
スズキは、GSX-S1000をベースとしたスポーツモデル「KATANA」にニューカラーを設定し、2024年10月29日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
『パールビガーブルー』と『メタリックミスティックシルバー』の2色が登場
スズキは、2024年9月8日の「カタナミーティング2024」で予告なく初お披露目した「KATANA」のニューカラーを2025年モデルとして正式発表した。
新色はパールビガーブルーおよびメタリックミスティックシルバーの2色。前者はカウル類に鮮やかなブルーを採用するとともにブロンズ(薄めのゴールド?)ホイールを採用しており、シルバーよりも抑揚が大きく見える色味が印象的だ。
そして後者のシルバーは、従来と同じ色味の銀に濃いめのゴールドホイールが与えられ、シートカウルはマットブルーに改められている。
KATANAは2022年モデルで令和2年排出ガス規制適合のマイナーチェンジを受け、エンジンと電子制御が変更された。このとき電子制御スロットルを採用したほか、最高出力は2psの向上を実現。電子制御システムS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム=スズキの電子制御スロットルシステムの総称)を新たに搭載し、より扱いやすく、かつスポーティなライディングを実現する。
また同時に、出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、選択幅を広げ5段階から選択可能となったSTCS(スズキトラクションコントロールシステム)、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンできる双方向クイックシフトシステムなどを採用した。
名作と言われた2005年型GSX-R1000(通称 K5)から受け継いだ素性のいい並列4気筒エンジンは、従来型同様にアシスト機能とスリッパ―機能を備えたクラッチシステムや、スズキイージースタートシステム、ローRPMアシスト機能を備える。フロントブレーキにはブレンボ製ラジアルマウントキャリパーを装備し、ABSはボッシュ製だ。
2025年モデルは基本的にこのときの2022年のマイナーチェンジモデルを踏襲するが、主要スペックのうちWMTCモード燃費のみ17km/L→16.2km/Lに変更された。これは輸出仕様の2025年モデルで導入が見込まれるユーロ5+適合モデルとの共通化によるものだろう。定地燃費値は21.2km/Lで変更なし。価格は5万5000円上昇して166万1000円になった。
SUZUKI KATANA[2025 model]
車名 | KATANA |
型式 | 8BL-EK1AA |
全長×全幅×全高 | 2130×820mm×1100mm |
軸距 | 1460mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
キャスター/トレール | 25°/100mm |
装備重量 | 215kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 998cc |
内径×行程 | 73.4×59.0mm |
圧縮比 | 12.2:1 |
最高出力 | 150ps/11000rpm |
最大トルク | 10.7kg-m/9250rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 12L |
WMTCモード燃費 | 16.2km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 190/50ZR17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 166万1000円 |
色 | 青、銀 |
発売日 | 2024年10月29日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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