
秋のバイクシーズン到来を前に、ヘルメットメーカー各社から新作が続々と発表されている。9月はレジェンドライダーのレプリカ復刻や、懐かしの人気モデル復活、そして最新のレース規格に対応したガチ仕様まで、ライダーの心をくすぐるモデルが勢揃いだ。
●文:ヤングマシン編集部
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」
旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイナーの加藤ノブキ氏が手がける第3弾で、その名も「HAVE A BIKE DAY」だ。
アースカラーを基調としたマットな質感で、ストリートやミリタリー、アウトドア系のファッションとの相性も抜群。1980年代を思わせるシンプルなフォルムながら、スネル規格をパスする高い安全性と十分な換気性能を両立している。カラーは2色展開で、価格は7万1500円。
人気のネオクラシックモデルに、グラフィックデザイナー・加藤ノブキ氏の第3弾 アライの「RAPIDE-NEO(ラパイドネオ)」は、かわす性能を追求した安全性と快適性をクラシカルなデザインでまとめたフルフ[…]
9月中旬発売:アライ「RX-7X CADALORA RESTYLE」
GP125、250、500の全クラスで勝利した名ライダー、ルカ・カダローラのレプリカがアライの最高峰モデル・RX-7Xをベースに復刻だ。1990年代後半に彼が着用した、母国イタリアのトリコローレを使ったシャープなデザインを忠実に再現している。
帽体は軽量かつ高強度なPB-SNC2を採用し、優れたベンチレーションシステムや曇り止めに優れるピンロックシールド対応など、安全性と快適性は最高レベルを誇る。往年のファンはもちろん、現代のライダーにも刺さる逸品だ。価格は8万4700円。
2026年以降のFIM安全基準に合致したレーシング仕様フルフェイスヘルメット このたびRX-7Xに追加される『RX-7X FIMレーシング#2』は、2020年よりFIMカテゴリーのレースにおいて義務化[…]
9月下旬発売:アライ「RX-7X FIM Racing #2」
2026年の鈴鹿8耐に出場するならこのヘルメットがおすすめ。アライのフラッグシップRX-7Xに、2026年以降のFIM(国際モーターサイクリズム連盟)安全規格、FRHPhe-02に適合した本格レース仕様が登場する。これはFIMが主催するレースでの着用が義務付けられる最新規格で、ライダーの頭部保護を一層高めることを目的としている。
ベースモデルが持つ“かわす性能”や快適性はそのままに、世界基準の安全性を手に入れられる。アライ認定販売店での限定販売となるので、本気でレースに挑むライダーは要チェックだ。価格は8万1400円。
1980~90年代を代表するイタリアンライダー、ルカ・カダローラのレプリカを復刻! ルカ・カダローラはイタリア出身のレーシングライダーで、1984年に世界GP125にデビュー。'86年にチャンピオンを[…]
月内発売:Kabuto「F-17 Mips JOAN MIR」
Kabutoのフラッグシップモデル・F-17に、MotoGPを戦うレーシングライダー、ジョアン・ミル選手が今シーズン着用しているシグネチャーモデルが数量限定で登場する。彼の出身地であるスペイン・マヨルカ島の自然をモチーフに、オリーブやシュロの葉といった南国植物をシャドーで表現。
後頭部には彼のレーシングナンバー「36」を刻んだドッグタグをあしらい、個性を強めている。転倒時の回転衝撃から脳を守るMipsも搭載。MFJ公認で、レースからツーリングまで幅広く使えるヘルメットだ。価格は7万3700円。
ジョアン・ミル選手が今季着用中のシグネチャーモデルが登場! 『F-17 Mips JOAN MIR』は、'23年からレプソル・ホンダと契約してMotoGPを戦っているレーシングライダー、ジョアン・ミル[…]
月内発売:Kabuto「AEROBLADE-6R」
軽さとコンパクトさが特徴のKabuto AEROBLADE-6に、帽体素材へカーボンファイバーを採用したAEROBLADE-6Rが数量限定でラインナップに加わる。最表面に綾織カーボンを成形したA.C.T.+C構造により、さらなる軽量化と強度向上を実現した。
塗装をあえてクリアのみとすることで、綾織カーボンの美しい織り目を堪能できるのが魅力だ。紫外線と赤外線をカットするシールドや快適なクールマックス内装といった機能はベースモデルから継承している。所有欲を満たしつつ、価格も抑えめなのがうれしい点だ。価格は7万9200円。
軽量コンパクトなフルフェイスがカーボンモデルとなってさらに軽く強く! Kabutoのフルフェイスヘルメット『AEROBLADE-6』は、軽量&コンパクトな帽体を空力特性に優れる形状に仕上げたモデルだ。[…]
月内発売:SHOEI「Z-8 ORIGAMI 2」
SHOEIの軽量コンパクトなストリート向けフルフェイスヘルメット・Z-8に、和のテイストを取り入れたグラフィックモデルの第2弾が登場だ。ORIGAMI 2は、その名の通り折り紙をモチーフとし、今回は十二支をデザインに採用。
