CBR500R/3倍オイル実験/ワークマンレインスーツetc。ヤングマシン記事ランキングTOP10【2025年5月後半版】

CBR500R/3倍オイル実験/ワークマンレインスーツetc。ヤングマシン記事ランキングTOP10【2025年5月後半版】

雨模様が続く日も多く、九州南部では早くも梅雨入りとなった5月後半も終わり。そんな中でバイク業界ではどんなニュースやトピックが注目を集めていたか、WEBヤングマシンの記事アクセスランキングとともに振り返ってみよう。集計期間は2025年5月15日から5月31日までだ。


●文:ヤングマシン編集部

1位:「CBR500R FOUR」最新情報/予測まとめ

今なお復活が待たれているCB400スーパーフォアの後継モデル「新型CB400」。そのフルカウルモデルに、500cc版が登場するかもしれない。中国で登場が確実視されているこの一台について、5月19日時点でわかっている情報をまとめてお伝えした。

今ある情報としては、CB400スーパーフォアの後継となりうる新型4気筒400のネイキッドモデルが登場するであろうということと、これをベースとしたフルカウルモデルが並行して開発中ということだけがはっきりしている。

実はさかのぼること1980年代、4気筒のCBR400Rは存在していた。現行ラインナップのCBR400Rは2気筒エンジンを搭載していて、ライディングポジションは前傾がきつくない。ツーリングにも使いやすいオールラウンダーだ。

対する1986年式のCBR400Rは、空冷4気筒モデル・CBR400Fの後任として誕生し、新設計の水冷4気筒エンジンを搭載。当時の自主規制値いっぱいの最高出力を誇ったが、のちのCBR400RRに比べればオールラウンダーな性格だった。

2位:スーパーカブに通常の3倍エンジンオイルいれて実験

エンジンオイルを規定量より多く入れた場合の影響を検証するため、スーパーカブのエンジンに規定量の約3倍のオイルを注入する実験を実施。エンジンは始動したが、しばらく作動させるとオイルが白く泡立つ「オイルのエアレーション」と呼ばれる現象が発生した。

この状態は、油膜が断続的になり潤滑不良を引き起こしたり、油圧の低下を招いたりする可能性があり、最悪の場合、エンジン焼き付きにつながる危険性がある。

また、オイルが多すぎるとクランクケースの内圧が高まり、オイルシール破損や吹き出しのリスクも高まる。この実験は、メーカー指定の適正なオイル量が重要であることを改めて示している。本記事はあくまで実験報告であり、試すなキケン。

3位:超絶コスパのワークマン新作レインスーツ

ワークマンから発売された新作レインスーツ、「イナレムプレミアム バッグイン レインジャケット」を紹介した。素材名の「イナレム」はワークマン独自開発の高機能透湿防水素材であり、「ムレない」を逆から読んだもの。

この製品は、4,900円という価格に対し、透湿度30,000g/m2、耐水圧35,000mmという高い透湿防水性能を備えている点が大きな特徴だ。この性能は、某有名登山ウェアブランドのゴアテックスファブリクス(透湿性20,000g/m2、耐水圧20,000mm)と比較しても高い。

また、背中のファスナーを開けることでバックパックを背負ったまま着用できる「バッグイン」機能を搭載しており、とくに要望が多かった6LサイズがWEB限定で追加された。

その他、パッカブル仕様、反射材、水抜き穴付きサイドポケットなど実用的な仕様ももりだくさん。高い機能性と手頃な価格を両立しており、梅雨対策として推奨されるアイテムだ。記事作成時点ですでにオンラインストアでは品切れの状態だった。

4位:「ホンダCB1000Fコンセプト」〈ライバル比較〉

ホンダCB1000Fコンセプトと、国内で人気の高いカワサキZ900RSを比較した記事。Z900RSはZ1をオマージュしたレトロスタイルが特徴である が、CB1000FコンセプトはCB-Fを意識しつつも現代的な要素を盛り込んだ「新しさ」を強調するデザインと、両車はデザインのアプローチが対照的だ。

CB1000Fコンセプトは、ベース車両であるホーネット譲りの高性能エンジンや先進の電子制御を装備すると考えられている。メーターもCBの大型液晶に対し、Z900RSはクラシカルな2眼式と対照的。Z900の電子制御スロットル化を受け、Z900RSの電子制御強化の可能性も示唆されている。

Z900RSシリーズは国内小型二輪販売で7年連続トップの人気を誇っている。市場をリードするZ900RSに対して、CB1000Fコンセプトがどのように競合するか注目だ。

5位:「ホンダCB1000Fコンセプト」足着き性&取り回し解説

ホンダCB1000Fコンセプトの足着き性と取り回しについて解説した記事。このモデルは、比較対象のCB1300スーパーフォアよりも大幅に軽量であり、引き起こしの容易さが特筆すべき点だ。実際に跨がった際の印象としては、タンクやハンドルはボリュームを感じさせる一方、足つき性は良好であった。

