![[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/3e01de195f7224f121680c3f6e775ceb.jpg)
近所のバイクショップのショーウインドウに飾られていた車両に一目惚れし、店主と交渉し購入したホンダGB250クラブマン。購入してから初めて気づいたのは、ツインキャブ/ツインマフラーだったこと。一代限りで終わったE型。でもよーくみると、何かがおかしい…?
●文/写真:モトメカニック編集部(宮下豊史) ●外部リンク:丸中洋行
いつかは乗ってみたかったGB250クラブマンを衝動買い
ショーウインドウ越しに見ただけで衝動買いしたGB250クラブマン(1983)。購入したのは、個人売買でもジャンク屋でもなく、町のバイク屋さんでした。本来ならば修理をした後の販売になりますが、筆者の素性を明かしたところ、無理を聞いてくれて現状販売してもらえました。
納車の際に初めてまじまじと眺めましたが、自分から金額を提示したのにもかかわらず、若干後悔するほどの手強そうな個体。しかもツインキャブ/ツインマフラーの初期モデル(E型)でした。
フレームまわりのサビとエンジンの腐食がひどい。しかし、ガレージまで5分ほどの道のりを押して帰ったところ、ブレーキの引きずりもなく、各部の固着もないので、スムーズに動く!! よって、思いのほか簡単なメンテで復活できるかも? と期待大。実走行481kmにも驚きましたが。
購入後、なにか変だと思いWEBで情報収集したところ、中期モデルのH型のタンクとウインカーが装着されていた。ショップに聞くと、近所の米屋の納屋で長期放置されていた車両だが、細かな整備歴は流石に覚えていないとのことだ。
GB250クラブマンは、筆者が中型自動二輪免許を取得した際に、初めてのバイクとして候補に上がった車種。いつかは乗ってみたいバイクの1台でした。過去にGB400TT/SR400を乗り継いだことはありましたが、250ccの空冷シングルエンジンは初体験(オフロード車は除く)。
エンジンもフレームもまったく違いますが、今流行りのGB350のご先祖にあたる車両なので、公道デビューが今から楽しみでなりません。
まずはガレージ内で状態確認をします。当時物のシングルシートカウルも含め、外装パーツはキレイですが、なにか違和感を感じます。その原因はガソリンタンク。銀色ですが、微妙に色味が合っていません。
WEBで各年式の外装色(とくにデカール)を確認すると、1989年から1991年に生産されていたL型のタンクでした。ショップの大将から聞いた元オーナーの情報によると、新車で購入後、箱根へ行き、その非力さからすぐにSR400を購入し、乗らなくなった長期放置車とのこと。
おそらくは、放置していた車両を一度再生しようとし、サビだらけだったタンクを交換したのでは? と推測。しかし、ウインカーも変更されている点とライトリムの傷から察するに、転倒が原因で交換したのかもしれません。
次に、ガソリンタンク内を確認。燃料キャップから覗く範囲にサビは確認できませんでした。強烈に腐った匂いもしないので、状態は良さそう。
キャブレターから燃料ホースを外し、コックをONにすると、黒褐色のガソリンが流れ出てきます。コック側のドレンボルトを外して中を見ると、汚れと小さなサビを確認できました。
タンクからコックを取り外し、燃料を全部出しきったところ、小さなサビの破片も確認できました。その後、中を乾燥させファイバースコープで覗いてみると、若干の点サビを発見。榮技研のタンククリーナーの出番ですね。始動確認をした後に、作業をすることにします。
次に始動準備に移ります。まずはエアクリーナー。こちらも経年劣化しているので、NTB製の新品に交換します。
バッテリーも死亡しており、BSバッテリーに交換。旧バッテリーに貼ってあった覚え書きによると、2014年に交換されています。長期放置と復活を交互に2回重ねた車両だと推測。とはいえ極低走行車。走りに魅力がない車種なのかと少々不安になります。
その次はキャブレターのオーバーホールですが、エンジンや電装品の状態確認をしてから手をつけます。はたしてクランキングはするのでしょうか? 次回に続きます。
外装は年式の割に綺麗だが、アルミ製のクランクケースカバーなどの表面腐食がひどい。距離は驚きの481km! ショップの大将から聞いた購入時のオーナーエピソードを聞いたところ、実走行なのは間違いないようだ。
ブレーキマスターが固着していたので、ショップの倉庫に転がっていたキムコのロゴ入りマスターを装着した様子。押し歩きでの引きずりはない。当時オプションだったシングルシートカウルとスクリーンが装着されている。
タイヤの刻印から1994年14週目の生産だとわかる。つまり新車からは一度交換されているようだ。そのタイミングでタンクを交換し復活させたのでは? と推測。
タンクは若干の凹みと傷があるが、外観はきれい。給油口から覗く範囲では中もきれい。燃料が若干残っていたので排出するが、腐った匂いはない。コックのドレンと排出した燃料に若干のサビを確認できた。
バッテリーを交換して始動性を確認
