
自分一人分の荷物をバイクに積んで、気の向くままに時を過ごせるソロキャンプスタイルは、他の手段では得られない格別な”自由”を堪能できるのだという。では何をどうすればその自由を手に入れられるのか? 本記事では長時間使用するチェアとテーブルの選び方について取り上げる。
●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:武田大祐
【ガイド役:谷田貝洋暁】登山/自転車/カヌーによるキャンプ歴が、バイク歴より随分長いライター。運ぶ荷物が限られる縦走登山からの反動か、バイクキャンプはとにかく大荷物。
チェア:長時間使うものだけに、可能なら購入前に座って吟味を
食事に焚き火…、なんにせよキャンプしている間は座っていることが多い。一番使うアイテムだけに、いかに寛げるか? というところに徹底的にこだわりたい。できることならば実際に座って吟味したいところ。最近はヘリノックスタイプの折りたたみチェアがブームとなっているが、同じ様な形や素材でも、座ってみるとバイクの乗り心地なみに印象が違うぞ。
選び方:背もたれの有無
大きな背もたれがあるかどうかでくつろぎ方は随分変わる。頭があずけられるハイバックタイプのチェアなら、焚き火を見ながらうたた寝も可能。ただ当然ながら畳寸法は大きくなり、重くもなる。
おすすめチェアカタログ
デイトナ コンパクトアウトドアチェア
【デイトナ コンパクトアウトドアチェア】座面が低めで、足を投げ出して座れるようになっている。風で転がらないようにするアウトドアチェアアンカー(880円)も販売中。耐荷重120kg。●展開サイズ:D49×W53×H68cm ●収納サイズ:12.5×37×12cm ●座面高:360mm ●重さ:約980g ●価格:6050円[デイトナ]
デイトナ ポータブルチェア
【デイトナ ポータブルチェア】座面高は440mmと高めに確保され、座っての調理などがしやすい高さを確保。長さ34×φ8cmというコンパクトな畳寸法と約400gという軽さが魅力だ。耐荷重100kgで回転機構付き。●展開サイズ:D33×W34×H44cm ●収納サイズ:34×φ8cm ●座面高:440mm ●重さ:約400g●価格:2970円[デイトナ]
モンベル ヘリノックス チェアワン
【モンベル ヘリノックス チェアワン】このチェアの形はヘリノックスがその草分け的存在。カラーリングも豊富なほか、ロッキングチェア化するシステムやボトルホルダーなどのオプションも充実している。1kg弱の重量で耐荷重は145kgを確保している。●展開サイズ:D52×W50× H66cm ●収納サイズ:35×10×12cm ●座面高:350mm 約960g ●価格:1万4960円[モンベル]
モンベル ヘリノックス チェアツー
【モンベル ヘリノックス チェアツー】座面高が低めでくつろげるチェアワンの座り心地をそのままに、ハイバック化して頭もあずけられるようにしたのがチェアツー。オプションのロッキングフットを取り付ければ、ロッキングチェアに早変わり。耐荷重145kg。●展開サイズ:D65 W55×H84cm ●収納サイズ:46×13×12cm ●座面高:340mm ●重さ:約1235g ●価格:1万9800円[モンベル]
ロゴス トラッドキャンバス 難燃ブリック回るんチェア
【ロゴス トラッドキャンバス 難燃ブリック回るんチェア】その名の通り、スイベル付きで回転が可能で、高めの470mmの座面高を確保。スチール製のポールの採用で重さは2600gだが耐荷重は150kgを確保。生地は難燃性となっており、焚き火やBBQ時の火の粉にも強い。●展開サイズ:D60×W59×H85cm ●収納サイズ:40×15×15cm ●座面高:470mm ●重さ:約2600g ●価格:9800円[ロゴスコーポレーション]
テーブル:熱いものを置けるかが重要
地面に直接クッカーや飲み物を置いての食事はなんだか侘しいもんだ。ところがどんなに高さが低くても、キャンプサイトにテーブルがひとつあるだけで、ぐっと文化水準が引き上がった気になるから不思議だ。最近は、天板半折りにして畳むタイプと、天板と足を分離させて畳むタイプに二極化している。
選び方その1:天板の高さと畳み方
写真右が天板と足が分離するタイプで、写真左が天板半折りにして足をしまい込むタイプ。高さは前者が高めだが、後者は2段階で高さを調整できるものもある。
