
SHOEIは、ストリートだけでなくレースにも対応するフラッグシップフルフェイス『X-Fifteen』のグラフィックモデル第3弾となる『X-Fifteen Proxy』を2023年5月に発売する。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:SHOEI
カラースキームによってまったく異なる印象をもたらすグラフィック
『X-Fifteen Proxy』には、TC-11(黒×白)、TC-6(白×灰)、TC-10(白×赤)の3色がラインナップされる。複数のパネルを組み合わせたようなグラフィックパターンが特徴だが、カラースキームによってかなり印象が異なる。TC-11は黒をベースに明るい黄、青、ピンクを用いたポップさが際立つ。TC-6は白をベースに灰から黒へのモノトーングラデーションが落ち着きあるシックさを感じさせる。TC-10は白をベースに赤、青、黄を使っており、描かれるパネル群のフラットでありながら立体的なグラフィックも相まって、どこかのモビルスーツを思わせなくもない。
『X-Fifteen』は、自社風洞設備での圧力解析の結果を存分に生かしたエアロダイナミクスにより、超高速域での空力抵抗を徹底的に軽減した、超高速対応フルフェイスヘルメットだ。さらにMotoGP、WSBといった世界最高峰レースを走るライダーのサポート活動によって得られた知見をフィードバックすることで、、従来モデルと比べてヘルメットが浮き上がる力を1.6%、前方から押しつけられる力を6.1%も抑制することに成功した。
この空力特性はその速度域からサーキットで最大限の効果を発揮する設計だが、一般道路であっても高速道路の長距離ツーリングでも有効だ。ライダーの頚椎や上半身に負担を減らすことで肉体的疲労を抑える。この効果は集中力維持に波及し、結果として安全運転につながる。
レースでの着用を見据えたモデルなので、MFJ規格に加えてFIM規格をパスしているから、国内外のレースで着用できる。海外レースに参戦する人はごく少数とはいうものの、MotoGPをはじめとして世界のモーターサイクルレースを統括する団体が認めた安全性が持つ意味は大きい。実際の防護性能だけでなく、着用した者の自信を深め、より安全な運転へとつながるのだ。
SHOEI X-Fifteen PROXY
SHOEI X-Fifteen PROXY[TC-11(BLACK/WHITE)]
SHOEI X-Fifteen PROXY[TC-11(BLACK/WHITE)]
SHOEI X-Fifteen PROXY[TC-11(BLACK/WHITE)]
SHOEI X-Fifteen PROXY[TC-10(WHITE/RED)]
SHOEI X-Fifteen PROXY[TC-6(WHITE/GREY)]
●価格:8万9100円 ●サイズ: XS(53-54cm)、S(55-56cm)、M(57-58cm)、L(59-60cm)、XL(61-62cm)、XXL(63-64cm) ●色:TC-11(黒×白)、TC-6(白×灰)、TC-10(白×赤) ●規格:JIS、FIM、MFJ ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber) ●付属品:布袋、ブレスガードJ、チンカーテンD、シリコンオイル、防曇シート、ロアエアスポイラー、SHOEIロゴステッカー、シールド用ステッカー(No.11ステッカー) ●発売時期:発売予定日:2023年5月
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
マルク・マルケス選手が'22年シーズンに着用したグラフィックのレプリカモデル 『X-Fifteen MARQUEZ 7』は、マルク・マルケス選手のレプリカモデルとして7作目で、SHOEI最新フラッグシ[…]
SHOEI新世代トップエンドモデル初のグラフィックモデルは5色展開! 『X-Fifteen』は、SHOEIが長年培ってきたヘルメット開発の知識、製造の技術のすべてを凝縮させたフラッグシップフルフェイス[…]
15人のファンと過ごす特別なイベント とてもリラックスした表情でSHOEI Gallery YOKOHAMAに集まったファンに挨拶をするマルク・マルケス。2022年シーズンは怪我による戦線離脱があった[…]
シンプルなモノトーン基調はマルクファンでなくても魅力 『Z-8 MM93 COLLECTION RUSH(MM93コレクション・ラッシュ)』は、SHOEIがサポートするMotoGPライダー、マルク・マ[…]
