ホンダは欧州で、新型ホーネットの登場を予告するティーザーを展開している。このたび新たに公開された映像は、2気筒サウンドと走行をイメージするシーンが含まれているが、相変わらず姿は見えないままだ。しかし新情報もある。
ホーネット750、あるいはホーネット800か
ホンダが新型ホーネットの登場を予告するティーザーを展開しはじめたのは昨年秋のEICMA以降。最初に公開されたスケッチには、並列2気筒と思われるコンパクトなエンジンと、トレリスフレームを彷彿とさせる車体、そしてホーネットの系譜を受け継ぐデザインが描かれていた。
その後、2022年4月には欧州の各国公式サイトで“ホーネット”のコーナーを新設し、そこには1998年からはじまったホーネット600の歴代モデルを並べることで、ミドルクラスのストリートファイターが『REBIRTH(リバース=生まれ変わり)』することを示唆した。
また、2022年6月にはイタリア人デザイナーのジョヴァンニ・ドーヴィス氏によるホーネットのデザインプロセスを紹介する動画も公開。次はいったい……と思わせていたなか、このたび欧州のホンダ公式SNSで新たな短い動画が公開された。
動画にはホーネットのエキゾーストサウンドが収録されていたが、以前のような異様な早さのシフトアップではなく、流すような走りをイメージさせるもの。このところ欧州ではDCTの歴史を紹介する動画が相次いで公開されていることと、以前のホーネット動画のシフトアップ音から、新型2気筒エンジンはDCTを採用する可能性が高いのではと思わせていたが、ここでいったん焦らしモードに入ったのか、それを想起させるようなシーンは特になし。これでは新たな記事をお届けするには至らない……と思っていたところ、欧州から新情報が入ったのでお知らせしたい。
複数の証言者によれば、新型ホーネットの車名は「ホーネット750」あるいは「ホーネット800」になりそう。また、価格は8000ユーロ(日本円換算約110万円)前後で、エンジン出力は80~90psになるのでは、とのことだ。これらの数字からは、ヤマハMT-07欧州仕様の7399ユーロ/73.4psよりもやや高価/ハイスペックだが、KTM 890デュークほどではなく、またアプリリア トゥオーノ660よりも扱いやすいという立ち位置が想像できる。
これだけではインパクトに欠けるかもしれないが、もしDCTの採用があって8000ユーロなら話は別だ。ホーネットの車名が復活することに加えて斬新なデザイン、そしてDCTがあれば魅力は十分。そして、今回の動画ではライダーに女性を起用していることから、コンパクトで扱いやすい車体をアピールする意図もありそうだ。
今年11月のEICMAで市販車またはそれに近い姿のものが発表され、2023年に発売されるというスケジュールが予想される。続報が入り次第お届けしたい。
欧州のSNSで公開されたティーザー動画
【動画:2022年6月6日公開】2022 Hornet Concept – The Design Process
【動画 2021年11月24日公開】2022 New Hornet Concept
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
価格でも勝負できる、ほどよい高性能シリーズ ここ数年、コストパフォーマンスに優れたミドル帯パラツインモデルが新潮流として世界のバイク市場に旋風を巻き起こしているのはご存知のとおり。しかも共通プラットフ[…]
多くは明かされないが、かなり軽量なスポーツモデルになりそう 欧州ホンダが新型ホーネットのデザインスケッチを公開した。昨秋のEICMA 2021と、今年4月の公式ページ制作(ホンダ欧州)に続く新情報だ。[…]
ホンダモーターヨーロッパが2007年に公開した「ハチまみれ」ホーネット600の広告 海外で公開されるバイクやクルマの広告には、日本国内ではあまり見かけないような派手でセンセーショナルなものもあります。[…]
切削加工を施したブラック塗装ホイールや、各所にブラックアルマイト加飾を追加 ホンダは、CBR1000RR系のエンジンを搭載するスポーツネイキッドモデルのCB1000Rに、精悍なグラファイトブラック仕上[…]
スズキが先鞭を付けた市販250cc直4クラスは、続いてヤマハがFZ250フェーザーを発売。バイク雑誌の誌面は、250=1000の4分の1を示す「クォーター」と4気筒を意味する「マルチ」が合わさった「ク[…]
最新の記事
- 「ゲスト豪華…」長瀬智也にレジェンドライダーも参加! ヨシムラが創業70周年&2024世界耐久シリーズチャンピオン獲得の祝勝会を開催
- 「マジ!?」EICMAで話題のホンダV型3気筒エンジンは2000年代にもウワサがあった「2スト×4ストのハイブリッド!?」
- 2025年「56レーシング」チーム体制発表! 13歳の富樫虎太郎は全日本J-GP3フル参戦、新たに9歳の木村隆之介も加入
- Wチャンピオンを手土産に世界に再挑戦!【國井勇輝インタビュー】
- 「いつから、いくら下がる?」ついにガソリンの暫定税率廃止へ! 新原付の地方税額も決着……〈多事走論〉from Nom
- 1
- 2