
欧州ホンダは、レブル50/250の兄弟車「CL500/250」のカスタムマシンを一挙16車公開した。イタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、イギリス、ドイツ、ベルギー、スイスから集ったマシンはWheels and Waves 2024に出展され、専用サイトで投票を募集開始した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:Honda’s 5th Wheels and Waves customisation contest
- 1 『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×16車を展示
- 2 Enduro 500 – Spain
- 3 Cherry Lady – Spain
- 4 CL501R – Spain
- 5 Moonground – Portugal
- 6 Oceans’ Track – France
- 7 CL500 Digger – France
- 8 CL500 Charade Spirit – France
- 9 Bik’ink – France
- 10 Irezumi – France
- 11 The Poseidon Project – UK
- 12 Sterrato 500 – Italy
- 13 Terra Battuta 500 – Italy
- 14 CL Surfer – Germany
- 15 Flat Track 500 – Belgium
- 16 Alpina 500 – Switzerland
- 17 Bunker imPrint – Turkey
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×16車を展示
ホンダは、フランスのバスク地方ビアリッツで6月12日~16日に開催される『Wheels and Wavesフェスティバル』に、スイタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、イギリス、ドイツ、ベルギー、スイスで製作されたCL500/250のカスタムマシン×16車を展示開始した。
これら16車はホンダ欧州が開設したオフィシャルサイトにて、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語で投票を受け付けるとしている。投票の受け付けは8月末まで。
16車のうち15車はCL500をベースとしており、フラットトラッカーやスクランブラー、アドベンチャーテイストにカスタムされている。残る1車はCL250がベースで、日本で販売中のホーク11にも似たカフェレーサーに仕立てられた。
ほとんどのマシンはフレームやスイングアームは交換していないように見えることから、無加工でボルトオンできるカスタムが中心になっている模様だ。
2024 Wheels and Waves CL500 / CL250 Custom
Enduro 500 – Spain
スペインのStilmotoによる、クラシカルなエンデューロバイクテイストの1台。アロー製マフラーやブロックタイヤ、アップフェンダーなどで雰囲気をつくり、赤いタンクやゴールドのホイールで往年の雰囲気に。フラットダートなどを気持ちよく走れそうだ。
Enduro 500 – Spain
Cherry Lady – Spain
スペインのHonda Motorsport Las Rozas de Madridによる1台。エンデューロテイストのようでありながらドラッグハンドルバーや赤ステッチのレザーシートが取り付けられ、キャンディレッドの塗装は1990年代のホンダ750をイメージしたものだという。
Cherry Lady – Spain
CL501R – Spain
Honda Moto Centre Leonが製作したCL501Rは、アメリカンスポーツのフラットトラックスタイルに仕立てられた。リザーバータンク付きのアジャスタブルリヤショックやフロントのラジアルマスターシリンダー、ステンメッシュホース、そしてハンドメイドのラジエターガード&チェーンガードを備え、実際のパフォーマンスを意識した造りになっている。赤いフレーム&スイングアームや正立フォークのアウターチューブも見どころだ。
CL501R – Spain
Moonground – Portugal
ポルトガルのディーラーGarondaによる作品。可能な限り無駄を省いたミニマリスト的なコンセプトで、月面を意味する名の通りどんな地形にも(惑星でも!)対応できるようにイメージした仕上げだ。ラッピングされた2本のエキゾーストパイプ、ハイマウントサイレンサー、ブロックタイヤなどが見どころ。
Moonground – Portugal
Oceans’ Track – France
フランスOceane Motosによるフラットトラッカースタイルの1台。スタントバイクの雰囲気も加えることで単なるトラッカーとは異なる雰囲気を作り出している。フレーム&スイングアームを赤く塗装し、ゴールドのホイール、バーエンドミラー付きのワイドなハンドルバー、ゼッケンプレートに仕込まれた2眼LEDのプロジェクターヘッドライト、ソロシート、スイングアームマウントのライセンスプレートホルダーなどがオリジナリティを主張する。
Oceans’ Track – France
CL500 Digger – France
フランスのChave motosによる、1980年代のXL(ナンバー付きオフロード車)およびXR(伝説的な4ストロークエンデューロレーサー)をオマージュした1台。Wheels and Wavesのトレンドにぴったりで、フロントのアップフェンダー、ヘッドライトバイザー、シートカウルのゼッケンプレートなどはホンダ純正アクセサリーを利用か。マフラーは2本テールのダウンサイレンサーで、ゴールドのホイールやエンジンカバー類と相まってマシンの下方向にメカメカしさを加えている。
