
世界で生産されるバイクのうち約1/3を生産しているといわれている、日本を代表するバイクメーカーのホンダ。そんな同社について、2025年5月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。バイク業界の発展を感じさせる、明るいニュースが相次いだ一月だった。
●文:ヤングマシン編集部
ホンダ GB350S カスタムコンテストが欧州で開催
ホンダが欧州で開催した正規ディーラー向けカスタムコンテスト「Honda Garage Dreams Contest」で、スペインのHONDA MOTOR CENTER LEONが手がけた『THE ROCKET LION』が優勝した。
このカスタムは、欧州で発売されたGB350Sをベースとしており、1985年に日本で登場したGB400TT MkIIや、1960年代のホンダGPレーサーRC181を彷彿とさせるカフェレーサースタイルが特徴となっている。
優勝車両は、タンクとのバランスが絶妙となっているフェアリングやテールピース、スポーティーなセパレートハンドルやバックステップ、車高調整可能なリヤサスペンションなどを装着。こんなスタイルの「純正カフェレーサー」も欲しい!
その姿、まるでGB400TT MkIIの正統後継者! 欧州ホンダは、2025年も例年通りカスタムコンテスを開催。これは正規ディーラーがホンダ車をベースにカスタムを手がけ、オンライン投票で最優秀マシンを[…]
ホンダ CB1000Fコンセプト詳細解説
2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「ホンダCB1000Fコンセプト」の詳細を全9回に分けて解説した。このコンセプトモデルは、往年の名車CB-Fを想起させるスタイリングを持ちつつも、「進化するスポーツバイクの基準を具現化」するという新しいCB像を追求した結果であるとホンダは説明している。
ベース車両は最新のCB1000ホーネットで、従来のCB1300SFと比較して大幅な軽量化とパワーアップを実現している。開発チームは若いスタッフの意見も取り入れ、エフのオマージュに留まらない、伝統と先進性が同居する多様なキャラクターを持つモデルを目指したという。
見る者によって印象が変わる絶妙なデザインは、エフに憧れた世代、普通のバイクらしさを求める世代、先進的なネイキッドを求める世代のすべてに響く可能性を秘めている。
見る者で印象が違う? 絶妙なカタチとストーリー プレス向けの事前撮影会場に訪れたヤングマシンの取材スタッフ。興奮しながら、眩しいライトに照らされて佇むCB1000Fコンセプトの実車を目にした。しかし、[…]
ホンダ ADV160/スペシャルエディションに新色登場【海外】
ホンダはマレーシアで、人気のSUVスクーター「ADV160」および「ADV160スペシャルエディション」の2025年モデルに新色を設定して発表。全5色のラインナップとした。スタンダードモデルには新たにマットブラックとレッドが加わり、ホワイトは継続。
スペシャルエディションには新たにグレーが登場し、マットグリーンは継続されている。ADV160シリーズは、水冷4バルブのeSP+エンジンを搭載し、HSTCやABS、ESSなどの安全装備が充実したPCX160の兄弟車だ。日本仕様のADV160はタイ生産であるため、今回の新色が日本に導入される可能性は低いと見られる。
日本を含むアジア圏で人気のSUVスクーター 水冷4バルブのeSP+エンジンを搭載するアドベンチャー系SUVスクーター「ADV160」シリーズに新色が登場した。新たなカラーラインナップが発表されたのはマ[…]
ホンダ CB125F 2026年モデルにISS搭載【海外】
ホンダは欧州で、人気の空冷125ccネイキッドモデル「CB125F」の2026年モデルを発表した。このモデルは、ホンダとして初めてマニュアルトランスミッションのバイクにアイドリングストップ機能(ISS)を搭載したことが大きな特徴だ。
さらに、新たにTFTカラーメーターを採用するなど、装備の充実が図られている。CB125Fは、欧州のA1ライセンス所持者を中心に高い経済性から人気を集めており、WMTCモード燃費は66.7km/Lととても優れている。燃料タンク容量11Lと合わせて、満タンでの航続距離は700kmを超える計算となる。
徹底的なアップデートで最新技術とコストパフォーマンスを両立 2015年に欧州市場へ導入されて以来、10年間で8万2000台以上が販売された人気のベーシックモデル「CB125F」が、2026年モデルで大[…]
