
1980年代の空前のバイクブームを牽引し、今なお伝説として語り継がれる漫画『バリバリ伝説』。主人公・巨摩郡の攻撃的なライディングと、彼の愛車「Honda CB750F」に心を奪われたライダーは数知れない。あの熱狂から時を経た今、模型メーカーのホビージャパンが、巨摩郡仕様のCB750Fを1/24スケールのダイキャスト完成品として蘇らせた。単なるおもちゃの枠を超え、大人の書斎にふさわしい重厚感と精巧さを備えた一品だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ホビージャパン
青春のバイブル『バリバリ伝説』と憧れの「しび子ちゃん」
しげの秀一氏が描いた『バリバリ伝説』は、単なるモータースポーツ漫画にとどまらず、一つの時代を象徴するバイブルだった。アマチュアの峠の走り屋から、過酷な鈴鹿4耐を制し、やがてWGP(ロードレース世界選手権)の頂点へと駆け上がる主人公・巨摩郡。転倒を恐れない「ファーストイン・ファーストアウト」の豪快なライディングスタイルは、当時の若者たちの心を激しく揺さぶった。
そんな彼の傍らに常にあり、「しび子ちゃん」の愛称で親しまれたのがHonda CB750Fだ。セパレートハンドルやバックステップ、モリワキの集合管といった走り屋仕様のカスタムが施されたその姿は、多くのライダーにとって憧れの的となった。実車を手に入れることが難しくなった現代において、「あのCBを書斎に飾りたい」というファンの密かな願いを、見事に形にしてくれたスケールモデルが登場したのだ。
おもちゃの枠を超える。「HJ64」が放つダイキャストの重厚感
株式会社ホビージャパンで予約受付が開始された「1/24 完成品バイク 巨摩郡 / Honda CB750F」には、模型誌で広く知られる同社ならではのこだわりが詰まっている。
彼らが展開する高品質なダイキャスト製ミニカーブランド「HJ64」のノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ、初の本格的なダイキャスト製ディスプレイバイクモデルなのだ。
金属パーツ(ダイキャスト)をふんだんに使用したボディは、全長約9cmという手のひらサイズでありながら、手に取った時にズッシリとした心地よい重みを感じさせる。この「本物に近い質量感」こそが、大人のコレクターの所有欲を静かに、そして力強く満たしてくれる。
飾る悦びを極める、妥協なきディテールと2つの仕様
綿密な実車取材に基づいて造形されたディテールは、まさに圧巻の一言だ。空冷エンジン特有の美しい冷却フィン、緻密に再現されたメーター周りやブレーキシステム、そしてシートのリアルな質感に至るまで、実車の持つ凄みが見事にスケールダウンされている。さらに、サイドスタンドは実際に可動するため、実車をガレージに停めているかのような自然な佇まいでディスプレイすることが可能だ。
特に注目なのが、ファンの細かいこだわりに寄り添い「前期丸ミラー」と「後期角ミラー」の2仕様が別々にラインナップされている点。連載当時のどのエピソードに最も思い入れがあるか、自身の記憶と重ね合わせながら選ぶことができる心憎い演出だ。仕事や日常のふとした瞬間に、デスクの片隅に佇むこの精巧なCB750Fに目をやれば、秀吉との熾烈なバトルや、オイルの匂いが漂う峠の記憶が鮮明に蘇ってくるだろう。
専用クリアケースで、あなたの部屋が小さなガレージに
本製品には、原作コミックの名シーンをあしらったオリジナルパッケージと、専用のクリアケースおよび台座が標準で付属している。
精巧なスケールモデルを飾る際、最も頭を悩ませるのが「ホコリ対策」だが、このクリアケースがあればその心配は無用だ。箱から出してポンと置くだけで、そこはもうあなただけのプライベートガレージへと変貌する。面倒な組み立てや塗装の必要がない「完成品」であることも、忙しい現代の大人にとってはうれしいポイントだ。
価格は各4290円(税込)で、2026年9月の発売に向け、すでに直営店や全国の模型店で予約が開始されている。本モデルは一度限りの限定生産モデルとアナウンスされているため、市場から姿を消す前に確保しておきたい。巨摩郡と共に数々の伝説を創り上げた「しび子ちゃん」。その熱い鼓動を、あなたの手元で感じてみよう。
【製品概要】巨摩郡 / Honda CB750F (1/24スケール)
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| 品名 / 品番 | ・前期丸ミラー(HJB240401BD)・後期角ミラー(HJB240201BD) |
| スケール・サイズ | 1/24スケール(全長約9cm) |
| ボディ材質 | ダイキャスト製(塗装済み完成品) |
| 仕様 | ディスプレイ用モデル(スタンド可動・クリアケース・台座付属) |
| 対象年齢 | 14才以上 |
| 価格 | 各4,290円(税込) |
| 発売予定時期 | 2026年9月(※限定生産モデル) |