始動確認をしたいので、バッテリーを新品に交換。用意したのは丸中洋行が取り扱うBSバッテリーだ。初期充電の重要さ大事なので、自分も実行。テスターで図ると電圧値は12.53Vと十分ではあるが、念のため初期充電を行った。古いバッテリーには“2014年10月”と記載があったので、タイヤ交換をした後にバッテリーを交換したことが窺える。バッテリーを保持するスチール製のケースもサビだらけ。バッテリー端子も腐食していたので、ブラシでこすり、クリーナーと接点復活剤でケア。そしてバッテリーを装着。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
ガレージのインテリアにも適したカギ付き大容量7段引き出し収納 整理整頓や紛失防止、作業効率アップなど機能面でのメリットが多いのはもちろん、モチベーションアップに果たす役割も大きいのがツールキャビネット[…]
PMCが販売するADVANTAGE KYBフォークはカワサキZ系のレストアやカスタムに最適 逆輸入絶版空冷4気筒車が大人気となった1990年代初頭、フロントには倒立フォーク、リヤはアルミスイングアーム[…]
愛車の保管に困った時に頼りになるレンタルガレージ。モトジョイならバイクのメンテナンスまで依頼できる!! 自宅にバイクを置くスペースがない、共同駐輪場に置けるバイクは一人一台など、さまざまな理由からレン[…]
摺動部のコンディションをチェック フロントフォークのレストアで大切なのは「シールと摺動部」のサビ状況。今回紹介する車両はいずれにしても、分解メンテナンスとインナーチューブは、磨き込みが必要不可欠な車両[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
ドラムブレーキの固着がレベチだった件 古いバイクのレストアってまったく同じものはなくて、それぞれ車体ごとの「テーマ」みたいなものがあるようなのですがこちらのヤマハのポッケは、どうやら「固着」がテーマら[…]
始まりは車検の不合格 ごめんなさい。25万キロもの間、放置してしまい申し訳ありませんでした・・・! でもね。車ってエンジンが丈夫すぎるから、知らず知らずのうちに「放置」しちゃったりしていませんか? 我[…]
摺動部のコンディションをチェック フロントフォークのレストアで大切なのは「シールと摺動部」のサビ状況。今回紹介する車両はいずれにしても、分解メンテナンスとインナーチューブは、磨き込みが必要不可欠な車両[…]
“過剰性能”というコンセプト 第18回モンキーミーティングの会場を沸かせたリトルカブベースのカスタムマシンがある。その核となるのは「過剰性能」という明確なコンセプトだ。通常の車両開発では、性能は用途に[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車 | ホンダ [HONDA])
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
伝説のV3ワークス直系、プライベーターを支えた名車「ホンダ RS500R」の軌跡 1983年に発売されたRS500Rは、ホンダが世界タイトルを獲得したワークスマシン「NS500」の技術を継承して作られ[…]
1986年、異端児の誕生。「融合」の名を持つスクーター ホンダの250ccスクーター「フュージョン」は1986年に登場しました。フュージョンは1970年代後期にかけて流行したジャズとロック、ラテンなど[…]
“過剰性能”というコンセプト 第18回モンキーミーティングの会場を沸かせたリトルカブベースのカスタムマシンがある。その核となるのは「過剰性能」という明確なコンセプトだ。通常の車両開発では、性能は用途に[…]
様々な可能性が試された個性の時代 現代から過去を振り返って見ると、今に連なるメインストリームのマシン達が当然のように歴史を作ってきたように錯覚してしまう。しかし時代の王道を行くマシンの影には、無数の異[…]
人気記事ランキング(全体)
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
オーリンズとブレンボがもたらす、至高のスポーツ性能 「クラシカルなバイクは雰囲気を楽しむもので、本気のスポーツ走行には向かない」。そんな先入観を、スピードツイン1200 TFCは心地よく裏切ってくれる[…]
新たなフラッグシップとして君臨するCB1000Fの魅力 2025年11月に発売した新型CB1000Fは、大排気量直列4気筒エンジンの力強さと、名車CB750Fをモチーフにした流れるようなボディデザイン[…]
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
小型ボディに必要な情報を凝縮したデジタルメーター 「電気式スピード&タコメーター CUBE」は、縦横約50mmというコンパクトなスクエアボディを採用した電気式メーターである。 スピードメーターはデジタ[…]
最新の投稿記事(全体)
「走行中の音声操作、もっと快適にならない?」 バイクパーツ大手「デイトナ」から、ライダー必見のプロジェクトが発表されました! オートバイ用MESHインカムとして注目の「RESO Pilotシリーズ」。[…]
