ホンダは、9月よりティーザーを展開していた新型「レブル250/レブル250Sエディション」を正式発表した。スタンダード、Sエディションともに全てニューカラーに切り替わり、最新の排出ガス規制に適合している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
2018年から断トツの登録台数を誇る軽二輪ボバー
ホンダは、“豪華さを追求しないこと”でシンプルなスタイリングとし、軽量で取り回しに優れる軽二輪クルーザーモデル「Rebel 250」「Rebel 250 S Edition」のカラーバリエーションを一新するとともに、最新の令和2年排出ガス規制に適合させ、2022年12月22日に発売する。
レブル250シリーズは、トルクフルな水冷単気筒エンジンを鋼管ダイヤモンドフレームに搭載し、シンプルなボバースタイルに仕上げた大人気のクルーザーモデルだ。2017年4月に発売された後、2018年(4779台)、2019年(8140台)から倍々ゲームであるかのように、2020年には1万3958台を記録。2021年は部品入荷の遅れなどから各社とも増産が難しい状況が続いたものの、ほぼ前年並みの1万2048台をキープし、販売台数ランキングでは4年連続の断トツ。2022年も好調が続いており、年内には累計5万台を記録している可能性もある。新型の2023年モデルも販売計画台数を年間1万7000台(国内)としており、ベストセラーの座を譲る気は微塵も感じられない。
2020年のモデルチェンジでは、カバー付きの4眼LEDヘッドライトを手に入れ、強みであるデザイン性をさらに強化。キャスター角は28度ながらフォーク自体の傾きを30度としたスランテッドフォークなどによる堂々としたスタイリング、690mmのシート高で足着きに優れることなども人気の秘訣だ。
2020年に追加されたSエディションは、ビキニカウル/フォークカバー&ブーツ/ワディングシートを装備した豪華仕様。2023年モデルは新鮮なチタンカラーとレッドの2本立てになった。スタンダードモデルはグレー、ブラック、ホワイトの3色を展開する。
スペックを従来型に比べると、エンジンの最高出力は発生回転数を含め変わらないが、最大トルクは同じ2.2kg-mながら発生回転数が7750rpm→6500rpmに。数値からは、より低回転でトルクを発生するキャラクターが想像できる。このほか減速比/変速比は変わらず、WMTCモード燃費は34.1km/L→33.7km/Lになった。
車体寸法は基本的にほぼ踏襲としつつ、最低地上高が150mm→134mmに。これは排ガス対策でマフラーに変更が加えられ、形状が変わったためだろう。車重はスタンダード/Sエディションとも1kg増だ。
価格はいずれも従来型から1万1000円アップしたが、このところの円安や排出ガス規制への適合などを考えれば、よくぞ最小限の価格上昇に抑えたものだと拍手を贈りたい。
HONDA REBEL 250 / S EDITION[2023 model]
主要諸元■全長2205 全幅820 全高1090 軸距1490 最低地上高134 シート高690(各mm) 車重171kg[172kg]●水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 26ps/9500rpm 2.2kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■タイヤサイズF=130/90-16 R=150/80-16 ●価格:61万500円[64万9000円] ●色:灰、黒、白[チタン、赤] ※[ ]内はSエディション ●発売日:2022年12月22日
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