
日本シグマックス株式会社の「メディエイド アイシングギア ベスト2」はライダーにとっても魅力的な暑さ対策アイテム。医療現場で培ったノウハウが惜しみなく投入されており、35℃以上の酷暑環境でも、しっかりと冷感が得られるのだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:日本シグマックス株式会社
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン
年々暑さが増している夏。冷感シャツやメッシュジャケットなど様々な冷却アイテムが普及して久しいが、半端な対策ではツーリングが快適とはいかなくなってきた。
そこで検討したいのが、日本シグマックス株式会社の「メディエイド アイシングギア ベスト2」だ。医療現場で培ったノウハウが惜しみなく投入された、まさにプロ仕様の暑さ対策アイテムだ。
このベストのもっとも注目すべき点は、ペルチェ素子による冷却と水冷方式を組み合わせた「ハイブリッド冷却方式」を採用していることだ。さらに、特許を取得した独自のタンクレス構造を持っており、「日本初」のペルチェ式冷水循環服となっている。
バイク用品として販売されている冷却ベストと比べると、バックパックつきといわんばかりの見た目でスマートさにかける印象だが、それだけに冷却性能は伊達じゃない。なんと気温35℃以上の酷暑環境でも、しっかりと冷感が得られるのだ。重量も1.5kgと体に負担をかけない程度におさえられている。
もっとも冷やし続けていると、人体はその温度になれてしまって冷たさを感じにくくなる場合もある。そうした冷感の慣れを防ぐために、独自の温度調節機能も実装されている。一定間隔で冷却に強弱をつけることで長時間使用しても冷感が持続。同時にバッテリーの持続時間延長にもつながっているというスグレモノだ。
冷却の強弱をつけることで、冷感への慣れを防ぐ。
医療用のアイシングシステムで培われた技術に基づき、「健康に配慮した温度管理」を実現する特許取得済みの冷却システム「4C-Peltier System」を採用している点も、この製品の信頼性を高めている。伸縮性に優れた生地が幅広い体型にフィットし、冷却パッドが身体にしっかり密着するため、走行中のズレによる不快感も少ない。
バッテリー持続時間も十分。大容量バッテリーと冷却ユニットの省エネ化により、付属のモバイルバッテリーで約5時間もの連続使用が可能。ショートツーリングの行き帰り程度なら、十分もつ。フル充電が約3.3時間で完了するという点も実用的だ。
セパレート構造を採用している点も、ライダーにとって魅力的だ。冷却パッドとリュック式の冷却ユニットが分離しているため、冷却ユニットをジャケットの上に、冷却パッドをジャケットの下に装着することができる。これにより、ライディング時の可動性を妨げないだけでなく、いざというときの安全性の確保も容易だ。
希望小売価格は税込み15万9500円と、たしかに高額。しかし、真夏の過酷なライディング環境下で、熱中症リスクを大幅に低減し、集中力と快適性を極限まで高めることを考えれば、その価値は計り知れないだろう。
レザージャケットを愛用するライダーや、真夏の長距離ツーリングを敢行するタフなライダーたちにとって、この「メディエイド アイシングギア ベスト2」はまさに切り札となりそうだ。
冷却ユニットの構造を見直したことにより、排熱効率が改善。消費電力は初代モデルと同等のまま、冷却性能が向上している。
日本シグマックス「メディエイド アイシングギア ベスト2」製品詳細
- 希望小売価格:15万9500円(税込)
- サイズ(適用範囲:胸囲): M-LL(86~105cm)、3L(105~120cm)
- 使用時間:約5時間(付属モバイルバッテリー使用)
※付属のモバイルバッテリーのフル充電時間は、約3.3時間
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(バイク用品)
風が抜けるのにCEレベル2! タイチ「ネックスエアー」が夏の安全を変える ライダーの命を守る重要な装備、胸部プロテクター。しかし夏場は熱がこもりやすく、つい安全性よりも涼しさや薄さを優先した装備に切り[…]
