
タナックス・MOTOFIZZのシートバッグは、耐久性が非常に高い。だから愛用品がある場合は、なかなか買い替えようという気分にならないのだが、従来型のユーザーが2025年8月から発売が始まった最新モデルを体験したら、誰もがツボを抑えた進化に驚くはずだ。
●文と写真:中村友彦
予想外の世代交代
2025年5月&9月に当サイトでお伝えしたように、僕は20年以上前から仕事とプライベートの両方で、タナックスが販売するMOTOFIZZのWデッキシートバッグ(すでに生産は終了)を愛用してきた。
筆者が20年ほど前から愛用している、Wデッキシートバッグ。表面に適度な退色が見られるが、実用面での性能劣化は一切ナシ。
と言うか、使用開始から20年以上が経過しても性能の劣化はまったく感じていなかったので、以後もまだまだ使うつもりだったのだけれど、2025年夏に新世代のミニフィールドバッグを入手してからは、Wデッキシートバッグの出動機会はゼロ。その理由は言わずもがな、新世代のミニフィールドバッグが素晴らしい性能を備えていたからである。
2025年夏から使い始めた、新世代のミニフィールドシートバッグ。容量は日帰りや一泊ツーリングを想定した19~27ℓ。
簡単な装着と抜群の安定感
僕が考える新世代のミニフィールドバッグ、おそらく、同じ思想で生まれた新世代のキャンピングシートバッグにも通じる美点は、年代や国籍やジャンルを問わず、いろいろな車両に簡単に装着できて、抜群の安定感が得られること。
ミニフィールドバッグのデザインはシンプルにしてベーシックだから、筆者の愛車である1976年型ノートン・コマンド850との相性もなかなか良好。
逆に言うなら、僕が長年に渡って愛用してきたWデッキシートバッグの場合は、車両によってはどうやって装着するかで悩んだり、装着後の安定感がいまひとつだったりというケースがあったのだが、同社独自のKシステムベルトとPF:ピボットフォージドバックルを採用した新世代のシートバッグは、そういった問題を見事に解消していたのだ。
下から差し込むオーソドックスなバックルとは異なり、PF:ピボットフォージバックルは上から押し込んで固定。両サイドをつまめばリリースできることは、既存のオーソドックスなバックルと同様。
中でも僕が感心したのは、接合部が自由自在に回転できるPFバックル。このパーツを採用したおかげで、同社のシートバッグは従来の製品より確実な固定ができるようになったと思う。また、走行中の安定感という見方をするなら、Kシステムベルトに含まれるグレーのベルトや(シートにぐるりと巻き付けて固定する)、バッグ底面の柔軟なノンスリップ素材なども、大いに貢献しているに違いない。
Kシステムベルト。シートにぐるりと巻き付けるグレーのベルトは、走行中のバッグの安定感に大いに貢献。
いずれにしても、新世代のミニフィールドバッグの使い勝手に僕は大満足しているのだが、前述したように同社の製品は耐久性が抜群に高いので、一般的な感覚で考えると、なかなか買い替えようという意識にはならないのかもしれない。でも僕がそうだったように、既存のタナックス・MOTOFIZZ製シートバッグのユーザーが最新モデルを使ったら、目からウロコをボロボロ落とすことになると思う。
新世代のシートバッグは5種類を展開中。筆者はミニフィールドシートバッグを選択したが、実際にさまざまな場面で使ってみると、キャンピングシートバッグSのほうがよかったかな……という気がしないでもない。
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