
SHOEIのフラッグシップモデル「X-Fifteen」とスポーツフルフェイスの「Z-8」に、受注期間限定の新グラフィックモデルが登場。それもなんとあの国民的バイク漫画「バリバリ伝説」のレプリカモデルだ!! 1980年代に青春を送ったライダーなら、このグラフィックにはハートを撃ち抜かれずにはいられない! ばきゅーん!!
●文:ヤングマシン編集部(マツ) ●外部リンク:SHOEI
エアクリーナーを掃除したくらいじゃ全然効果ないぜー
筆者は久々に興奮しております。どっちかと言えば“あいララ(=あいつとララバイ)”派の自分ではありますが、1980年代のバイクやその時代の二輪文化が好きなライダーで、このグラフィックにゾワゾワ来ないとしたらモグリでしょう(勝手に断言)。SHOEIさん、発売してくれてありがとぉぉぉぉぉ!!
リアル巨摩郡レプリカの「X-Fifteen グン」
……冷静に商品解説に移ろう。今回SHOEIから発売された“バリ伝レプリカ”は2種類。まずはレース対応のフルフェイス・X-Fifteen(フィフティーン)にラインナップされた、その名も「X-Fifteen グン」だ。
こちらはバリバリ伝説の主人公・巨摩郡(こま・ぐん)の名を関するだけあり、グラフィック/白地に赤帯のカラーリングともにリアル・ガンボーイレプリカの趣。通常なら白地に黒文字のSHOEIロゴを、漫画と同じ黒地に白文字としている点もニクイ。ベースモデルにフラッグシップのX-Fifteenを選んだあたりもGP500王者であるグンへのリスペクトを感じる。ガチのバリ伝ファンが積極的に入手したくなるのはコチラだろう。
X-Fifteen グン
ポップでカジュアルな「Z-8 バリバリ伝説」
そして、もう1種類はスポーツフルフェイスのZ-8に展開される「Z-8バリバリ伝説」だ。こちらはグラフィックを巨摩郡レプリカとしながら、そこにしげの秀一先生の原画を散りばめたポップな仕上がりが特徴。SHOEIの広報写真からはCB750Fを駆り、ヒデヨシのカタナとバトル中の「カメッ!!」や、鈴鹿4耐のゴールシーン「第一コーナーのむこうに…海が見えるっ」といった名場面が確認できる。
個人的にはガードレールキックターンや「あの世で鬼でもぶっちぎれ」「きょれろん♥」「1万1000回転までキッチリ回せ!!(最後は違う漫画か)」などの名シーンも採用されている事を願うが、モノトーンのカラーリングとも相まってバイクを選ばず、バリ伝のファン以外にも支持されそう。コンパクトかつ軽量で、カジュアル感も備えたZ-8らしいグラフィックと言える。
Z-8 バリバリ伝説
価格は「X-Fifteenグン」が10万3400円、「Z-8バリバリ伝説」が8万2500円で、発売はともに2024年7月。2024年9月末までの受注期間限定モデルで、サイズがXS/S/M/L/XL/XXLの6バリエーションなのも2つのヘルメットに共通だ。
この巨摩郡レプリカ、SHOEIが昨年「誰のレプリカがあったら嬉しい?」というアンケートに希望の多かったカラーとのこと。もともとは当時のバイク雑誌の編集者が被っていたヘルメットだった…などという話もあるが、連載終了から30年以上が経っても絶大な人気なのは間違いない。
なお、両モデルとも付属品リストには『オリジナルポストカード』もある。どんな絵柄か楽しみ! 現場からは以上です!!