選び方その2:天板の素材
食事をするのはもちろん、調理も行うテーブルの天板素材は金属板か金属メッシュの方が、熱い鉄板などを直接置けるなど、なにかと使い勝手がいい。
おすすめテーブルカタログ
デイトナ コンパクトアルミテーブル
【デイトナ コンパクトアルミテーブル】アルミ製の天板を6分割、蛇腹状に折り畳むことでコンパクトな畳寸法を実現している。脚部分もアルミ製でできており、耐荷重は脚部分が100kgで、天板部分が40kgとかなり堅牢。重たいダッチオーブンも楽々載せられる。●展開サイズ:D34×W40×H36cm ●収納サイズ:12×43×10cm ●重さ:約1000g ●価格:4400円[デイトナ]
シートバッグへの収まりの良さで言えば、平物になる半折りタイプよりも分割タイプの方がパッキングしやすい。
※本記事は2021年8月に公開されたものを再編集しています。※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事([特集] バイクでキャンプツーリング)
バイクへの積載は創意と工夫。自分流を見つけ出せ! この記事の写真をまとめて見る ※写真タップ(クリック)で拡大 写真1 写真2 写真3 写真4 写真5 写真6 写真7 写真8[…]
シートバッグの場合:パッキングは平物→長物→大物→小物がセオリー 今回は、ヘンリービギンズ(デイトナ)のキャンプシートバッグプロ DH-745を使用。55L→70Lの容量可変機能を持っており、今回は7[…]
焚き火もやらずにナニがキャンプかっ!? 昔は地面で直接火を起こす、いわゆる“直火”の焚き火しかななく、焚き火を楽しむためには直火OKのキャンプ場を探す必要があったが、最近は状況が一変。焚き火台が流行し[…]
作りたい料理によってバーナーの使い勝手が異なる キャンプ用品の中で、バーナーやクッカーほどオーナーの個性が表れるアイテムもないだろう。というのも、バーナーには燃料の種類の違い、また縦型/横型があり、ゴ[…]
寝心地で選ぶなら断然エアマット 凹凸や小石もある地面で寝るキャンプにおいて、シュラフの下に敷くマットは安眠のための最重要アイテム。朝起きた時に背中が痛かったり、地面の石ころが気になって眠れなかったり…[…]
人気記事ランキング(全体)
シェルパの名を復活させたブランニューモデル カワサキが、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させたのは、2024年[…]
新5色ラインナップとなった2022年モデル 2022年モデルが発売されたのは、2022年6月23日のこと。2021年のフルモデルチェンジの際には、新設計の水冷エンジンが4バルブの「eSP+(イーエスピ[…]
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
15番手からスタートして8位でフィニッシュした小椋藍 モナコでロリス(カピロッシ)と食事をしていたら、小椋藍くんの話題になりました。「彼は本当にすごいライダーだね!」と、ロリスは大絶賛。「ダイジロウ・[…]
最新の投稿記事(全体)
Rebel 1100 S Edition Dual Clutch Transmission 新しくタイプ追加されたのは、アクセサリーを標準装備し個性を演出する「Rebel 1100 S Edition[…]
〈1991年11月〉SR400[3HT3]/SR500[3GW3]:ツートンシート 多重クリアの”ミラクリエイト塗装”によって深みのある艶を実現。シートはツートーンに。レバー/レバーホルダー/ハンドル[…]
空冷スポーツスター用カスタムパーツを世に送り出し続けているグリーミングワークス(大阪府)。一方で水冷スポーツスターSやナイトスター用パーツもラインナップし、自然な流れでX350用パーツの開発も手がける[…]
複雑化/激甚化する”災害”に対し最新技術で立ち向かう ニュースやSNSでも知られている通り、異常気象などにより複雑化/激甚化しているという日本の災害現場。そこで起きる課題に対し、モリタホー[…]
モンキーFSシリーズの最新作として誕生! ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をま[…]
- 1
- 2