身長167cmのライダーの場合、踵から地面までの距離は8.7cm。CB1300SFはハンドルが手前で狭く、シートのフィット感が良いのに対し、CB1000Fコンセプトは全体的にスポーティーな印象だ。

ステップ位置はCB1300SFの方がバック&アップしており、CB1000Fコンセプトは前方に位置するため、膝の曲がりは緩やか。全体的にコンパクトな設計であり、日常での取り回しやすさが期待される車両だ。

6位:1970年代の原付外車パラダイス

1970年代の日本における輸入原付バイクの状況を振り返った記事。当時、大型輸入車はとても厳しい規制(認証型式取得、車検制度)により、入手できる層が限られていた。しかし、原付(50cc超~125cc以下)は販売証明による登録が比較的容易であったため、多様な外国製モデルが存在した。

とくにイタリアからの個性的なモデルが多く導入され、日本のバイクとは異なる魅力を持っていた。記事内では、当時のヤングマシン編集部員が個人的にハーレーの小型2ストローク車を輸入販売していたというエピソードも紹介。大型バイクに制約があった時代背景の中で、輸入原付が果たした役割やその気軽さが伝わってくる内容だ。

7位:4気筒400cc CB最終モデルが公式サイトから姿を消す!

ホンダ公式サイトからCB400SF/SBがラインナップ表示から削除されたことを報じた。ホンダは以前、中国市場向けにミドルクラスの4気筒エンジンを開発中であることを発表していたこともあり、400ccクラスの4気筒CBが復活する可能性を示唆する動きではないかと見られる。

中国では関連してCBR400R FOURやCBR500R FOURといった商標も出願されている。CB400SF/SBの生産終了から約3年が経過したこのタイミングでの公式サイトからの削除は、今後の新たな展開への布石として注目されている。次期CB400やフルカウル仕様のCBR400R FOURの予想CGも掲載した。

8位:BMWモトラッド「コンセプト RR」を発表

BMWモトラッドが、将来のRRモデルを示唆する「BMW Motorrad Concept RR」を発表した。このコンセプトモデルは、WSBKチャンピオンマシンであるM1000RRの開発で得られた知見を投入しており、230psを超える最高出力を持つ並列4気筒エンジンを目標としている。

WSBK車両から継承した高度な電子制御(エンジンマネジメント、トラコン、エンジンブレーキコントロール)や、軽量化、パフォーマンス追求のための設計が特徴。市販車離れしたデザインには、一体型ウイングレットを含む、超高速域での走行安定性などを追求して作り直されたフェアリングが含まれている。

BMWは、このコンセプトモデルを技術とパフォーマンスにおけるリーダーシップを示すものとしている。今後の市販化の可能性も示唆されており、早ければ2025年秋のEICMAでの発表や、2026年シーズンのWSBKへのファクトリー仕様参戦の可能性もありえる。

9位:「ホンダCB1000Fコンセプト」装備解説

ホンダCB1000Fコンセプトの装備に焦点を当てて解説した。ベースのCB1000ホーネットと部品を共有しつつも、独自の装備が確認されている。とくに注目なのは、国産大型ネイキッドではまだ少ないスマートキーの採用だ。

またメーターはホーネットと同じ5インチTFTカラー液晶であるが、往年のFに倣った2眼メーターとする案もあったとされている。メーター画面の詳細は非公表だが、キーON時の演出から市販に近い状態と予想されている。

ライディングポジションに関わるハンドルやステップ位置は、ホーネットよりもアップライトに変更されており、実用性も考慮された装備構成となっている。センタースタンドを後付けするためのボスらしき部品がフレームに確認されている点も注目だ。

ハンドルスイッチはホーネットと共通で、コスト抑制が図られていると見られる。ホーネットと同様にBluetooth接続や簡易ナビ機能(Honda RoadSync)が利用可能と予想できる。ETC2.0車載器も標準装備されるかも。

10位:空冷Z専門店パムス30周年イベントレポート in 代官山

カワサキの空冷Z専門ファクトリー「パムス」が、創業30周年を記念し、5月18日に代官山ツタヤでモーニングクルーズスペシャルイベントを開催した。会場には数十台の空冷Zが集結した。イベントには空冷Zをこよなく愛する俳優の岩城滉一氏が自身のZ1で駆けつけ、盟友の元レーシングライダー辻本聡氏もローソンレプリカで同行した。

岩城氏はパムスとの長い親交に触れ、「Zを触らせたら右に出るところはない」と絶賛。最新のエンジンパーツ「HF Z HEAD」にも言及し、レース用エンジンを製作中であることを明かした。辻本氏も中学生の頃からのZ2への思い入れや、ローソンレプリカの軽快な走りを語った。

代官山ツタヤでは6月13日までポップアップストアが開催され、パムスの製品やグッズ、エンジンパーツ、そして5月31日からは岩城氏のZ1も展示される。パムスは日産L型エンジンのエキスパートとしても知られている。

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