ヤマハ(YAMAHA)RZ250/350の系譜:一時代を築いた名2ストたち【1980~1988】

ヤマハ(YAMAHA)RZ250/350の系譜:一時代を築いた名2ストたち【1980~1988】

ニッポンがもっとも熱かった“昭和”という時代。奇跡の復興を遂げつつある国で陣頭指揮を取っていたのは「命がけ」という言葉の意味をリアルに知る男たちだった。彼らの新たな戦いはやがて、日本を世界一の産業国へと導いていく。その熱き魂が生み出した名機たちに、いま一度触れてみよう。この記事ではヤマハRZ250/350とその後継であるRZ-Rの歴代モデルを振り返る。


●文:ヤングマシン編集部(中村友彦)

RZ250の歴代モデル

1980 RZ250(4L3):白と黒の2色で登場

’80年8月から日本での発売が始まった初代RZ250のカラーは、ニューヤマハブラックとニューパールホワイトの2色。発売前から全国のヤマハ販売店に予約が殺到し、当初は納車まで3ヶ月待ちが珍しくなかった。

【1980 YAMAHA RZ250(4L3)】

1982 RZ250(4L3):350と車体色が共通に。真紅のYSPカラーも設定

’82年型RZは250と350のボディカラーを共通化。ただし、ブラックもホワイトも、’80/’81年型とは異なるラインを採用している。YSP限定車として、チャピイレッドカラー車も販売された。

【1982 YAMAHA RZ250(4L3)】

RZ350の歴代モデル

1981 RZ350(4U0):初代350はゴロワーズカラー

ヨーロッパから約1年遅れる形で、日本市場でRZ350の発売が始まったのは’81年3月から。正式名称はヤマハホワイトだが、2本のブルーのラインをあしらったこの車体色は、ゴロワーズカラーと呼ぶのが一般的。

【1980 YAMAHA RZ250(4U0)】

1982 RZ350(4U0):250と車体色が共通に。真紅のYSPカラーも設定

次年度の1982年モデルについては前述の通り、250とカラーが共通化された。YSP限定車のチャピイレッドカラーも同様だ。

【1982 YAMAHA RZ250(4U0)】

RZ-Rの歴代モデル

車名こそ引き継ぐものの、’83年登場のRZ-Rは、RZとはほとんど共通部品がない新設計車。排気デバイスのYPVSを導入したエンジンは、250:43ps(’84年の51Lで45psに)、350:55psを発揮し、フレームや足まわりも全面的に刷新。

350の進化は’84年の52Yで止まるものの、250は’86年の1XGで軽量化&外装変更、最終型3HMで前後ホイール径を18→17インチ化するなど、改良を加えつつ’80年代末まで生産された。

1983:RZ250R(29L)/350R(29K)

【1983 YAMAHA RZ250R(29L)】

【1983 YAMAHA RZ350R(29K)】

1984:RZ250R(29L)/250RR(51L)/350R(29K)

【1984 YAMAHA RZ250RR(51L)】

【1984 YAMAHA RZ250R(1AR)】

【1984 YAMAHA RZ350RR(52Y)】

1986:RZ250R(1XG)

【1988 YAMAHA RZ250R(1XG)】

1988:RZ250R(3HM)

【1988 YAMAHA RZ250R(3HM)】

独自色の海外仕様「RD-LC」

海外市場におけるRZの車名は、RD250/350LC。オレンジ/レッドのラインが入るホワイトとキャンディブルーは、海外仕様のみの設定だった。

【1980 YAMAHA RD350LC】

【1981 YAMAHA RD250LC】

【1982 YAMAHA RD250LC】

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。