東洋の文化を西洋的なデザインへと巧みに落とし込んだグラフィックが個性を放つ。ベースのZ-8は、優れた空力性能で高速走行時のライダーの疲労を軽減し、歪みのないクリアな視界や高いベンチレーション性能も備えている。街乗りからツーリング、サーキット走行会まで、あらゆる場面で快適性と安全性を発揮する。価格は7万4800円。
東洋の文化を西洋風にアレンジした“オリガミ”のグラフィック第2弾登場 このたびZ-8に加わるグラフィックモデル『ORIGAMI 2』は、2023年1月に発売された『ORIGAMI』の第2世代だ。前作同[…]
月内発売:SHOEI「WYVERN Ø / REBOOT」
待っていたライダーも多いだろう。1997年に登場し、アウトローな雰囲気で人気を博したSHOEIのワイバーンが、ワイバーンØとしてついに復活を遂げた。往年のDNAであるシャープなフェイスガードの3本スリットを継承しつつ、現代の技術で機能性をアップデート。
この3本スリットは頬部の熱気を排出するエアアウトレットとして機能する。シールドは歪みが少なく静粛性も高いCWR-F2を採用し、緊急時に第三者がヘルメットを安全に外せるE.Q.R.S.も装備。ネオクラシックはもちろん、現行のネイキッドやクルーザーにも似合うはずだ。価格は5万9400円から。
アウトローなムードが人気を呼んだフルフェイスがついに復活! 6月3日付けでお伝えしたSHOEIの新製品『WYVERN(ワイバーン)』の詳細と発売日が正式に発表された。 1997年に登場したワイバーンは[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(アライヘルメット)
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
ヘルメット専用設計で、手提げ&肩にかけてショルダーにしても快適 ツーリング先でのヘルメットの持ち運びのために、ポケットへ忍ばせておくのに最適な、小さく折りたためるヘルメットトートバッグ。出先での急な買[…]
2026年以降のFIM安全基準に合致したレーシング仕様フルフェイスヘルメット このたびRX-7Xに追加される『RX-7X FIMレーシング#2』は、2020年よりFIMカテゴリーのレースにおいて義務化[…]
1980~90年代を代表するイタリアンライダー、ルカ・カダローラのレプリカを復刻! ルカ・カダローラはイタリア出身のレーシングライダーで、1984年に世界GP125にデビュー。’86年にチャンピオンを[…]
人気のネオクラシックモデルに、グラフィックデザイナー・加藤ノブキ氏の第3弾 アライの「RAPIDE-NEO(ラパイドネオ)」は、かわす性能を追求した安全性と快適性をクラシカルなデザインでまとめたフルフ[…]
最新の関連記事(SHOEI)
最外層にカーボンファイバーを使ったX-Fifteenの最高峰モデルが登場! 積層させた炭素繊維を樹脂で固めたカーボンファイバー(CFRP)は、軽くて強い素材だ。そのため航空機やレーシングマシンに使われ[…]
GT-Air3のメカニズムにマッチするニューグラフィックモデルが登場 GT-Air3に追加される新しいグラフィックモデルは、多数のパーツを組み合わせて帽体を構成するような、メカニカルな模様が特徴だ。と[…]
※写真はSHOEI Gallery FUKUOKA SHOEIは2025年9月12日、同社のヘルメットをフルラインナップ展示する公式ショールーム「SHOEI Gallery SAPPORO」を北海道札[…]
愛車とコーディネートしやすい4色のニューグラフィック ベンチレーション機能も優れており、100km/h走行時のアッパーエアインテークの流入量は従来モデル比で約1.2倍、トップエアレットからの排出量は約[…]
疲れない、頭痛知らずのフィッティング技術! SHOEIの「Personal Fitting System(以下P.F.S.)」は、十人十色で異なるライダーの頭部形状に合わせたフィッティングを行う同社の[…]
人気記事ランキング(全体)
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
最新の投稿記事(全体)
ツーリングの楽しさを気軽に、疲れ知らずで ウェット路面に翻弄され、全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラス今季初戦は、決勝9位という不本意な結果に…。その悔しさを癒してもらおうと、新型のRebel […]
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
販売終了が続く絶版車用純正部品を信頼のMADE IN JAPANで復刻 長期間不動状態だったバイクを再始動する際、キャブレターやガソリンタンクの状態もさることながら、クラッチの張り付きも懸念事項のひと[…]
RH975S ナイトスタースペシャル:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 レボリューションマックス搭載モデルでは、燃料タンクをシート下にレイアウトすることでダウンドラフト吸気を実現。従来タンク[…]
BMWライフをスタイリッシュにサポート 安全性と品質を兼ね備えたBMW Motorradギア&ガーメント。2025秋のギア&ガーメントも新作アイテムが目白押し。その中でBMWライフをスタイリッシュにサ[…]
- 1
- 2