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無限に加速するかのようなスーパーチャージドエンジンを抱くスポーツツアラーのニンジャH2SXが、国産量産バイク初のレーダーシステムを搭載してリニューアル! 数々の電脳装備は、単なるギミックか、それともバイクの未来を切り開く神器なのか!? 本記事では、SEの上位装備を含めたディテールに注目して解説する。
●まとめ:ヤングマシン編集部(伊藤康司) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:カワサキ
スタイリング:巨体ながらスマートなフロントビュー
【KAWASAKI NINJA H2 SX SE】■全長2175 全幅790 全高1260軸距1480 シート高820(各mm) 車重267kg■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/11000rpm(ラム圧過給時210ps/11000rpm)14.0kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格:297万円(STDは265万1000円) ●発売日:’22年4月22日
カウル幅は相応に広いが、フロントから見ると小径化したヘッドライトに集中する尖ったフォルムに変身。ミラー内蔵のLEDウインカーも新デザインに変更。一方のリヤまわりは大型化したサイレンサーの存在感が大きい。
ライディングポジション:車格の割にコンパクトで足着き良好
大型車両ながらポジションは比較的コンパクトで、ステップなどに邪魔されず腰下から真っ直ぐ足を下ろせ、足着き性は極めて良好。ただし日本仕様のシートはクッションが薄めで、膝の曲がりが少し強い。[身長168cm/体重61kg]
電子制御プリロードで、ひとり乗りやタンデム+荷物など積載モードが選択可能。跨り状態で切り替えると車高が変わり、足着きも変化。
エンジン:最高出力200psを叩き出すスーパーチャージャー
唯一無二、カワサキ独自のスーパーチャージドエンジンは、パワーと燃費を両立させるバランス型。’22年モデルではミッションやクラッチを最適化し、排気系の刷新でユーロ5に対応するとともに中間域でのトルクを増強させた。
足まわり:SEならではの特別装備
’22年モデルでソフトをアップデートしたKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)は、ショーワのスカイフックテクノロジーを採用。落ち着いた乗り心地を追求する。リヤサスペンションには電子制御プリロード調整機能も備わる。
主要装備:ツアラー性能を高める装備群
ライディングモードはスポーツ/ロード/レインの3種類で、走行中(ACC非使用時でスロットルを戻した状態)も切り替え可能。パワーモード(F/M/L)/KTRC(トラクションコントロール。3段階+オフ)/KECS(電子制御サスペンション。ハード/ノーマル/ソフト)を包括的に制御。さらに「ライダー」モードではそれぞれのパラメータを任意に設定できる。各モードにおいて電子制御サスペンションが明確にサポートしてくれるのがありがたい。
インテグレーテッドライディングモードを搭載し、走行中も切り替え可能。
前方レーダーの装備により、プロジェクタータイプのヘッドライトはφ40mmに小型化。左右にクリスタル調のポジションランプが加わった。
液晶メーター左横のインナーパネルに12Vの電源ソケットを装備。USBタイプでないのは、電熱ウエアに多いシガーソケットに対応するためかも。
タンク容量は19L。カワサキSC車中でもっとも好燃費なので航続距離も望める。美しい塗装は傷を自己修復するハイリーデュラブルペイントを採用。
タンデムシートの下にはETC2.0車載器を標準装備。その横にはUSBソケットが備わるので、スマートフォンの充電や電子アイテムの使用に便利だ。
タンデムシートが幅広になり、クッション性も合わせて快適性アップ。ライダー側は薄めなので、オプションのハイシート(+15mm)もおススメ。
テールライトのデザインは前モデルを継承。ポジション点灯時は二つの“H”が浮かび上がる。グラブバー形状はパニア非装着時もスタイリッシュ。
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