
カワサキは北米で、ニンジャZX-10RおよびニンジャZX-10RRの2023年モデルを発表した。レーシングカラーをまとうKRTエディションを新グラフィックとし、新色のグレーを追加。10RRはカラーリング変更なしだが、KRTと10RRはタンクサイドのロゴにリバーマークが追加された。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
北米独自のグレー追加、KRTとRRはタンクにリバーマーク
カワサキは北米で、「ニンジャZX-10R」およびレースホモロゲーションモデルの「ニンジャZX-10RR」の2023年モデルを発表した。すでにインドネシアや欧州で2023年モデルが発表されているが、新色グレーは世界初公開だ。
KRTエディションは、従来よりもライムグリーンの占める面積を増やしつつ白地を縮小、差し色の赤の入り方などが変わった。新色のグレーは、北米ニンジャ兄弟の2023年モデルと同様に、マット系のダークグレーに金の差し色を組み合わせて新鮮な印象としたものだ。ZX-10RRについては、ほとんど変化が見られないものの、KRTエディションとともに燃料タンクのロゴがリバーマーク付きに変更されている。
2021年にモデルチェンジしたニンジャZX-10Rは、エアロダイナミクスを大胆に取り入れたイカツイ表情に変わっており、クルーズコントロールの装備などますますの円熟を見せた。2023年モデルのKRTエディションは今後日本へ導入される可能性が高そうだ。ただし、グレーについては要調査か。
KAWASAKI NINJA ZX-10R[U.S. 2023 model]
KAWASAKI NINJA ZX-10R[U.S. 2023 model]
足まわりにはトップアウトスプリングを備えたφ43mmバランスフリー倒立フロントフォークとホリゾンタルバックリンク式にマウントされたBFRC-Liteリヤショックを装備し、フロントブレーキはブレンボ製M50モノブロックキャリパーでデュアル装着したφ330mmディスクを制動する。2021年モデルではアッパーカウルの大胆なデザイン変更により、ダウンフォースを発生する空力ボディを手に入れた。北米価格は前年比で200ドルの上昇。
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量4.5ガロン(約17L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●北米価格:1万7399ドル(約250万3000円)~ ※諸元は北米仕様/日本円換算値は10/6現在
KAWASAKI NINJA ZX-10RR[U.S. 2023 model]
レースホモロゲーションマシンの意味合いが強いRRモデル。ステンレスメッシュのフロントブレーキホースや軽量なPankl製チタンコンロッド、専用カムシャフト&バルブスプリング、Pankl製ピストンとDLCコーティングした軽量ピストンピン、ピレリ ディアブロスーパーコルサを装着したマルケジーニ製の鍛造ホイールといった特別装備を誇る。乗車定員は1名だ。
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量4.5ガロン(約17L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●北米価格:2万9699ドル(約427万2000円) ※諸元は北米仕様/日本円換算値は10/6現在
KAWASAKI NINJA ZX-10RR[U.S. 2023 model]LIME GREEN
日本で発表済みの2023年モデルも
カワサキの北米2023年モデルのうち、W800およびニンジャ1000SXについては日本仕様の2023年モデルと同カラーのものが発表された。このほか欧州と北米でヴェルシス1000/650シリーズが発表されたが、カラーリングを含め基本的に前年を踏襲。また欧州では北米で先行発表されていたZ H2シリーズが発表された。
【KAWASAKI W800[U.S. 2023 model]】主要諸元■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 最高出力未発表 変速機5段 燃料タンク容量4ガロン(約15.1L)■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/80-18 ●北米価格:9999ドル(約143万8000円) ※諸元は北米仕様/日本円換算値は10/6現在
【KAWASAKI NINJA 1000SX[U.S. 2023 model]】主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1043cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量5ガロン(約18.9L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●北米価格:1万3199ドル(約189万9000円) ※諸元は北米仕様/日本円換算値は10/6現在
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