CL500 Digger – France
CL500 Charade Spirit – France
フランスのCharade Motoによるトリコロールペイントの1台で、オフロードテイストとトラッカーテイストを掛け合わせている。その青×白を基調としたカラーリングは、現在では掲出が難しいタバコ銘柄のロスマンズをイメージしているのは明らかだろう。右1本出しのスペシャルマフラー以外は純正アクセサリーをベースとしたもののようだ。
CL500 Charade Spirit – France
Bik’ink – France
フランスのAZ Motoの手により、1970年代のストリートスクランブラーをイメージしたオレンジとチェリーレッドのペイントが施された。リヤショックとアップマフラーを換装し、セパレートタイプのシートやバーエンドミラーでカスタム感を増している。
Bik’ink – France
Irezumi – France
刺青をイメージしてその名も“イレズミ”とした、フランスStarbike Hondaによる1台。燃料タンクのアートワークに視線が行くようにその他の部分は多くをブラックアウトしてシンプルに構成。アロー製サイレンサーやタン仕上げのシートが控えめに主張する。フロントフェンダーの武将(?)顔にも注目だ。
Irezumi – France
Irezumi – France
The Poseidon Project – UK
サーフィンでも有名なビアリッツのビーチに映える1台は、海洋保護に強い関心を持つというイギリス南ロンドンのDoble Motorcyclesが仕立てた1台。海の美しさと力強さをオマージュし、ギリシャ神話で海と地震を司る神であるポセイドンを名を冠している。フレームと足まわりは海の青緑でペイントされ、燃料タンクからサイドカバー、前後フェンダーはエアブラシで波を表現。ブラウンのレザーシートはポセイドンが座る椅子をイメージしたものだろうか。
The Poseidon Project – UK
The Poseidon Project – UK
Sterrato 500 – Italy
イタリアのUnit Garageが仕立てたSterrato 500は、ダートロードを意味する名のとおりにオフロードテイストを高めた1台。ホンダ純正アクセサリーのフロントフェンダー、メーターバイザー、ナックルガードなどを利用しながら、レザーシートやオーリンズ製リヤショック、ブロックタイヤなどを装着したシンプルな構成だ。
Sterrato 500 – Italy
Terra Battuta 500 – Italy
イタリアのUnitgarageの1台。多用途に使える積載能力とオープンロードの快適性を意識したカスタムにより、ロングツーリングも可能なオールラウンダーとした。短くカットされたフロントフェンダー、リヤキャリア、ガジェット類のマウントを兼ねる大型スクリーン、ブロックタイヤ、そしてスケートボードが個性を主張する。
Terra Battuta 500 – Italy
CL Surfer – Germany
ドイツはフランクフルトのHonda Centreディーラーのチームによって制作された。クリップオンハンドルと短いシート、メタリックシルバー仕上げの燃料タンク、前後フェンダーが特徴で、ブルーのセンターストライプによりビンテージスポーツのような雰囲気も。マフラーは左右2本出しの直管に見えるが……。
CL Surfer – Germany
Flat Track 500 – Belgium
初めてベルギーからコンテストに出品。Anquetymotorsportがアメリカのフラットトラックにインスピレーションを得て、かなり本格的な雰囲気に仕立てられている。スイングアームはSTDをベースにトレリス構造の補強が入れられ、赤いスプリングのオーリンズ製リヤショックを組み合わせている。フロントブレーキは省略され、ショートマフラー、ストレートに近いハンドルバー、そしてサブフレームの加工でスタイリングが完成した。エアクリーナーボックスを取り外し、鑑識パワーフィルターを取り付けているのもポイントだ。
Flat Track 500 – Belgium
Alpina 500 – Switzerland
ホンダスイスとMeister Engineeringの協力によって製作。ホンダスイスの50周年を記念し、ホンダの伝統とスイスらしいカラーやディテールを参照して美しく仕上げられている。見所はCBスタイルの燃料タンク、剥き出しになったシートフレームと短いベンチシート、スペシャル感のあるマフラー、そして倒立フロントフォークなどを採用した足まわり。ニッシン製のラジアルマウントキャリパー&ラジアルマスターも本気度を高めている。
Alpina 500 – Switzerland
Alpina 500 – Switzerland
Bunker imPrint – Turkey
唯一のCL250カスタム。コンテストに初参加のトルコから、Bunker Custom Cyclesが持ち込んだ。レトロスタイルのカフェレーサーをイメージしながら現代のテイストを取り入れ、ガラス繊維で強化したナイロンFDM 3Dホームプリントによるハーフフェアリング、再度パネル、アンダーカウルシートカウルなどを装備。マフラーはアンダーカウルに隠されている。倒立フロントフォークはCB250Rのもので、ラジアルマウントキャリパーはニッシン製だ。これ、ホーク11の兄弟車「ホーク250」として発売したら人気が出そう。
Bunker imPrint – Turkey
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