
2020年6月に、リバイバルシリーズの第3弾として発売されたホンダ「ハンターカブCT125」。以来、好調な新車販売台数を記録し続けているこの一台について、その変遷を歴代カラーリングとともに振り返ってみたい。2024年モデルでは、スペックやデザインには変更がなく、新たに新色となるイエローが設定された。
●文:ヤングマシン編集部
“ターメリックイエロー”爆誕ッ!!
CT125ハンターカブの2024年モデルが発売されたのは、2023年12月14日のこと。新色の「ターメリックイエロー」が追加された。ホンダいわく“市街地や郊外で映える”というこの黄色、タイではひと足先に登場していたカラーだった。
新色イエローと入れ替わるように、既存色パールオーガニックグリーンは消滅したが、2020年の初登場時からの定番カラー・グローイングレッドと、2023年モデルからのつや消し銀、マットアーマードシルバーメタリックは継続。新たな全3色のカラーバリエーション構成となった。
CT125ハンターカブは、市街地でのふだん使いの気軽さ/利便性/機動性といったスーパーカブシリーズが持つ魅力に加え、タフな印象のスタイリングや日常の扱いやすさも実現した一台。ツーリングやトレッキング用途に対応した本格的かつ充実した装備も有し、アウトドアレジャーへの移動手段など、ビギナーからベテランまで、今なお幅広く支持されている。年間の販売計画台数は1万1000台で、44万円の価格や主要諸元は、2023年モデルと同等だった。
HONDA CT125 HUNTER CUB[2024 model]
主要諸元 ■全長1965 全幅805 全高1085 軸距1260 最低地上高165 シート高800(各mm) 車重118kg(装備)■空冷4ストローク単気筒 SOHC2バルブ 123cc 9.1ps/6250rpm 1.1kg-m/4750rpm 変速機4段 燃料タンク容量5.3L ■ブレーキF=油圧式ディスク+ABS R=油圧式ディスク タイヤサイズF=80/90-17 R=80-90-17 ●価格:44万円 ●色:黄、赤、銀 ●発売日:2023年12月14日
【HONDA CT125 HUNTER CUB[2024 model]】ターメリックイエロー(新色)
【HONDA CT125 HUNTER CUB[2024 model]】グローイングレッド(継続色)
【HONDA CT125 HUNTER CUB[2024 model]】マットアーマードシルバーメタリック(継続色)
参考:イエロー採用のオールドハンター
主張強めのイエローは、ハンターカブの祖先とも言えるホンダ初のトレールバイク「CA100T TRAIL50(1961年)」の流れを汲む2代目「CA105T TRAIL55(1963年)」だけでなく、1966年に北米登場の「CT90 TRAIL90」や、1968年に登場した日本専用の「CT50」などに採用例が見られた。
【HONDA CA105T TRAIL55(1963)】■全長1725 全幅575 全高945 軸距– 最低地上高–(各mm) 車重73kg(乾) ■空冷4スト単気筒OHV2バルブ54cc 5ps/9500rpm 0.38kg-m/8000rpm 燃料タンク容量3L ■タイヤF=2.25-17 R=2.50-17 ※写真と諸元は1963北米仕様
【HONDA CT50(1968)】■全長1805 全幅720 全高965 軸距1190 最低地上高155(各mm) 車重71.5kg(乾) ■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 49cc 4.8ps/1000rpm 0.37kg-m/8200rpm 燃料タンク容量6L ■タイヤF=2.25-17 R=2.75-17 ※写真と諸元は1968年型
CT50のカタログには多様なアクセサリーも収録。いろいろなスタイルにチェンジできたが…。
クロスカブ110もあったね!
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