さらなる高みを目指すライダーを支える最新テクノロジーの結晶 X-Fourteen(X-14)の登場から8年目となる'23年初頭、SHOEIのレーシングフルフェイス『X-Fifteen(X-15)』が登[…]
最新の関連記事(SHOEI)
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
最外層にカーボンファイバーを使ったX-Fifteenの最高峰モデルが登場! 積層させた炭素繊維を樹脂で固めたカーボンファイバー(CFRP)は、軽くて強い素材だ。そのため航空機やレーシングマシンに使われ[…]
GT-Air3のメカニズムにマッチするニューグラフィックモデルが登場 GT-Air3に追加される新しいグラフィックモデルは、多数のパーツを組み合わせて帽体を構成するような、メカニカルな模様が特徴だ。と[…]
※写真はSHOEI Gallery FUKUOKA SHOEIは2025年9月12日、同社のヘルメットをフルラインナップ展示する公式ショールーム「SHOEI Gallery SAPPORO」を北海道札[…]
愛車とコーディネートしやすい4色のニューグラフィック ベンチレーション機能も優れており、100km/h走行時のアッパーエアインテークの流入量は従来モデル比で約1.2倍、トップエアレットからの排出量は約[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
コンパクトで使いやすいワイヤーロック ヘンリービギンズの「デイトナ ワイヤーロック DLK120」は、質量約90gの軽量設計で、ツーリング時の携行に適したポータブルロックです。ダイヤルロック式のため鍵[…]
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
ヘルメット専用設計で、手提げ&肩にかけてショルダーにしても快適 ツーリング先でのヘルメットの持ち運びのために、ポケットへ忍ばせておくのに最適な、小さく折りたためるヘルメットトートバッグ。出先での急な買[…]
ドゥカティを王者へと導くマシンを開発するピッロ選手のシグネチャーモデル 『F-17 Mips MICHELE PIRRO』は、MotoGPに参戦中の『ドゥカティ レノボ チーム』のテストライダーを務め[…]
人気記事ランキング(全体)
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
コンパクトで使いやすいワイヤーロック ヘンリービギンズの「デイトナ ワイヤーロック DLK120」は、質量約90gの軽量設計で、ツーリング時の携行に適したポータブルロックです。ダイヤルロック式のため鍵[…]
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
50レプリカのフルサイズからミニバイクレースを経てデフォルメフルサイズへ! VR46カラーのTZR50……実はヨーロッパで1997年から2012年まで生産されていたイタリアのミナレリ製エンジンで、現地[…]
最新の投稿記事(全体)
ツーリングスポットに事欠かない南伊豆 南伊豆を存分に走り抜けたいなら、「県道16号下田石廊崎松崎線」は欠かせない。伊豆半島最南端の石廊崎へ続くこの道は、海岸線沿いの豪快な絶景海道。漁村が点在する東部の[…]
世界に羽ばたくカスタムビルダー「CUSTOM WORKS ZON」 ZONは、吉澤雄一氏と植田良和氏によって2003年に設立されたカスタムファクトリーだ。彼らの真骨頂は、他に類を見ない高いデザイン力と[…]
軽さと安全性を両立した定番モデル プーマセーフティー「ライダー2.0 ロー」は、JSAA A種認定を取得した先芯合成樹脂を装備し、衝撃吸収機能を備えたメンズ用安全靴です。Amazonレビューは4.0([…]
コンパクトで携帯性に優れた携帯灰皿 「プルプラ クリップオンケース」は、ヒートスティック(加熱式タバコ)専用の携帯灰皿です。商品重量は約10gと非常に軽く、ポケットやバッグの隙間でも邪魔になりません。[…]
トレリスフレーム+ユニトラックサスペンションの本格派 カワサキは欧州で、15psを発揮する水冷125cc単気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、前後17インチホイールを履かせたフルサイズス[…]