
お盆にツーリングを計画している方、まだ間に合いますよ(2回目)! ヤマハ純正アクセサリーを扱うワイズギアが先鞭をつけたメッシュシートカバーをご存じだろうか。車種ごとの専用設計で8mm厚の立体網目構造を採用し、尻の下の通気性を抜群にする製品だ。現在はコミネなどが汎用品をリリースしているぞ!
●文:ヤングマシン編集部
押し引きで熱い! 座ると熱い! そんなシートの熱さをどうにかしたい……
ツーリングや街乗りにかかわらず、真夏のバイクは炎天下に駐輪していた後に触るのが最初の大きな関門になる。押し引きでシートに触れば手のひらが熱く、跨れば尻が熱い。そのまま走り出せば時間とともに熱は引いていくものの、尻まわりの蒸れは避けられない……。
これをどうにかするために、我々ライダーは安全を確認しながらステップの上に数秒間だけ立ち上がり、少しでも蒸れと熱気を解消しようと努力したりするわけだが、最初からこんな目に逢わなくて済むならそれに越したことはない。
写真は2007年モデルのXJR1300に装着したところ。(ビッグマシン2007年10月号より)
そんなニーズを捕まえて、ヤマハの純正アクセサリーを取り扱うワイズギアが10数年前にリリースしたのがクールメッシュシートカバーだった。ヤマハの車種ごとに専用設計され、厚みのある立体メッシュ構造は弾力も十分。値段はそこそこするが、それを上回る満足感を与えてくれるものだった。
なにしろ、炎天下にバイクを放置していても、シートが熱くならない。しかも、走行風が尻とシートの間にあるメッシュ構造を吹き抜けていくので、それこそ最初は『パンツ履くの忘れたかも?!』と思ってしまうほどに涼しいのだ。
のちに様々なメーカーから汎用製品が登場することになり、ヤマハ車ユーザー以外でもこの涼しさを享受できるようになったのはいうまでもない(民明書房より)。
もちろん専用設計品であれば着脱が簡単なうえズレることもないが、汎用品であってもベルトできっちり固定できるので安心だ。表皮もしっかりグリップしてくれるので、滑りやすいとか違和感があるといったこともないだろう。厚みがあるぶん足着き性はわずかにスポイル(誤差の範囲だが)されるかもしれないが、酷暑ライドの快適性と天秤にかける価値はあるはずだ。
ワイズギア「クールメッシュシートカバー」のメッシュ構造はこんな感じ。風が通り抜けるさまがイメージしやすい。
また、目の粗いメッシュなので雨が降っても排水性は抜群であり、濡れる心配もほとんどない。1万円以下と思い切って購入しやすい価格帯なので、この機会にぜひ試してみてほしい。
ワイズギアの「クールメッシュシートカバー」は一部の車種向けは生産終了しているが、専用サイズゆえの安心感がある。
コミネの「3Dメッシュシートカバー」はアンチスリップ機能があり、サイズラインナップも豊富。価格は1000円台からある。
南海部品の「双快3Dハニカムメッシュ・ゲルシートカバー」は4サイズがラインナップされ、面圧を分散するゲルの上にメッシュをかぶせた構造。夏が終わったらメッシュのみ取り外すこともできるぞ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(夏の暑さ対策)
KOMINE プロテクトフルメッシュジャケット ネオ JK-1623 フルメッシュで残暑厳しい秋口のツーリングでも快適さを保つジャケット。胸部・肩・肘・背中にプロテクターを標準装備し、高い安全性も両立[…]
PROUDMEN. グルーミングシートクール 16枚入り×3個セット PROUDMEN.のグルーミングシートクールは、横250×縦200mmの大判サイズと保水力約190%のたっぷり液で1枚で全身を拭け[…]
KOMINE 2025モデル JK-1623 プロテクトフルメッシュジャケットネオ KOMINEの「JK-1623」は、フルメッシュで高い通気性を持ち、春夏のライディングで快適に使えるプロテクションジ[…]
3つの冷却プレートで最大-25℃を実現 2025年最新モデルの「ペルチェベスト」は、半導体冷却システムを採用し、背中に冷たい缶ジュースを当てたような感覚をわずか1秒で体感できる画期的なウェアです。小型[…]
税込4400円! リーズナブルなメッシュグローブ 今回紹介するのは、ゼロスシリーズでも人気のグローブシリーズのひと品「ゼロスグラブエア」。その名の通り、走行風を取り込むメッシュ仕様のサマーシーズン用グ[…]
最新の関連記事(ワイズギア)
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
3つのダブルガードシステムで雨をブロック!! ワイズギアの「YAR30 サイバーテックスII ダブルガードレインスーツ」は、バイクメーカーであるヤマハが作ったこだわりのレインウェアだ。 その特徴は、ま[…]
オイルひとつでエンジン特性が激変!! ヤマハ純正オイル「ヤマルーブ」。4ストロークエンジン用のオイルだけでもさまざまなグレードが用意されているが、いったいナニがどう違うのだろうか? はたして一般ライダ[…]
1959年から支持され続けている! 1)作業がとても手軽2)使用できる範囲が広い3)しっかりツヤが出る4)油汚れが場合によってはパーツクリーナーよりもよく落ちる 順に説明していこう。 1)作業が簡単 […]
プラス11万6600円(工賃別)でカフェスタイルに変身! 2025年式のヤマハXSR900に対応する、フロントカウルおよびシートカウルがワイズギアより発売された。 フロントカウルは、車両本体のカラー[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
ネイキッドブームの立役者もライバル続出で遂に対抗刷新! 1989年、カワサキがリリースしたZEPHYR(ゼファー)は、レーサーレプリカ熱が冷めたタイミングもあって、瞬く間に400ccクラスの販売トップ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤマハブースは東京ビッグサイトの東5ホール! ヤマハブースでは世界初公開のワールドプレミア×5モデルを含むモーターサイクルや電動コミューター、eBike(電動アシスト自転車)などを出展する。また、楽器[…]
多忙なライダーに送る、半日の自由を快適に! 今回発売するのは、『一日をかけてツーリングに行くことができないライダーに「半日」でも息抜きのツーリングに行っていただきたい!』をコンセプトにハーフデイツーリ[…]
ヤマハの3気筒スーパースポーツがついに国内登場! ヤマハは国内向けモデルのYZF-R9をついに正式発表。鈴鹿8耐などで展示して注目を集めてきたが、ファンが待たされた甲斐はある150万円切り(149万6[…]
薄い︕安い︕温かい︕で話題を呼んだ蓄熱インナーグローブの系譜。足元までワンランク上の暖かさを 2020年に発売した 「蓄熱インナーグローブ」 は、薄手ながら暖かさを実現し、価格の手頃さも相まって口コミ[…]
トップス&インナー 機能性抜群な冬用パーカー JK-630:1万3000円台~ 伸縮性の高い透湿防水生地を使用したウインターパーカー。保温性に優れた中綿入りなので、暖かさをキープし快適なライディングを[…]
- 1
- 2