ホンダ XL750トランザルプ 2025年モデル発売
ホンダは、並列2気筒エンジンを搭載するミドルクラスのアドベンチャーツアラー「XL750 TRANSALP」の2025年モデルを5月29日に国内で発売すると発表した。2025年モデルのおもな変更点は、CB750ホーネットに似た新しい2眼LEDヘッドライトへのフェイスリフトと、ウインドスクリーンへの環境対応素材“DURABIO”の使用だ。
また、前後サスペンションのセッティングも変更され、乗り心地の向上が図られている。カラーバリエーションは、新色の「パールディープマッドグレー」と継続色の「ロスホワイト」の計2色設定となる。XL750トランザルプは、アルプスの山越えを語源とするオリジナリティの高いコンセプトで1986年に初代が登場したモデルの最新版だ。
フェイスリフトと前後サスペンションの再設定 ホンダが「XL750トランザルプ」の国内2025年モデルを発売する。CB750ホーネットに似た2眼ヘッドライトを新たに採用し、センターダクトを設けたウインド[…]
ホンダ、二輪事業で世界シェア5割を目指す
ホンダは2025年のビジネスアップデート説明会で、二輪事業のさらなる盤石化を目指す姿勢を示した。2025年3月期におけるホンダの世界での二輪販売台数は約2057万台で、世界シェア約40%を占め、37の国と地域で過去最高を達成している。
二輪車市場はグローバルサウスを中心に拡大が見込まれており、2030年前後には6000万台規模に成長すると予測されている。ホンダはこの需要拡大を見据え、EVおよび内燃機関(ICE)の両面で魅力的な商品を展開し、長期的には世界シェア5割、3000万台規模の「断トツ」を目指すとしている。
また、2030年には売上高営業利益率15%以上の高収益体質を確立する目標だ。電動二輪車についても、グローバルモデルの展開や専用工場の稼働を通じて、将来的な電動二輪車市場でのシェアNo.1を目指す方針が示された。
二輪事業では、世界6000万台の時代に世界シェア5割を狙う! ホンダが発表した2025年3月期における二輪販売台数は、世界シェア約40%の2057万台。37の国と地域において過去最高を達成したという。[…]
ホンダ CB400SF/SB、公式サイトから姿を消す
ホンダが公式サイトの機種ラインナップをリニューアル。生産終了から3年が経過していたCB400スーパーフォア/スーパーボルドールがついに掲載から姿を消した。これは、長らく4気筒400ccの存在感を示すメッセージだった可能性がある。
一方で、ヤングマシンがすでに報じてきたとおり、ホンダは中国向けに次期ミドルクラスの直列4気筒エンジンを開発中で、実質的な二輪トップである加藤稔氏が公式にアナウンスしていることは事実。
このエンジンを搭載したフルカウルスポーツの登場は確実視されており、「CBR400R FOUR」や「CBR500R FOUR」の商標も出願済みだ。このフルカウル版をネイキッドにモディファイしたモデルが次期CB400として登場すると予想されている。
Eクラッチ搭載の可能性も指摘されており、新しい4気筒モデルの登場がいよいよ近づいていることを予感させる動きだ。
完全に消える? それとも復活する? ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し、唯一無二[…]
ホンダ、二輪車世界生産累計5億台を達成
ホンダは1948年の創業から77年をかけて、二輪車の世界生産累計5億台を達成したと発表した。これは、4億台達成からわずか6年での偉業だ。ホンダは1963年のベルギー工場での海外生産開始を皮切りに生産拠点を拡大し、創業20年で1000万台、1997年に1億台、2019年に4億台を達成してきた。
とくにスーパーカブシリーズは、ホンダがこれまでに生産した二輪車の約4分の1を占める驚異的な数字だ。コロナ禍による一時的な減少はあったものの、世界の二輪車需要は回復しており、今後は電動二輪車の展開も本格化させていく方針だ。現在、ホンダは23の国と地域に37の生産拠点を有し、年間2000万台を超える生産能力を持っている。
1948年の本田技研工業設立から77年で達成 1948年に創業したホンダは、「技術で多くの人々の生活をより便利にしたい」というブレないコンセプトで多くの国や地域のユーザーニーズに合った製品やサービスを[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