SCOYCO(スコイコ):ライダーに寄り添う新興勢力 SCOYCO MT074WPを語る上で、まずSCOYCOというブランドについて触れておく必要があるだろう。 SCOYCOは、カジュアルなデザインと[…]
軽量コンパクトなフルフェイスがカーボンモデルとなってさらに軽く強く! Kabutoのフルフェイスヘルメット『AEROBLADE-6』は、軽量&コンパクトな帽体を空力特性に優れる形状に仕上げたモデルだ。[…]
バイク専用設計で干渉しにくいL字コネクター デイトナのUSB-A to USB-C充電ケーブルは、バイク乗りの使いやすさを徹底的に追求した設計。スマホ接続部がL字コネクターになっており、走行中もハンド[…]
RCFプレミアムサウンドはそのままに オートバイ用インカムMIDLANDの日本総代理店・株式会社LINKS は、「BT MINI PlusRCF」を2025年7月下旬に発売した。 MIDLAND至上最[…]
最新の関連記事(夏の暑さ対策)
水に濡らすだけでひんやり感バツグン このクーリングタオル、まず特筆すべきはその使いやすさだ。使い方はいたってシンプルで、タオルを濡らすだけ。水さえあればどこでもクールダウンが可能で、ツーリング中に立ち[…]
通気性と耐久性を両立する素材選び 本商品は、表地にポリエステルメッシュとカウレザースエードを組み合わせることで、優れた通気性と高い耐熱/耐摩耗性を実現しています。春夏のツーリングでもムレにくく、快適な[…]
CoolMax素材で快適な着用感を実現 「コミネ クールマックスRフルフェイスインナーマスク AK-090」は、暑い季節や激しい運動時でも皮膚の温度を33.3度に近づけてくれる快適吸汗/即乾素材「Co[…]
フリーズテック史上最高の冷感「氷撃α」シリーズ フリーズテックから登場した「氷撃α」長袖クルーネック冷感シャツは、シリーズ史上最高の冷感性能を誇る最新モデルです。生地表面に特殊な冷感プリント加工を施す[…]
4つの冷却プレート&ペルチェ素子で最強の冷却力を実現 「ペルチェベスト」は、業界最先端の半導体冷却技術を採用し、前後4か所に冷却プレートを搭載した新発想の冷却ウェアです。小型冷蔵庫にも使われるペルチェ[…]
人気記事ランキング(全体)
ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン登場! ハーレーダビッドソンの現行クルーザーモデルには、シリンダーヘッド/スロットルボディ/インテークマニホールドを刷新した3タイプのミルウォーキーエイト[…]
ブランド名は「南北戦争」に由来 1991年、成功を収めた弁護士、マシュー・チェンバースが興したバイクメーカー、コンフェデレート。 和訳すると「南軍」を意味する社名は、創業地がルイジアナ州バトンルージュ[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!? カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的[…]
最新の投稿記事(全体)
風が抜けるのにCEレベル2! タイチ「ネックスエアー」が夏の安全を変える ライダーの命を守る重要な装備、胸部プロテクター。しかし夏場は熱がこもりやすく、つい安全性よりも涼しさや薄さを優先した装備に切り[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
3面同時に洗浄できる! メンテ初心者にもやさしいチェーンブラシ 「チェーン掃除って面倒そう…」と思っている方にもぴったりなのが、デイトナのバイク用三面チェーンブラシ。ブラシ部が上下、横の3方向に広がっ[…]
長距離ツーリング休憩時の立ち寄り場所の参考に 本記事の作成にあたり、AIの補助を借りつつ、「東名高速道路 グルメ おすすめ」「サービスエリア ランキング」「各SA PA名 グルメ」といったキーワードで[…]
空と大地が出会う場所に生まれた最新グルメスポット 明治期の開墾以来、総面積約5000ヘクタールの「牧之原大茶園」を中心に豊かな茶文化が息づいていた日本一の茶畑を誇る“お茶のまち”静岡県牧之原市。 空へ[…]
- 1
- 2