カワサキモータースジャパンは、発売日未定とされていたKLX230シリーズの新型モデル「KLX230 シェルパ」を2024年12月25日に発売する発表した。KLX230Sをベースとした新型モデルで、アウトドアテイストの専用外装に加え、ハンドガードやスタックパイプなどが追加されている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?!
カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を延期としていた。そして今回改めて、2024年12月25日の発売がアナウンスされた。
ベースになっているのは同時発表されたKLX230Sで、前後サスペンションのホイールトラベルやシート高などは同スペックとなっている。標準車高バージョンのKLX230からはシート高で35mm、前後ホイールトラベルでは前40mm/後27mmがそれぞれ短縮され、取っつきやすい性格になっているのが特徴。ボディカラーは全3色のラインナップだ。
エンジンはシリーズ共通のパランサー付き232cc空冷単気筒2バルブで、大きめのフライホイールマスによる低中回転域の粘り強いトルク特性が身上。これをカワサキ伝統のペリメターフレームに搭載し、φ37mm正立フロントフォークとニューユニトラックサスペンションが組み合わされる。
KLX230シェルパならではの特徴はハンドガード、アルミ製スキッドプレート、スタックパイプなどの追加装備で、様々な状況をタフに走り抜けるトレッキングムードを高めている。一体型ヘッドライトカウルから変更されたメーターバイザー、ショートタイプのシュラウドやサイドカバーなども専用デザインだ。
このほか、最低地上高240mmを確保しながらシート高を845mmに抑え、必要に応じてOFFにすることもできるABSや、Bluetooth接続によってスマートフォンから車両状況を確認できる液晶ディスプレイメーターといった装備はKLX230シリーズに準じている。
ヤマハがセロー250の生産終了にともなう最後の1台を出荷したのは2020年7月31日。親しみやすさとトレッキングに使える奥深いオフロード性能を併せ持った名車が消えてから4年が経ち、近しいコンセプトのニューモデルが、かつてライバル車の「スーパーシェルパ(250)」を作っていたカワサキから登場したのは自然な流れと言えるのかもしれない。常に販売台数ランキング上位にいた人気モデルの穴を埋めることはできるのか注目だ。
カワサキ正規取扱店の一部店舗では、2024年11月29日~2025年2月28日のスケジュールで、同じくニューモデルのメグロS1とともに店頭体感キャンペーンが開催されるので、興味のある方は要チェック!
KAWASAKI KLX230 SHERPA[2025 model]
車名 | KLX230 SHERPA |
型式 | 8BK-LX232A |
全長×全幅×全高 | 2080×820×1150mm |
軸距 | 1365mm |
最低地上高 | 240mm |
シート高 | 845mm |
キャスター/トレール | 24.6°/96mm |
装備重量 | 134kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 232cc |
内径×行程 | 67.0×66.0mm |
圧縮比 | 9.4:1 |
最高出力 | 18ps/8000rpm |
最大トルク | 1.9kg-m/6400rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 7.6L |
WMTCモード燃費 | 34.7km/L(クラス2-1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 2.75-21 |
タイヤサイズ後 | 4.10-18 |
ブレーキ前 | φ265mmディスク+2ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー |
価格 | 63万8000円 |
色 | ベージュ、緑、灰 |
発売日 | 2024年11月27日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
シート高を5mm下げながらリヤサスを伸長 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジ。11月27日発売のトレールモデルに続き、2025年1月13日にスーパーモトモデル「KLX230SM」を発売する[…]
サスペンションをロングストローク化しつつ抑えたシート高を両立 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジし、2025年モデルとして発表した。以前のモデルは、標準仕様が2019年10月、車高を下げて[…]
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」が発表された。発売は2024年11月27日で、ボディカラーは全3色のラインナップだ。 ベー[…]
タイや欧州、北米で先行発表済みのW230とメグロS1 カワサキモータースジャパンは、新型モデル「W230」と「メグロS1」をタイ、欧州、北米に続き日本でも2024年11月下旬に発売すると発表。これと併[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc])
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
装備の充実で価格は8万9100万円上昇 フォルツァが約2年ぶりに変更を受け、2025年モデルとして発売される。2022年末に登場したモデルは、新型と同じヘッドライトデザインやメーターパネルの変更のほか[…]
最上位グレードは最新Honda RoadSync対応の液晶メーターを採用 ホンダがインドネシアで新型「PCX160」を発表。排気量以外はEICMA 2024で発表された新型PCX125と同様のモデルチ[…]
おお、デカ目! 北米セローはXT250の名で存続、極太タイヤのTW200は懐かしの四角ライト 日本国内では、2020年7月31日にセロー250ファイナルエディションの最後の1台が出荷されてから4年が経[…]
人気記事ランキング(全体)
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
車体を傾けたら真っ先に接地する“バンクセンサー” カーブを曲がるために深くバンクさせると、車体のどこかが地面に接地して、ゴリッとかガーッという音と共にステップから衝撃がきてビックリしたことがあるライダ[…]
1位:【2024年5月版】125ccスクーターおすすめ11選! 125ccスクーターに関する魅力とおすすめモデルを伝えた、5月の記事が1位。原付二種(51~125cc)クラスのスクーターは、手軽なサイ[…]
誰がなんと言おうと好きなんだ! 揺るがない人気と存在感。「XLスポーツスター」こそスタンダード。誰がなんと言おうと好きなんだ、このスタイル、この佇まい!!「フォーティーエイトファイナルエディション」が[…]
グロムとは違うのだよ、このモンキー125は! 2018年7月、オールドウイングシリーズ第1弾として、スーパーカブC125よりも2か月だけ早く発表&発売されたモンキー125。思えばこのモンキー125とス[…]
最新の投稿記事(全体)
ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)は2025年1月1日付で、新たなマネージングダイレクターに玉木一史氏が就任することを発表した。玉木氏は、2024年12月31日をもって退任・[…]
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
連続シリーズ「カワサキ水素大学」の第5弾 「カワサキ水素大学」は、カーボンニュートラル社会の切り札とされる水素エネルギーへの、川崎重工グループとしての取組み方を紹介しつつ学ぶという動画。モデルの、トラ[…]
愛車を長期保管する前にやっておきたい「4項目」 本格的に寒くなるこれからの季節は、バイクに乗りたい気持ちはあっても、温かい時期に比べると走りに行く機会が少なくなってくる方も多いことでしょう。ましてや、[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]