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パンクしていない状態であっても、徐々に低下するのがタイヤの空気圧。タイヤメーカーも、最低でも1ヶ月に1回の確認を推奨している。安全で快適なライディングに不可欠な空気圧チェックに重宝するのが、キジマから発売された「スマートエアポンプ」だ。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:キジマ
ボタンひとつで設定圧力まで空気を入れてくれる小型コンプレッサー
「スマートエアポンプ」の本体は、余計な出っ張りのないスクリーンタッチボタン方式の操作系を採用した片手サイズで、USBケーブル充電式のバッテリーで駆動されるモーターにより、いつでもどこでも簡単に空気圧管理ができる。
【キジマ スマートエアポンプ JP01】本体は155×63×39mmで、一般的なスマートフォンの厚みを増したようなサイズ。ホース先端に自動車やバイク用の米式バルブが付き、これと別に英式/仏式/浮き輪ノズル/ボール用ニードルアダプターが付属する。●価格:7920円
エアホースもトランシーバーのアンテナのように本体に収納できる上に、このホースを引き抜かなければモーターが回らないため、不意の誤動作も起きにくい。
空気を入れる相手に応じて、バイク/自動車/自転車/ボール/カスタムモードを選択した上で圧力を入力。設定圧力に達した時点で自動停止するため、アナログ的な微妙な圧力調整も一切不要だ。さらに圧力表示単位は4種類から選択できるので、kPaはもちろんベテランサンデーメカニックが慣れ親しんだkg/cm2でも確認できる。
自宅ガレージにエアコンプレッサーやエアゲージを備えているサンメカもいるだろうが、わざわざバイクをコンプレッサーの近くに移動させたり、長いホースを扱うのが面倒で空気圧チェックをサボりがちな人にとっても、空気圧チェックを習慣づけするのに役立つ製品である。
スクリーンタッチボタン方式のスイッチはモード切り替え/単位切り替え/空気圧増減設定/モーター作動の5種類。本体にエアホースを挿入するとバックライトが消える。
付属のホースは柔軟性が高く使い勝手が良いが、アダプターのストレート部分がやや長いので、大径ローターやスクーターはL字型アダプターを併用すると良いだろう。
モード設定や圧力設定などのスイッチは直観的に操作でき、設定圧力になったら自動的に止まってくれるのも手軽で良い。自然に減った空気を補うには必要充分な能力がある。
手元を明るく照らしてくれるLEDライトは、夜間作業の際に頼りになる。ロングツーリングの際にパンク修理キットと合わせて車載しておけば、いざという時にも安心だ。
バッテリー容量は2000mAhで、付属のUSBタイプCケーブルで充電する(充電アダプターは付属しない)。コンプレッサーの最高圧力は1000kPaで吐出量は20L/min。
※本記事はモトメカニックから寄稿されたものであり、著作上の権利および文責はすべて寄稿元に属します。 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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