
一般社団法人日本ライダーズフォーラム(JRF)は、日本三霊山誘客促進協議会(石川県、静岡県、富山県)と強力に連携し、2025年10月11日(土)から12日(日)の2日間にわたり、日本三霊山(富士山、立山、白山)を巡るツーリングラリーを開催すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:日本三霊山ラリー2025公式ウェブサイト
日本が誇る雄大な自然を体感する一大ツーリングイベント
「日本三霊山ラリー」は、古来より日本の山岳信仰の対象とされてきた富士山、立山、白山という3つの頂を巡る壮大なツーリングイベントだ。石川、富山、静岡の三県を横断し、「中部日本トライアングルルート」と称される起伏に富んだ道は、参加者にとって豊かな走行体験を提供してくれるだろう。
このイベントは、日本三霊山の周遊を促すデジタルスタンプラリーを通じて三県周遊を促進し、誘客拡大を図ることを目的としている。JRFと三県が協力し、日本を代表する新たなツーリングルートとして提唱するものだ。
ラリーは、静岡県御殿場市「富士山御殿場口 新5合目 駐車場」をスタート地点とする。2025年10月11日(土)午前6時に開場、7時30分から競技開始。ここから、ライダー各自がルートを構築しながら、各地に設定されたチェックポイントを巡回していく。ポイント獲得の鍵となるのは、以下のウェイポイント(WP)だ。
- SWP(Specified Way Point / 指定Way Point):各県に設定された「必ず立ち寄らなくてはならない」ポイント。複数設定されたSWPの中から、各県2ヶ所以上、合計6ヶ所以上を獲得することが完走条件だ
- CP:関所(Check Point):参加者のルートを限定する「関所」であり、他の参加者との交流の機会を提供する。設定されたCPのうち1ヶ所以上に立ち寄ることも完走条件に含まれる
- WPM(Way Point Mask):地図に記載されていない隠されたウェイポイントで、スタート時に提示されるヒントを基に発見が求められる
- サービスエリア/パーキングエリア、道の駅:高速道路のSA/PAや国土交通省に登録された「道の駅」でもポイント獲得が可能だ
完走には、上記条件に加え、合計30ポイント以上を獲得する必要がある。
2日目早朝には富山県内で中間イベントが開催され、参加者同士の走行体験や情報交換の場となるほか、地域による歓迎イベントも予定されている。そしてゴールは、石川県白山市「一里野温泉スキー場」だ。2025年10月12日(日)12時00分から18時00分まで受付、日没時刻の17時21分までにゴール登録を完了しなければならない。
ゴール会場では、なんと冒険家である風間深志氏、風間晋之介氏とともにスキー場山頂を目指すミニツーリングが企画されているというから、これは期待が高まる! 地域による歓迎イベントも実施され、達成感を共有し、交流を深めることができるぞ。宿泊規定はないが、競技当日の10月11日(土)は富山県での宿泊が推奨されている。
このビッグイベントの参加定員は2000台、参加種別は「ソロクラス」(1名乗車)と「タンデムクラス」(2名乗車)が用意されている。バイクのみならず、サイドカーやトライクも参加可能だ。
ただし、参加車両は、正規にナンバー登録され、自賠責保険に加入している二輪車であること。251cc以上の自動二輪車は車検にも適合している必要がある。不正改造車やJMCAの定める音量規制に適合しないマフラー装着車両の参加は認められないので注意が必要だ。
参加資格は以下の通りだ。
- 運転に必要な運転免許を有すること(タンデム同乗者は除く)。
- Gps機能を有したスマートフォンやタブレットを所有し、インターネット接続、専用アプリ利用ができること。
- 道路交通法を遵守し、安全運転を励行できること。
- 未成年者は親権者または後見人の同意。
- 誓約書内容を承諾できること。
- 各立ち寄り地点の営業時間や駐車位置を守り、施設の営業や交通の妨げにならないようにできること。
エントリーの受付終了は2025年8月24日(日)23時59分だが、定員に達し次第終了となるため、参加を考えているライダーは早めにエントリーしよう。
参加費は以下の通りだ。
- ソロクラス:6776円(税込)
- タンデムクラス:9776円(税込)
上記に加え、決済時に参加費に応じた「エントリーシステム利用料」が別途発生(ソロ:216円、タンデム:312円)
参加費には、期間中のシステム利用料、データ管理費用、ゼッケンステッカーシート、リストバンド、参加賞、ルールブックが含まれる。自己都合によるキャンセルはいかなる理由であっても返金されないので注意が必要だ。日本が誇る霊峰を巡る最高のツーリング体験。中部日本の雄大な自然を駆け抜けよう!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(イベント)