世界選手権を戦うBMWオフィシャルチームを支えた25歳の若きメカニック 3位表彰台を獲得したBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM。いわゆる”ワークス”と呼ばれるこのチーム[…]
従来の弱点を克服!新「メタルタイプ」ここが凄い 株式会社プロトから、世界的なマウントブランド「RAM MOUNTS(ラムマウント)」の新製品『フォークステムウェッジベース メタルタイプ』の発売が開始さ[…]
圧巻な整備力でちょい古でも大安心 カワサキのZシリーズや2ストロークのマッハを筆頭に、バイク好きを鷲掴みにする絶版車。それはハーレーダビッドソンの世界でも同様。最新の2026年モデルが魅力的なのは間違[…]
台湾のカリスマが手がけた、黒と金の妖艶な世界 「誰も乗っていない、圧倒的なオーラを放つ本格カスタムバイクを手に入れたい」。そんな熱い情熱を持つライダーにとって、この限定車はまさに理想の具現化といえる一[…]
- 1
- 2


![ホンダGB250クラブマン|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/0d4ed934f0788b730f85127bc9081498-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|エンジン|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_03-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|メーター|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_04-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|キャブレター|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_05-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|フレームのサビ|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_06-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|ブレーキマスター|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_07-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|シングルシートカウル|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_08-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|タイヤ|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_09-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|エアクリーナー|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_13-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|タンク内|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_10a-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|タンク|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_11a-768x576.jpg)
![ホンダ|GB250クラブマン|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_12a-768x576.jpg)
![丸中洋行|BSバッテリー|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/2e8819d5fd20515fd08cbbd6f37b4189-768x576.jpg)
![丸中洋行|BSバッテリー|電圧測定|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_16b-768x576.jpg)
![丸中洋行|BSバッテリー|チャージ後|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_15b-768x576.jpg)
![丸中洋行|BSバッテリー|装着|[旧車レストア] 1983 ホンダGB250クラブマン:まずは素性確認と始動確認準備から〈連載第1回〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/02/MarunakaYoko_17-768x512.jpg)




