1984年にはヤングマシン誌でも連載していたしげの秀一さん
下記は1984年5月号の誌面より抜粋したものを掲載した2022年11月号別冊付録で、題して「しげの秀一 青春トーク in ガードレールキックターン」。グンはダートラ上がりという裏設定があり、のちに外伝で語る予定だったと明かされている。また、読者に漫画へのイチャモンを募集するという、バリ伝ブーム前夜ならではの企画も。なぜ16歳でナナハンに乗れるのか、といった疑問にも作者本人が回答を寄せている。
ヤングマシン2022年11月号別冊付録より
SHOEI X-Fifteen グン
●価格:10万3400円 ●サイズ:XS(53-54cm)、S(55-56cm)、M(57-58cm)、L(59-60cm)、XL(61-62cm)、XXL(63-64cm) ●色:赤×白(TC-1) ●規格:JIS、FIM、MFJ ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber) ●付属品:布袋、ブレスガードJ、チンカーテンD、ロアエアスポイラー、シリコンオイル、防曇シート、SHOEIロゴステッカー、シールド用ステッカー(No.11ステッカー)、オリジナルポストカード ●発売時期:2024年7月 ※受注は9月末まで
SHOEI X-Fifteen グン[TC-1]
SHOEI X-Fifteen グン[TC-1]
SHOEI X-Fifteen グン[TC-1]
SHOEI Z-8 バリバリ伝説
●価格:8万2500円 ●サイズ:XS(53cm)、S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm) ●色:白×灰(TC-6) ●規格:JIS ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-FIber) ●付属品:布袋、ブレスガード、チンカーテン、シリコンオイル、防曇シート、スペア防曇シート用ピンセット、SHOEIロゴステッカー、オリジナルポストカード ●2024年7月発売予定 ※受注は9月末まで
SHOEI Z-8 バリバリ伝説[TC-6]
SHOEI Z-8 バリバリ伝説[TC-6]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(SHOEI)
※写真はSHOEI Gallery FUKUOKA SHOEIは2025年9月12日、同社のヘルメットをフルラインナップ展示する公式ショールーム「SHOEI Gallery SAPPORO」を北海道札[…]
愛車とコーディネートしやすい4色のニューグラフィック ベンチレーション機能も優れており、100km/h走行時のアッパーエアインテークの流入量は従来モデル比で約1.2倍、トップエアレットからの排出量は約[…]
疲れない、頭痛知らずのフィッティング技術! SHOEIの「Personal Fitting System(以下P.F.S.)」は、十人十色で異なるライダーの頭部形状に合わせたフィッティングを行う同社の[…]
アウトローなムードが人気を呼んだフルフェイスがついに復活! 6月3日付けでお伝えしたSHOEIの新製品『WYVERN(ワイバーン)』の詳細と発売日が正式に発表された。 1997年に登場したワイバーンは[…]
東洋の文化を西洋風にアレンジした“オリガミ”のグラフィック第2弾登場 このたびZ-8に加わるグラフィックモデル『ORIGAMI 2』は、2023年1月に発売された『ORIGAMI』の第2世代だ。前作同[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
コンセプトが異なる3種のフルフェイスにニューグラフィック登場 KabutoのフラッグシップであるF-17は、耐貫通性と衝撃吸収性を備える高強度複合素材帽体『A.C.T.-2』に、徹底した空力特性を加え[…]
軽量コンパクトなフルフェイスがカーボンモデルとなってさらに軽く強く! Kabutoのフルフェイスヘルメット『AEROBLADE-6』は、軽量&コンパクトな帽体を空力特性に優れる形状に仕上げたモデルだ。[…]
HJCハイパフォーマンスの結晶、RPHA 12 まずは、ベースモデル「RPHA 12」について振り返っておこう。RPHA 12は、HJCが安全性、快適性、そして空力特性を極限まで追求したという、まさに[…]
インパクト大の「ミニオン」になりきれるグラフィック 「V10 ミニオンズ スチュアート」最大の特徴は、ヘルメット全体でミニオンになりきれる、遊び心あふれるデザインにある。とくにヘルメットの天頂部に大き[…]
人気のネオクラシックモデルに、グラフィックデザイナー・加藤ノブキ氏の第3弾 アライの「RAPIDE-NEO(ラパイドネオ)」は、かわす性能を追求した安全性と快適性をクラシカルなデザインでまとめたフルフ[…]
人気記事ランキング(全体)
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
まるで自衛隊用?! アースカラーのボディにブラックアウトしたエンジン&フレームまわり 北米などで先行発表されていたカワサキのブランニューモデル「KLX230 DF」が国内導入されると正式発表された。車[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキのレトロモデル「W230」と「メグロS1」が2026年モデルに更新される。W230はカラー&グラフィックに変更を受け、さらに前後フェンダーをメッキ仕様[…]
最新の投稿記事(全体)
竹繊維を配合した柔らかく軽量なプロテクターシリーズ 「お気に入りのジャケットを、もっと涼しく、もっと快適にしたい」、そんなライダーの願いを叶えるアップグレードパーツ「バンブーエアスループロテクター」シ[…]
対策意識の希薄化に警鐘を鳴らしたい 24年前、当時、編集長をしていたBiG MACHINE誌で「盗難対策」の大特集をしました。 この特集号をきっかけに盗難対策が大きな課題に そして、この大盗難特集号は[…]
「自分には自分にやり方がある」だけじゃない 前回に続き、MotoGP前半戦の振り返りです。今年、MotoGPにステップアップした小椋藍くんは、「あれ? 前からいたんだっけ?」と感じるぐらい、MotoG[…]
夏ライダーの悩みを解決する水冷システム 酷暑の中、ヘルメットやライディングウェアを身につけて走るライダーにとって、夏のツーリングはまさに過酷のひとこと。発汗や走行風による自然な冷却だけでは追いつかない[…]
コスパも高い! 新型「CUV e:」が“シティコミューターの新常識”になる可能性 最初にぶっちゃけて言わせてもらうと、筆者(北岡)は“EV”全般に対して懐疑的なところがある者です。カーボンニュートラル[…]
- 1
- 2