| 企画・製造 | 株式会社ホビージャパン |
※仕様等は予告なく変更になる場合あり
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
GB350シリーズの違いは『見た目だけ』じゃありません! トラディショナルなデザインに味わい深い空冷単気筒エンジンを組み合わせた『GB350』シリーズは、バイクの原点を感じさせるスタイリングと走りで、[…]
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
伝説のV3ワークス直系、プライベーターを支えた名車「ホンダ RS500R」の軌跡 1983年に発売されたRS500Rは、ホンダが世界タイトルを獲得したワークスマシン「NS500」の技術を継承して作られ[…]
直4の咆哮。心震わす吸排気サウンド 「エンジンを回した瞬間、鳥肌が立った」。そう言いたくなるほど、両車のサウンドチューニングは秀逸だ。 新設計の399cc水冷直列4気筒エンジンは、最高出力58PSを1[…]
1986年、異端児の誕生。「融合」の名を持つスクーター ホンダの250ccスクーター「フュージョン」は1986年に登場しました。フュージョンは1970年代後期にかけて流行したジャズとロック、ラテンなど[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
業界の変化を前向きに捉える「バイクの日」イベント 2026年のバイク業界は、50cc以下モデルの生産終了と新基準原付への本格的な移行など、一つの転換点を迎えている。また、自工会の調査によれば新車購入者[…]
免許不要で転ばない。4輪構造がもたらす「圧倒的な安心感」 「ブレイズ イーカーゴ」の最大の魅力は、自転車にはない「転倒の不安からの解放」と、自動車のような「免許の縛りがない」という2点を両立しているこ[…]
三輪車はもう古い?「本物のライダー」を育てる最初の1台 子どもが歩き始めた時、多くの親は最初の乗り物として三輪車や補助輪付きの自転車を買い与える。しかし、バイクを愛するあなたなら、もっと「二輪車らしい[…]
ドゥカティしか実現できない豪華絢爛なゲストライダー陣 WDW(イタリア語ではヴーディーヴーと発音する)は、ドゥカティにとってホームともいえるミサノ・サーキットで行われる。ここは「ミサノ・ワールド・サー[…]
歴代モデルが浜松に集結する「KATANAミーティング」の魅力 「KATANAミーティング」の最大の魅力は、新旧様々な排気量のKATANAが一堂に会する圧倒的な光景にある。昨年開催された「KATANA […]
人気記事ランキング(全体)
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
オーリンズとブレンボがもたらす、至高のスポーツ性能 「クラシカルなバイクは雰囲気を楽しむもので、本気のスポーツ走行には向かない」。そんな先入観を、スピードツイン1200 TFCは心地よく裏切ってくれる[…]
新たなフラッグシップとして君臨するCB1000Fの魅力 2025年11月に発売した新型CB1000Fは、大排気量直列4気筒エンジンの力強さと、名車CB750Fをモチーフにした流れるようなボディデザイン[…]
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
小型ボディに必要な情報を凝縮したデジタルメーター 「電気式スピード&タコメーター CUBE」は、縦横約50mmというコンパクトなスクエアボディを採用した電気式メーターである。 スピードメーターはデジタ[…]
最新の投稿記事(全体)
従来の弱点を克服!新「メタルタイプ」ここが凄い 株式会社プロトから、世界的なマウントブランド「RAM MOUNTS(ラムマウント)」の新製品『フォークステムウェッジベース メタルタイプ』の発売が開始さ[…]
圧巻な整備力でちょい古でも大安心 カワサキのZシリーズや2ストロークのマッハを筆頭に、バイク好きを鷲掴みにする絶版車。それはハーレーダビッドソンの世界でも同様。最新の2026年モデルが魅力的なのは間違[…]
台湾のカリスマが手がけた、黒と金の妖艶な世界 「誰も乗っていない、圧倒的なオーラを放つ本格カスタムバイクを手に入れたい」。そんな熱い情熱を持つライダーにとって、この限定車はまさに理想の具現化といえる一[…]
技術的チャレンジ精神の結晶 まずは、特徴的なスタイリングこそボーラの目玉。ウェッジシェイプの鋭利なプロポーションでありながら、ステンレス製ルーフの質感や柔らかなリアフェンダーの曲線に、ジウジアーロの気[…]
Eクラッチ搭載で進化する大人気モデルが抱える収納の悩み 2017年の発売以来、圧倒的な支持を集め続けるクルーザーのレブル250。そして、その基本コンポーネントを共有しつつ、アップマフラーや19インチフ[…]
- 1
- 2












































