日本人MotoGPライダー候補の有望株が誕生だ

小学5年生の快挙! 関東ロードミニ選手権で、56レーシングの富樫虎太郎選手がチャンピオンを獲得

埼玉県の桶川スポーツランドで行われる関東ロードミニ選手権。その最上位クラスであり、NSR50などの2スト50cc、NSF100などの4スト100ccなどで争われるSP-EXPクラスにて、小学5年生の富樫虎太郎(とがし・こたろう)選手が年間チャンピオンを獲得した。ハイレベルで知られる桶川のミニバイク戦で、しかも最終戦を前に小5がチャンピオンを決めるというのは、まさに快挙と言っていい!


●文:ヤングマシン編集部 ●写真:56レーシング

大人に混じって5戦4勝! 最終戦を残しての王座獲得

青山博一や高橋裕紀といった名選手を輩出した桶川スポーツランドは、そのコースレイアウトの巧みさから今も著名ライダーが練習に通うなど、関東屈指のレベルの高さで知られるテクニカルコースだ。

そんな“桶スポ”に新星が登場した。10月23日に開催された関東ロードミニ選手権の第5戦で、最上位クラスのSP-EXP(エキスパート)に参戦中の56レーシング・富樫虎太郎選手が見事優勝。最終の第6戦を残して年間チャンピオンを獲得したのだ。

4戦を消化して既に3勝を挙げていた富樫選手は、この第5戦でもポールポジションを獲得。決勝では2周目にトップに立つと、激しいバトルを繰り広げつつも、終盤にコースレコードを更新するなど逃げ切りで見事に優勝。手練れの大人たちとの混走となる選手権では、そもそも小学生がチャンピオンを獲得すること自体がかなり難しい。そんなレースを5戦4勝で制してしまうとは……将来に期待せずにはいられない!

56レーシングの中野真矢監督も「日頃からの練習の成果が出たと思います。レベルの高い桶川のSP-EXPクラスに参戦を開始し、チームとしても念願のチャンピオンを獲得してくれました。今後も練習に励んで頑張って欲しいです」とコメント。小学生相手にどう教えたらいいものか……と、指導には手探りな部分も多いそうだが、その苦労が実を結んだと言っていいだろう。

「将来の夢はMotoGPチャンピオン」という群馬県出身の富樫虎太郎選手は、2019年、2020年と静岡県の白糸スピードランドで開催されるミニバイクのキッズクラスを連覇。2021年には関東ロードミニ選手権のHRCトロフィー・ジュニアクラスでシリーズチャンピオンに輝いており、2022年に加入した56レーシングでも今回の快挙を達成した。未来のMotoGPライダー有望株として、レースファンをワクワクさせてくれる存在となりそうだ。

56レーシング・富樫虎太郎選手

56レーシング・富樫虎太郎選手

56レーシング・富樫虎太郎選手


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