世界に羽ばたくカスタムビルダー「CUSTOM WORKS ZON」 ZONは、吉澤雄一氏と植田良和氏によって2003年に設立されたカスタムファクトリーだ。彼らの真骨頂は、他に類を見ない高いデザイン力と[…]
用品から観光までバイクライフが広がる一日 「茶ミーティング」の最大の魅力は、その出展ブースの多様性にある。国内外のオートバイメーカーや用品メーカー、卸商といった我々ライダーにはお馴染みの企業が多数参加[…]
カスタムスピリットから生まれた英国ブランド まずMUTT Motorcyclesというブランドについておさらいしておこう。2016年、英国バーミンガムでカスタムビルダーのWill RiggとBenny[…]
潮風と愉しむ瀬戸内の海の幸をその場で堪能せよ! ツーリングで心地よい疲労を感じた体に染みわたる、とびきりの港メシはライダーにとって最高の贅沢だ。IKEDA PORT MARCHÉでは、島の牡蠣や地魚を[…]
旅として楽しむ、ほっこりラリーイベント 「MOTHER LAKE RALLY」は、2023年に初めて開催され、今年で3年目を迎えるイベントだ。単なる速さや距離を競うラリーとは一線を画し、そのコンセプト[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス | ツーリング)
ツーリングスポットに事欠かない南伊豆 南伊豆を存分に走り抜けたいなら、「県道16号下田石廊崎松崎線」は欠かせない。伊豆半島最南端の石廊崎へ続くこの道は、海岸線沿いの豪快な絶景海道。漁村が点在する東部の[…]
9月7日(日)に単車神社で年に一度の「例大祭・交通安全祈年祭」 新聞やTV、ネットニュースに触れると、毎日のようにバイク事故の報道を目にします。“ヤング・アット・ハート”かつ賢明な皆さんは、こういった[…]
四季折々の絶景が楽しめる鳥取県 そもそも鳥取県は、ツーリングに適した自然環境と道路条件が揃った場所。日本海沿いの雄大な海岸線から、大山・蒜山高原エリアの山々まで、変化に富んだ絶景ルートが点在し、四季折[…]
二見エリアはツーリングライダーを惹きつける場所の宝庫 二見の地に足を踏み入れれば、まず目に飛び込むのは、夫婦岩を模したユニークなJR二見浦駅舎だ。そこから二見興玉神社へと続く「夫婦岩表参道」、通称「旅[…]
夏の定番「カルピス」を蛇口から注いで飲んで、あま〜い思い出づくり 2007年にポンジュースを製造販売するえひめ飲料が「日本有数のみかん産地である愛媛県では蛇口からポンジュースが出る」という都市伝説を実[…]
人気記事ランキング(全体)
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
トレリスフレーム+ユニトラックサスペンションの本格派 カワサキは欧州で、15psを発揮する水冷125cc単気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、前後17インチホイールを履かせたフルサイズス[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
高級感漂うゴールドカーキのデザイン 「IQOS ILUMA PRIME ゴールドカーキ」は、その名の通り落ち着いたゴールドトーンとカーキを組み合わせた洗練デザインが特徴です。手に取った瞬間に感じられる[…]
PROGRIP専用の信頼接着剤 デイトナ(Daytona)の「グリップボンド PROGRIP 耐振ゲルタイプ専用 12g 93129」は、PROGRIP用に設計された専用接着剤です。容量は12gで、初[…]
最新の投稿記事(全体)
滑りにくさと耐久性を両立したソール設計 アシックスの安全靴「WINJOB CP113」は、油で劣化しにくく耐久性に優れたCPグリップソールを採用。濡れた床や油で汚れた現場でも安定したグリップ性能を発揮[…]
生産累計1億台、60周年の原点モデル 初代スーパーカブはホンダ創業の本田宗一郎氏と藤澤武夫氏が直接開発の先頭に立ったオートバイ。それに続く東南アジアのドリーム、WAVEなどを含む歴代スーパーカブシリー[…]
W230/MEGURO S1 デビュー応援キャンペーン 株式会社カワサキモータースジャパンが、2025年9月1日(月)より、全国のカワサキプラザにおいて「W230」および「MEGURO S1」の新車([…]
デビュー時は2スト125で敵ナシ状態! 1982年のヤマハRZ125が生んだムーブメントは、高速道路へ入れないマイナーな125スポーツだったのを、2ストの水冷化で通勤通学だけでなくレースへ興じる層が加[…]
ツーリングスポットに事欠かない南伊豆 南伊豆を存分に走り抜けたいなら、「県道16号下田石廊崎松崎線」は欠かせない。伊豆半島最南端の石廊崎へ続くこの道は、海岸線沿いの豪快な絶景海道。漁村が点在する東部の[…]
- 1
- 2