ホンダは、2023年11月にイタリアで開催されたEICMA(ミラノショー)にて、471ccの並列2気筒を積むCBR500Rをモデルチェンジした。CBRシリーズの旗艦・1000RR-Rにインスピレーションを得たルックスと新しいLEDヘッドライトを得て、よりスポーティーな印象としている。
●文:ヤングマシン編集部
RR-R譲りのアグレッシブなデザインに
2024モデルとなる新型「CBR500R」は、CBR1000RR-Rにインスピレーションを受けた新ボディワークと、形状を改めたLEDヘッドライト/テールライトにより、より鋭くスポーティーな外観を得ている。ヘッドライト脇には内蔵型のウイングレットが設けられ、フロントタイヤのグリップとフィードバックを向上させているという。
メーターは5インチのフルカラーTFTに刷新され、さらにブルトゥースによるスマホ接続機能・Honda RoadSyncも装備された。新形状の左側スイッチに設けられたトグルスイッチにより、ターンバイターンナビ/電話の受発信/音楽の操作などが可能となっている。
エンジンは従来型を踏襲するが、新たにトラクションコントトール(HSTC=ホンダセレクタブルトルクコントロール)が装備され、ECUの設定を改めて低回転域の加速を向上。スチール製のダイヤモンドフレームを核とする車体や41mm径のショーワ製SFF-BP倒立フォーク、ラジアルマウントの4ポットキャリパーを持つフロントのダブルディスクなど、車体は従来型を継承している。
欧州で発表されたカラーリングは、グランプリレッド(トリコロール)とマットガンパウダーブラックメタリックの2色。従来型のCBR500Rは、排気量を399ccに縮小して日本国内でCBR400Rとして販売されていただけに、今回の500の変更が400に反映されるのは間違いないだろう。
兄弟機「CB500ホーネット」も誕生
このCBR500Rの兄弟機として、新たに「CB500ホーネット」も登場した。これは従来型CBR500Rのネイキッド版・CB500Fがモデルチェンジと同時に車名を変更したもの。兄貴分CB1000ホーネットの登場に合わせ、既存のCB750ホーネット、そしてこのCB500ホーネットと、排気量ごとに“ホーネット”という車名が展開されることになった。
とはいえ、そのデザインは1000や750とは意匠を違えており、やはり兄弟車であるNX500と同形状のヘッドライトを採用、上位機種よりやや落ち着いたデザインとされている。機能的な変更はCBR500Rを踏襲しており、5インチTFTメーターやトラクションコントロールの装備、エンジンECUのリセッティングといった内容は共通。カラーリングはマットガンパウダーメタリック/グランプリレッド/パールヒマラヤホワイトの3色が設定されている。
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