
2017年に鮮烈なデビューを飾り、今なお高性能250cc2気筒スーパースポーツとして人気を集め続けているホンダ「CBR250RR」。歴代モデルの写真とともに、その変化を振り返る。2020年モデルでは、同時期に発売された4気筒スーパースポーツ カワサキ「ZX-25R」に対抗するかのように、スペックや装備に変更が入った。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
価格据え置きで多数のアップデート
発売は、2020年9月18日のこと。最高出力45ps/15500rpmを引っ提げて発表されたカワサキ「ニンジャZX-25R」に対抗するかのように、さまざまな点でマイナーチェンジが行われた。目玉となるのは、プラス3psの最高出力とプラス0.2kg-mの最大トルクに加えて、アシストスリッパークラッチの採用、そしてオプション設定されるアップ/ダウン対応クイックシフターだった。
また、この年のモデルから、従来はラインナップされていたABSなし仕様が廃止。ABS標準装備としたうえで、車名はCBR250RR(従来はCBR250RR ABS)となった。カラーリングはトリコロール、黒、白、赤の4色構成となり、すべての車体色でゴールドホイールを装備。価格は82万1700円~となっていた。
HONDA CBR250RR[2020 model]
主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1114 軸距1095 シート高790(各mm) 車重168kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 41ps/13000rpm 2.5kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/赤/赤×白×青 ●価格:82万1700円~ ●発売日:2020年9月18日
【HONDA CBR250RR[2020 model]】グランプリレッド(ストライプ)
【HONDA CBR250RR[2020 model]】グランプリレッド
HONDA CBR250RR[2020 model]のおもなアップデート内容
パールグレアホワイトには赤の差し色。ヘッドライト下の赤い隈取りなどは歌舞伎のイメージにも通じる。前後タイヤはダンロップ製ラジアルタイヤGPR300だった。
プラス3psとなる41psを達成したエンジン。クランクケースから手を入れられ、新型ピストンや浸炭コンロッドなどを採用。圧縮比は11.5から12.1へと高められた。
マフラーは内部構造を変更してパワー&トルクアップに後継。
純正アクセサリーとしてシフトアップ/シフトダウン両対応のクイックシフターが設定された。価格は2万5300円だった。
SHOWA製φ37mm倒立フォークはフリクション低減とダンピング特性が変更された。
足元にゴールドホイールが映える。アルミ製スイングアームはZX-25Rに対するアドバンテージといえた。
HONDA CBR250RR最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型軽二輪 [126〜250cc])
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
約8割が選ぶというEクラッチ仕様 「ずるいですよ、あんなの売れるに決まってるじゃないですか……」と、他メーカーからの嘆き節も漏れ聞こえてくるというホンダの新型モデル「レブル250 Sエディション Eク[…]
2017年モデル:クラス最高のスペックと装備で登場 かつての4気筒レーサーレプリカの名前を受け継いだ、CBR250RR(MC51)の初登場は2017年。38psという、当時の250ccスーパースポーツ[…]
完熟した性能に刺激をプラス 発売は、2025年3月6日のこと。2017年の登場以来、2020年モデルの3psのパワーアップ、スリッパークラッチの標準装備や、2023年モデルのさらなる1ps向上、ホンダ[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
最新の関連記事(CBR250RR)
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
2017年モデル:クラス最高のスペックと装備で登場 かつての4気筒レーサーレプリカの名前を受け継いだ、CBR250RR(MC51)の初登場は2017年。38psという、当時の250ccスーパースポーツ[…]
完熟した性能に刺激をプラス 発売は、2025年3月6日のこと。2017年の登場以来、2020年モデルの3psのパワーアップ、スリッパークラッチの標準装備や、2023年モデルのさらなる1ps向上、ホンダ[…]
実質的な速さで4気筒に挑む 2020年モデルでは、3psのパワーアップを果たし、スリッパークラッチの標準装備と、クイックシフターをオプションに新設定し、同年デビューのカワサキ・ニンジャZX-25Rに対[…]
人気記事ランキング(全体)
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
筑波サーキットにH-D Xたちが集合 H-D Xでのサーキット走行をおすすめしたい。X350はあきらかにXR750をモチーフとしたデザイン。「スポーツライディングを楽しんでほしい」というメーカーからの[…]
最新の投稿記事(全体)
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
他の積載方法とは異なる、シートバッグの利便性 2輪でツーリングをする際の荷物の積載方法は、①ストレッチコード/ネット、②タンデムシート上部に装着するシートバッグ、③後輪左右に設置するサイドバッグ、④車[…]
昨年の最終戦から連勝を続けた水野涼 2025年の全日本ロードレース選手権がようやく4月19日・20日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕しました。4月9日・10日には、PRE-TEST “Roun[…]
- 1
- 2