ホンダ欧州イタリアは、サルディーニャ島カリャリのMAAN Motocicli Audaciとコラボレーションしたカスタムマシン「スーパーカブ125X」を発表した。2022年モデルとして登場した新エンジンのスーパーカブC125(日本未導入)をベースとしており、欧州でも横型エンジン系カスタムが盛んになりそうな気配を感じさせる。
生産モデルから大幅に逸脱しない設計……だけど雰囲気は一変!
日本でも好評販売中のスーパーカブC125だが、アジアの一部や欧州では新エンジンを搭載した新型が発表されている。新エンジンのベースとなったのは、50×63.1mmのロングストローク設定で高効率化が図られた新型グロム(5速ミッション/日本にも導入済み)のもので、スーパーカブC125では引き続き4速ミッションを採用するが、欧州仕様ではユーロ5に適合しつつ馬力&トルクアップなどパフォーマンスも向上。日本仕様にはない、赤いライダー&パッセンジャーシートや黒いボディカラーが新鮮だ。
この新型スーパーカブC125をベースに、ホンダ欧州イタリアと、サルディーニャ島カリャリ(Cagliari)のMAAN Motocicli Audaciによるコラボレーションで生まれたカスタムマシンがスーパーカブ125Xだ。
作業に要したのは2か月。カスタムパーツは生産モデルから大きく逸脱しないように設計され、ノーマル車両のLEDヘッドライトやフレームなどを活かす形で仕上げられた。注力されたのはデザイン部分とサスペンション。前後が繋がったダブルシートは革とアルカンターラで制作され、フェンダーやフォークカバーの形状は大きく変更された。
リヤフェンダーは金属製になり、ウインカーはテールランプと一体型に。樹脂製のレッグシールドやフロントのブレーキディスクカバーはCADで設計されたものだ。オーリンズ製リヤサスペンションはアンドレアーニグループからの提供で、ストロークは4cm延長されている。
右2本出しのエキゾーストは、純正のプラスチック製のデザインを活かしつつカーボン製としたサイドカバーを貫通するデザインだ。ホイールは純正をベースにブラック塗装。ブロックタイヤでヘビーデューティな雰囲気を演出する。
このマシンはほぼ完全にサルディーニャで造られた製品であり、「Dust’n’Sardinia」というイベントで500kmを超えるダートロードを走破できるように設計されているという。スーパーカブ125Xの実車は、2021年9月17日~19日の Dust’n’Sardinia 2021 でお披露目された後、11月のEICMA(ミラノショー)に展示される予定だ。
Honda Italy × MAAN Motocicli Audaci SUPER CUB 125X【写真ギャラリー】
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
欧州仕様の新型モンキー125と同時発表! 日本仕様も同様に秋頃か ホンダは欧州で新型「スーパーカブC125」を発表。同時デビューとなる新型モンキー125と同じく、4月にタイで発表済みの新型エンジンを搭[…]
新型グロムが搭載するロングストローク単気筒をモンキー125にも! ホンダはこの3月に、タイの趣味系バイクディーラー「カブハウス」によるオンラインライブイベントで2021年モデルとなる新型「モンキー12[…]
間もなく登場!? 復刻シリーズ第4弾は新エンジン搭載か ホンダのミニが元気だ。50/110をラインナップするスーパーカブ&クロスカブに始まり、往年の名車を現代の技術とデザインで昇華させたリバイバルシリ[…]
人気沸騰のCT125ハンターカブは、すでに多くのユーザーが走りだしているが、現在でも場合によっては納車までそれなりの待ち時間が発生することもあるようだ。ところで、検討中もしくは様子見の方々からは時々「[…]
ユーザーの要望を受け、より使い勝手アップか?! '20年6月の発売以来、未だに品薄状態が続いているホンダのCT125ハンターカブ。人気の理由は、タフなスタイルはもちろん、独自のハイマウント吸気口/アッ[…]
最新の記事
- 【2024年10月版】125ccバイクおすすめ15選! 人気の原付二種、国産MTモーターサイクルとAT限定免許OKのカブ系を網羅!
- 「好コンディションの時にマルケスが勝てない理由とは?」【ノブ青木の上毛グランプリ新聞 Vol.18】
- 藤波貴久×RTLエレクトリック、宣言通りの優勝! 世界選手権引退後、21年ぶりの全日本で
- ホンダが電動トライアルバイク「RTLエレクトリック」で全日本トライアル参戦! ライダーは元世界チャンピオンの藤波貴久
- 独尊の水冷V型2気筒クルーザーに待望の250が登場! ヒョースン「GV250」シリーズ3機種を一挙発売
- 1
- 2