ■価格129万8000円

SUZUKI GSX-8T

【ライディングポジション】身長158cmだと両足つま先が接地する程度だが、「またがった段階でムリなく操れそうな感触」とのこと。幅広かつ低めのバーハンドルだが、極端すぎないライディングポジション。

上下段分割構造の丸型LEDヘッドライトは、’60〜’70年代のモデルから着想を得たフラットボトムデザインに。

水冷パラツインエンジンは電子制御スロットルを採用し、3種類のドライブモードと3段階+オフのトラクションコントロール付き。

KYB製の倒立フロントフォークに、ニッシン製のブレーキキャリパーをラジアルマウント。ディスクは310mm径。

リヤブレーキキャリパーもニッシン製で、ディスク径は240mm。前後アルミホイールのデザインは8Sと共通だ。

8Sと同じくサスペンションは前後ともKYB製。ベーシックなリヤモノショックはスプリングプリロードを7段階に調整可能。

上下双方向対応のクイックシフターを標準装備(システムオフも可能)。ステップバーはラバーレス仕様だ。

スチール製フレームに軽量なアルミ製スイングアームを組み合わせる。ホイールベースや減速比は8Sと同数値。

溶接跡の処理にもこだわった、流れるようなフォルムの燃料タンクは8T/TT専用品で、8Sより2L増の16L容量。

5インチカラーメーターは、背景色を白と黒から選択可能(自動または手動)。多彩な情報が整然と配置されている。

タック&ロールシートやリヤフレームカバーも8T/TT専用設計。エリーパワー製リチウムイオンバッテリー採用。

ワイドかつフラットな形状が与えられた、アルミ製テーパーバーハンドルを装備。やや手前に絞って操縦性を向上。

ハンドルバーエンドバックミラーは、アルミダイキャスト製のステーを採用することで質感も高めてある。

YAMAHA XSR900 GP:イメージしたのは’80年代GPマシンのYZR500

’80年代レーサーの雰囲気を取り入れた2代目XSR900を、より本物を思わせるスタイルに仕様変更。’26年の新色イエローは、’70〜’80年代に米国などのレースシーンで使われたUSインターカラーをまとう。

主要諸元■全長2160 全幅690 全高1180 軸距1500 シート高835(mm) 車重200kg ■水冷4スト並列3気筒DOHC4バルブ 888cc 120ps/10000rpm 9.5kg-m/7000rpm 6段リターン 燃料タンク容量14L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ■価格146万3000円(イエロー)

YAMAHA XSR900 GP

YAMAHA XSR900 GP

【ライディングポジション】シート高は835mmと高め。身長158cmで両足接地だとつま先だけが着いているような状態だ。ハンドルはそこまで低いわけではないが、シートから遠く、絞りが強め。

2024年型MT-09と同じ超小型LEDヘッドライトを採用。ビス留め別体構造のナックルバイザーも’80年代風だ。

一部を専用化したCFアルミダイキャスト製メインフレームに、CP3エンジンを搭載。多彩な電子制御も導入。

水冷並列3気筒エンジンのエキパイはステンレス製で、気筒ごとに曲がりや長さを設定して優れた脈動効果を達成。

フロントブレーキは、ラジアルマウントキャリパーと、ブレンボ製ラジアルマスターシリンダーの組み合わせ。

鋳造ながら鍛造に匹敵する強度と靭性を備えた、スピンフォージドホイールを採用。MT-09などと同じ仕様だ。

開発ベースのXSR900と同じく、ライダー用のステップはラバー付きで、上下クイックシフターを標準装備する。

クロスオーバー系のトレーサー9GTと同一仕様で、MT-09よりも長いアルミ製スイングアームを採用している。

KYB製のリヤモノショックはGP専用仕様で、リモートプリロードアジャスターや圧側減衰力調整機構も備える。

シングル風のダブルシートはXSR900と似るが、シートレールやサイドカバーとともに仕様が専用化されている。

KYB製の倒立フロントサスペンションも専用品。圧側減衰力を高速と低速の2系統で調整可能なフルアジャスタブル仕様だ。

スマホ連携機能付き5インチカラーメーターには、指針式回転計の表示モードも搭載。電子制御はIMUも活用。

アッパーカウル上端部とフレームをつなぐステーは丸パイプで構成され、カウル側はベータピンで留める。

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