
ドゥカティ・ジャパンは、2025年10月4日より全国のドゥカティ正規販売店でスポーツ・クルーザー「XDiavel V4(エックス・ディアベル・ブイ・フォー)」を発売します。価格は333万5000円(税込)から。カラーバリエーションはバーニング・レッドとブラック・ラヴァの2タイプが用意されています。
●文:石橋 寛(ヤングマシン編集部) ●写真:ドゥカティジャパン ●外部リンク:XDiavel V4 公式HP
伝家の宝刀「V4」搭載のキング・オブ・クルーザー
エックス ディアベルといえば、マッシブなクルーザーとして「素の」ディアベルとはひと味違った走り、満足感が得られると評判のモデルでした。
新型は、今やドゥカティ伝家の宝刀ともいえるV4エンジンをクルージングスタイルのパッケージに搭載。
1158ccの排気量から最高出力168ps/10750rpm、最大トルク12.8kgm/7500rpmを発揮する走りはまさにキング・オブ・クルーザーにほかなりません。
ディアベルのホイールベースを延ばし、フォワードステップ化したことで、よりカジュアルなライディングが可能となっており、専用デザインを随所に採用したことでエックス ディアベルV4だけの世界観を作ることに成功。
発売に先駆けて開催された発表会で展示された実車には得も言われぬオーラが感じられたのでした。
去る9月19日に東京渋谷で開かれた新型ドゥカティ エックス ディアベルV4の発表会。ご覧の通り、スリムなモデルさんと対照的なマッシブなクルーザー。
迫力あふれる240サイズのリヤタイヤはディアブロロッソ3をチョイス。ドゥカティらしい片持ちスイングアームも健在。
逆回転クランクによるスムーズな走りも特徴
とりわけ、240/45サイズのピレリ「ディアブロ・ロッソ3」を履きこなすスタイルは、数ある大型クルーザーの中でもずば抜けた力強さ。後ろ姿選手権ならダントツの優勝間違いなし、といったところ。
それでも、逆回転クランクによるスムーズな倒しこみや、低速時に後ろ2気筒を休止させるシステムといったドゥカティならではの装備によって、修行のような苦しさを味わうことなくクルージングが楽しめるとのこと。
ライディングポジションも改良が加えられ、シート高は標準で770mm、先代よりも20mm低く、14mm手前に位置するハンドルバーや、±20mm範囲で調整できるフットペグによって、日本人でもたいていのライダーが最適なポジションを得られるはず。
加えて、パッセンジャーシートも大幅に見直され、幅/長さ/厚みともに向上。タンデムライドの夢が大きく広がることでしょう。
イタリア本国からもエックス ディアベルV4担当のロッコさんが商品説明に来日。パワフルな走りと、コンフォート性能の高さをアピール。
またがって分かる「拍子抜けする」ほどの軽さ
マッシブなスタイルで1158ccという排気量から、車重は229kgを公称。ところが、展示車にまたがってサイドスタンドを払ってみると拍子抜けするほどの軽さが感じられました。
少しだけ押し引きをさせてもらっても軽い印象は変わらず、先代モデル同様「クルーザースタイルのパニガーレ」みたいに走らせられることを確信! あまり知られていませんが、先代のリーンアングルもフロントフットペグのクルーザータイプとしては、かなりの上位に位置していたのです。
さて、この新型の発売に合わせて、正規販売店でデビューフェアが開催されます。2025年10月4日(土)から11月2日(日)の期間、試乗と見積りをすることでオリジナル・タンブラーがプレゼントされるので、興味がある方はぜひ正規販売店へ!
ドゥカティジャパンのスタッフと本社のロッコさん。写真の通り、ファミリーのような温かみのある会社のようです。
先代モデルはクルーザーといいつつ、リーンアングルはスポーツ走行も楽しめるものでした。新型の走りにも大いに期待しましょう。
大排気量クルーザーといいつつ、車重229kgの実現は大したもの。跨っての引き起こしはイメージと違って、とても軽いものでした。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ドゥカティ)
コンパクトな新エンジンの効用をより強く感じられる新作ストリートファイター ストリートファイターV2シリーズのハイライトは、やはり新設計のV2エンジンにある。旧型比-9.4kgのシェイプアップを行うと共[…]
ミリ波レーダーと各種電制の賜物! 本当に”使えるクルコン” ロングツーリングや高速道路の巡航に便利なクルーズコントロール機能。…と思いきや、従来型のクルコンだと前方のクルマに追いついたり他車に割り込ま[…]
【ハイパーモタードV2/SP】史上最高のパワーと速さを身につけた新型ハイパーモタード 新型ハイパーモタードは、先代950からフルモデルチェンジがなされ、最新スペックのV2エンジン、そして新設計のモノコ[…]
10/1発売:カワサキ「Ninja ZX-25R SE/RR」 250ccクラスで孤高の存在感を放つ4気筒モデル、「Ninja ZX-25R」の2026年モデルが早くも登場する。今回のモデルチェンジで[…]
2009年に移籍したのに「GP8」にも乗っていた?! 2003年にホンダからモトGPにデビューしたニッキーでしたが、2009年にはドゥカティ・コルセへと移籍。2007年にケイシー・ストーナーがデスモセ[…]
最新の関連記事(新型クルーザー)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
まさかのAMTをクラス初採用 BENDAやヒョースンなど海外メーカーがV型2気筒モデルを投入する一方、日本車ではホンダの単気筒・レブル250が孤高の地位を築く軽二輪(250cc)クルーザーカテゴリー。[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
人気記事ランキング(全体)
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
Nプロジェクトを彷彿とさせる魅力的なデザイン スクエアX125最大の魅力は、その名の通り「スクエア(四角)」を体現した、垂直の箱型ボディだ。空気抵抗を減らすカウルを持つことが主流の現代のスクーターデザ[…]
バニャイアにとって「新しいモノはいいモノ」じゃなかった MotoGPマシンがあまりにも速くなりすぎたこともあって、再来年にはレギュレーションが大きく改定されることになった。 エンジンは850ccに、空[…]
250cc水冷90°V型2気筒でDOHC8バルブが、たった2年でいとも容易くパワーアップ! ホンダが1982年5月、V型エンジン・レボリューションのVF750Fに次ぐ第2弾としてVT250Fをリリース[…]
最新の投稿記事(全体)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
13台しか作られなかった964モデルのうちの1台 ポルシェのカスタムと聞いて、世代の違いで思い浮かべるファクトリーが変わってくるかと思います。ベテラン勢ならば、クレーマー、ルーフ、あるいはDPやアンデ[…]
悪質な交通違反の一つ、「無免許運転」 今回は無免許運転をして捕まってしまったときに、軽微な違反とはどのような違いがあるのか紹介していきます。 ■違反内容により異なる処理無免許運転の人が違反で捕まった場[…]
レプリカに手を出していなかったカワサキがワークスマシンZXR-7から製品化! 1988年、秋のIFMAケルンショーでカワサキのZXR750がセンセーショナルなデビューを飾った。 なぜ衝撃的だったかとい[…]
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明! スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からス[…]
- 1
- 2













































