英国のBSAモーターサイクルズは、同じマヒンドラ(インド)傘下であるプジョーモトシクルのディーラー網を活用し、伝統をリスペクトした新生「ゴールドスター」を欧州へと展開すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:BSA Motorcycles
その先にはグローバル展開を見据えている?
BSAモーターサイクルズは、1919年に創業し1972年に姿を消したBSA(Birmingham Small Arms)のブランドが現代によみがえったもの。BSAブランドを買い取ったのはインドのマヒンドラ社で、同社は2019年にフランスのプジョーからモーターサイクル部門を取得したことでも知られている。
そんな新生BSAモーターサイクルズは、単気筒エンジンを搭載する往年のビッグネーム「ゴールドスター」を復活させ、2022年夏には6800ポンド~(日本円換算約112万6000円・11/14現在)という価格も発表した。
このたびBSAモーターサイクルズが発表したのは、同じくマヒンドラ傘下にあるプジョーモトシクルのディーラー網を活用し、欧州へのデリバリーを開始するということ。プジョーモトシクルは1898年に設立され、120年を超える歴史から欧州全土に強力な販売ネットワークを確立している。これを活用することは、歴史あるBSAブランドにとっても自然なことだったはずだ。欧州ディーラー網の詳細については2023年初頭に発表される予定だという。
さて、気になるのは、いずれ日本でも買えるようになるのだろうか、ということ。今回の発表は欧州のネットワークに関するものだったが、販売が軌道に乗ればグローバル展開へと進んでいくのが定石に思える。
そこで、日本におけるプジョーモトシクルの輸入販売元であるaidea株式会社に直球で聞いてみた。「日本に輸入する可能性はありますか?」と。
回答は以下の通り。
「先日のBSAに関する発表は、私たちにとっても素晴らしいニュースでした。日本においても、同様の取り組みが実現できるかどうか、関係各所と検討中です。プジョーモトシクルも2023年に創業125周年を迎えるにあたり、大幅にラインナップを強化して新時代へと走り出します。この記念すべき年に、良いニュースがお届けできることを楽しみにしています」
かなり前向きに感じられるのは気のせいではないだろう。ただし、折からの円安が障壁になることは想像に難くない……。状況が整い、日本で販売できるようになることを期待したい。待て、続報!
BSA GOLD STAR
主要諸元■軸距1425mm シート高780mm 車重213kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 652cc 45ps/6500rpm 5.61kg-m/4000rpm 変速機5段 燃料タンク容量12L(WMTCモード燃費24.99km/L)■タイヤサイズF=100/90-18 R=150/70R17 ●価格:6800ポンド/レガシーエディション=7000ポンド ※諸元と価格は英国仕様
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