造り手の意志やマシンの個性を端的に表し、当代の先進技術とデザインが色濃く反映されている部品=メーター。前編に引き続き、歴代の個性派&傑作メーターのうち’80年代を紹介する。丸型2眼が主流ではあったものの、角型メーターも登場。燃費計や電圧計が追加され、一部に小型液晶パネルも増設された。
●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:YM/BM ARCHIVES
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ホンダCX500ターボ/カワサキ750ターボ:ブースト計を備えるイカしたヤツら
4輪のターボ人気がバイクにも波及し、各社からデビューを果たしたターボマシンたち。先駆者のホンダCX500ターボは中央上部に液晶のブースト計を備え、「TURBO」の文字とバーグラフが表示される(左下の時計も液晶だ)。最後発のカワサキ750ターボは、右上に放射状グラフの液晶ブースト計を装備。タンク上には液晶の燃料計&警告灯もアリ。
ホンダCX500ターボ[’81-]:まるでクルマ!
カワサキ750ターボ[’84-]:近未来的!
〈現代〉カワサキ ニンジャH2カーボン[’15-]:スーパーチャージャーが誕生!
ターボバイクは’80年代に消滅したが、’15年にスーパーチャージャーのH2が誕生。もちろんブースト計を持つ。
カワサキ KZ1000R1[’82]:憧れのボックス
警告灯類を2眼メーター内に集約し、オド&トリップ/メインスイッチをボックスにまとめて配置する珍しい構成。ベース車のZ1000Jと共通で、速度計は当時レアな電気式だ。
〈現代〉カワサキZ1000[’17-]:子孫は似ても似つかぬ…
外観をモチーフにしたZRXは既に廃盤。現代の同名モデルは、LEDバーのタコが特徴だ。
ヤマハVMAX[’85~]:コクピットもまんまアメ車
ハンドルにはスピードメーターのみ配置し、アメリカンドラッガーの雰囲気を演出。タコ/水温計/警告灯類はダミータンクにレイアウトした。端正な白い文字盤もイカす。
〈2代目〉ヤマハVMAX[‘08~’17]:タンク上メーターは液晶化
’17年に終了した2代目も似た雰囲気。右上の目立つシフトインジケーターが特徴。
ホンダNSR250R(MC18)[’88-]:質実剛健・ゼロ戦の趣
スポンジで保護されたタコ&水温計と、着脱が容易なスピードメーターを備え、まさにレーサー。極限での視認性を追求した産物で、機能美は戦闘機を思わせる。
カワサキZXR250[’89-]:ホースの奥に鎮座
通称「洗濯ホース(ザクホースとも)」は、走行風でヘッドを冷却するK-CASのダクト。これに挟まれた奥に2万1000rpmまで刻むタコメーターを拝む。なんともインパクト大なコクピットなり!
〈現代〉カワサキ ニンジャZX-25R(’20~):大型車並みの高級感
排ガス規制で絶滅した250直4が13年ぶりに復活。メーターは旧ニンジャ650と同様の豪華版で、液晶のギヤ表示を装備。トラクションコントロール&パワーモードもアリ。
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