
1980年代、空前のバイクブームを牽引し、数多くのライダーを熱狂させたバイブル『バリバリ伝説』。その興奮が令和の今、驚異的なクオリティの立体物として蘇る。それがオートアート製の1/12スケール完成品モデル「ホンダ NSR500 WGP500 #56」だ。主人公・巨摩郡が世界最高峰のWGP500クラスで駆ったあのマシンが、講談社の公式ライセンスのもと、細部まで徹底的に作り込まれた仕様となっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:CAMSHOP
リアルとコミックの融合が生む「NSR500」の造形
本モデル最大の特徴は、実車のリアリティと漫画の世界観を高度に融合させている点にある。制作にあたってはホンダの協力のもと、実在するレーシングマシン「NSR500」の3Dスキャニングを実施。カウル内部のボディ形状に至るまで詳細なデータを取得した上で、コミックの描写や写真資料といった膨大な情報を組み合わせている。
これにより、単なるバイクの模型ではなく、「巨摩郡が乗っていたマシン」としての説得力が生まれている。ボディカラーリングやロゴステッカー、ゼッケンなどはコミック仕様を忠実に再現しており、ファンならば一目見ただけでWGP編の激闘が脳裏に浮かぶはずだ。
独自製法による質感と剛性の両立
模型としての完成度を支えているのが、オートアート社が特許を取得している独自製法「オートアート・コンポジットダイキャストモデル」である。これは、ボディのカウル類にはABS素材を、フレームやスイングアームといったインナーボディにはダイキャスト素材を採用するというものだ。
ABS素材の採用により、実車同様のシャープなボディラインやカウルの造形を実現しつつ、ダイキャスト製のインナーによって手に取った時の重量感と高い剛性を確保している。それぞれの素材特性を適材適所で活かすことで、チリ合わせやディテールの再現性が飛躍的に向上し、スケールモデルとしての完成度を高めている。
マニアを唸らせる細部のディテール
カウルを脱着式としたことで、内部に収められたメカニズムを鑑賞できる点もライダーには嬉しいポイントだ。3Dスキャンによって再現されたレーシング・エンジンはもちろん、チャンバーのリアルな質感、大型ラジエーターなど、1/12スケールとは思えない密度で構成されている。
足まわりに関しても抜かりはない。サスペンションは可動式となっており、レーシング・ホイールにはスリックタイヤを装着。ブレーキディスクには金属製パーツを採用し、ヘアライン仕上げを施すことで金属特有の質感を表現している。これらの精密なパーツ構成が、かつてのロードレース最高峰クラスの緊張感を卓上に再現するのだ。
「グンヘル」付属で完結する世界観
そして、本製品にはファンにとって欠かせないアイテムが同梱されている。「巨摩郡のヘルメット」、通称“グンヘル”のミニチュアだ。
マシンと同じ1/12スケールで再現されたこのヘルメットは、シールドこそ固定式だが、WGP仕様のデザインで仕上げられている。マシンと並べてディスプレイすることで、公道からサーキット、そして世界へと駆け上がった郡の物語をより深く味わうことができるというわけだ。
1980年代の熱狂を手元に
レーシングスタンドも付属しており、購入後すぐにディスプレイが可能だ。『バリバリ伝説』のファンはもちろん、精密なモータースポーツモデルを愛するコレクターにとっても、見逃せない一品と言えるだろう。現在、商品はCAMSHOP.JPにて販売中だ。価格は2万9700円となっている。
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