ホンダは北米で「スーパーカブC125」の2023年モデルを発表し、次いで台湾でも新年度モデルを発表した。北米の新色は、日本でも旧エンジン搭載時にラインナップされていたパールグレーが再登板している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
北米はシングルシートスタイルのパールグレーが新登場、台湾では3色が継続採用
ホンダは、北米でスーパーカブC125の2023年モデルを発表した。2022年のマットブラックからパールグレーに入れ替わり、シングルシートスタイルは踏襲。価格は100ドル上昇して3899ドルになった。
北米では新色扱いのパールグレーだが、アジア圏ではこれまでにもラインナップされているほか、日本でも旧エンジンだった2019年~2021年に“パールカデットグレー”としてラインナップされた車体色だ。
これに続き、台湾でも2023年モデルが発表されたが、こちらは艶消し灰、青、灰のカラーバリエーションを昨季から踏襲しつつ価格を16万台湾ドルから17万台湾ドルに新設定。このほか欧州やインドネシア、タイなどでは今のところ2022年モデルが継続販売されている。
国内仕様の「スーパーカブC125」、2023年モデルはどうなる?
日本国内では2021年9月27日に現行の新エンジン搭載モデルが登場し、それから1年以上が経過。そろそろ次年度モデルが登場してもおかしくない頃合いだが、海外仕様に大きなカラーチェンジがないことから現行モデルが継続販売になる可能性もある。
期待したいのは、2022年モデルとして海外で販売されているマットブラック(欧州名はマットアクシスグレーメタリック)の国内販売だ。2021年に初めて発表されて以来、日本でも反響の大きいカラーリングであり、実車は鮮やかな赤いシートが市街地にもよく映える。
ホンダさん、もし2023年モデルでカラーバリエーションを変更するようならご検討のほどを!
2021年秋に発売された国内モデルは、待望の純正ピリオンシートもアクセサリー設定!
新型スーパーカブC125の国内仕様は2022年9月27日に44万円で発売。ロングストローク化&圧縮比アップを図った新エンジンを搭載し、新たにフロントに働く1チャンネルABSを採用したモデルのみのラインナップ(それ以前のモデルはABSなし)した。
新型エンジンは、グロムやダックス125、モンキー125と同じボア×ストローク[50.0×63.1mm]のロングストローク設定。トランスミッションは4速のままで各ギヤの減速比も以前のモデルと同じだが、1次/2次減速比が変更されたことで、総減速比はわずかにロング傾向になった。燃費は実際の走行に近いWMTCモードで従来の66.1km/Lから68.8km/Lへと約4%向上。3.7Lの燃料タンクと掛け合わせると、計算上の航続距離は250kmを超える。
車体色はパールネビュラレッドとパールニルタバブルーと合わせて全2色設定だ。また、快適性を高める純正アクセサリーとして、グリップヒーター(2万900円)および待望のピリオンシート(1万4300円)が新たに設定されたこともトピックだった。後者は車体色に合わせて2色がラインナップされる。
HONDA SUPER CUB C125[2021 model]国内モデル
主要諸元■全長1915 全幅720 全高1000 軸距1245 シート高780(各mm) 車重110kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 123cc 9.8ps/7500rpm 1.0kg-m/6250rpm 変速機4段 燃料タンク容量3.7L■タイヤサイズF=70/90-17 R=80/90-17 ●価格:44万円 ●色:青、赤 ●発売日:2021年9月27日
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