フロントまわりの軽さも操縦しやすさに大きく貢献 猛暑が続いていても、やっぱりバイクに乗りたい…というわけで、今月はCB750 HORNETでプチツーリングしてきました! このバイクは、アドベンチャー系[…]
電動車ならではのレイアウトの自由度の高さを活かした新設計の二輪駆動EVバイク「EV OUTLIER Concept」世界初公開 10月30日(木)から11月9日(金)まで東京ビッグサイトにて開催されて[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
父とB+COM SB6XRで会話しながらプチツーリング すっかり秋模様。なんなら執筆している今日は、最高気温が15度。朝から冷え切っていて、冬気分です。 自宅近くを走っているスクーターの方を見て、「わ[…]
純正アクセサリー『オーディオマイクキット』を期間限定セール 20%OFF バイク用インカムのカテゴリーにおいて、高性能・高品質な製品を展開する Cardo Systemsは、ヘルメットを複数所有してい[…]
フリーマーケットやフードコンテンツも楽しめる名物イベント 群馬県を代表するSUBARUの工場脇の公園には、バイクとテントで埋め尽くされている。初めてこのイベントを訪れた人は、その規模感に驚くのでないだ[…]
2年に一度、世界各国から勝ちぬいたGSライダーが競う祭典への道 GS Trophyは2008年に始まったBMW Motorrad主催の国際的なアドベンチャーイベントだ。2年に一度、各国の国内選抜を勝ち[…]
奈良県からスタート! 北海道から九州まで全国で増加中の「カブの駅」 突然ですが、皆さん、『カブの駅』ってご存知ですか?現在、1200カ所以上登録されている『道の駅』はツーリングの集合場所や休憩スポット[…]
人気記事ランキング(全体)
気鋭のクルーザー専業ブランドによるカスタムクルーザー 以前に試乗記事などをお届けしたBENDA(ベンダ)がいよいよ本格上陸する。日本での輸入販売を手掛けるウイングフットより取り扱い開始が発表されたのだ[…]
Z1100とZ1100 SEの国内販売を正式発表 先に欧州で発表されたスーパーネイキッド“Zシリーズ”の長兄たるZ1100 SEがジャパンモビリティショーで日本初公開され、国内販売画正式発表された。ス[…]
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 ジャパンモビリティショー2025でカワサキが新型「Z900RS」シリーズを世界初公開した。主軸となる変更はエンジンまわり[…]
KATANAというバイク 一昨年のこと、キリンと同じ年齢になったことをキッカケにKATANA乗りになったYです。 ノーマルでも十分乗り易いKATANAですが、各部をカスタムすることで、よりカタナ(GS[…]
RZ250を上回る新テクノロジー満載! 1979年にホンダがリリースした、まさかの2ストローク50ccスポーツのMB50(広告なでの名称はMB-5)。 250ccやビッグバイクのスケールダウン・デザイ[…]
最新の投稿記事(全体)
Zを知り尽くしたエンジニアならではの勘ドコロを押えた絶品設計! 1989年のゼファー(400)が巻き起こしたネイキッド・ブーム。 カワサキはこの勢いをビッグバイクでもと、1990年にゼファー750と1[…]
とにかく目立つサイケデリックなカラーを使った新たなグラフィック 新しいグラフィックは、風の流れあるいはゼブラ模様にも見える流線の組み合わせをカラフルに仕上げたモデルだ。アライヘルメットによれば「オフロ[…]
バイクファッションブランド『ロアーズオリジナル』とのコラボレーションモデル第2弾が登場 このたび発売される『TX-STRADA ROARS』は、2020年に発売された『RAPIDE-NEO ROARS[…]
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
ヨーロッパの伝統建築や美術をモチーフとした新グラフィック かなり込み入ったグラフィックが描かれた新製品オルロイは、チェコの首都プラハの旧市庁舎の塔にある天文時計をモチーフとしている。時間を表示するだけ[…]
- 1
- 2

















































