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●文:ヤングマシン編集部(宮田健一/沼尾宏明/編集部)
ベースモデルZ650のメリットを最大限に活かしている 新型カワサキZ650RSに搭載される649cc/水冷DOHC4バルブのパラツインエンジンは、まさに毎日付き合っていくには決定版といったフレンドリー[…]
砲弾ハウジングの2連メーターで’70年代Zの雰囲気を満喫だ
新型カワサキZ650RSは、外から眺めるだけでなく、跨っても専用設計の機能パーツの数々で’70年代Zの雰囲気が満点だ。
まず目に飛び込むメーターには、ベースモデルZ650に使われる現代的なフルカラーTFTパネルから、Zならこれしかないと言えるアナログ2連メーターに変更。とは言っても、ギヤポジションインジケーターや時計といった今では欠かすことのできない機能は、オド&トリップメーターや燃料計などと一緒に、中央に配した反転液晶部に表示。ハウジングも砲弾型で”あの頃”の雰囲気を余すところなく再現する。機能的にはベースモデルと同等で、違うのはブルートゥースでスマホの専用アプリと接続する”KAWASAKI RIDEOLOGY”が搭載されていないことなど。燃料タンクも美しい曲線でライダーを満足させてくれる。
こうしたZ650RSの’70年代レトロ調な世界観をさらに広げてくれる純正アクセサリーも多数揃う。すべて大文字の”KAWASAKI”旧ロゴのタンクエンブレム/グラブバー/メーターカバーといったもので、さらにレトロ感を増幅させるのも良し。アクセサリーは他にも、走りに備えるフレーム&アクスルスライダー/USB電源/荷掛けフックといった使い勝手をそこ開けするアイテムが揃う。さらに車両リリース後に発売されるであろうサードパーティー製品群によって、Z650RSの世界はさらに広がっていくはずだ。さあ、どういう風にイジってみる?
Z650RSはいつ? いくら? すんなり買える?!→発売時期は’22春頃。YM予想価格は税別92~93万円
今回発表されたZ650RSは、まだ海外仕様。気になるのは日本への導入についてだが、カワサキモータースジャパンでは’22年春頃に予定とアナウンスしているので、もうしばらくお待ちを。英国での価格は10月中旬の為替レートで約117~120万円。英国では日本より購入にかかる税金が高いため、日本ではもっと安くなるはず。このマシンが目指しているのは日常を共にする世界観なので、ヤングマシン編集部としては少なくとも税別100万円を切る価格を実現してくれるとにらんでいる。
’21年度のカワサキは、世界的な部品供給や物流の遅れにより需要に生産がまったく追い付かない状態が続いた。確実に入手するためには、こまめにカワサキ正規取扱店に足を運び、情報を手にしておくことを強くオススメしたい。
【このアナログ感こそが本来のバイクらしさ】跨ると目の前に映るのは、2眼のアナログメーターとバーハンドル、その間にあるキーシリンダー、そしてシンプルなラウンド造形の燃料タンク。アップハンドルによる前傾のないライディングポジションから生まれるその視界の広さと開放感は格別。まさしくこれこそ本来のバイクらしさと言えよう。丸形ミラーも雰囲気満点だ。※写真は欧州仕様
【ベース車のTFTカラー液晶メーターをアナログに】Z650のフルカラーTFTから、2眼+反転液晶パネルのメーターにしてRS感を演出。ギヤポジション/燃料計/燃費計といった機能はひと通り完備だ。※写真は欧州仕様
【デザイン優先ながら12L確保】燃料タンクはZらしいフォルムを優先。容量はZ650から3L減となる12L。とはいえWMTC燃費の23.4km/Lで約280kmの航続距離を持つ。※写真は欧州仕様
【日本仕様は800mmが標準か】欧州では肉厚シートでステップとの距離を広げて快適性を確保する高さ820mmに設定。他に高さ800mmのローシートも用意されている。※写真は欧州仕様
フラットなダブルシートはタンデム側の広さや肉厚も十分確保。2人乗りも楽しめるように設計されており、ライダーとの距離も絶妙だ。※写真は欧州仕様
より昭和感が高まるアクセサリーパーツも
【初期レトロ書体のエンブレムも】Z1/Z2や初代Z650にも採用された大文字の”KAWASAKI”エンブレムも用意される。※写真は欧州仕様
【タンクパッド】タンクへの傷付きを防止するタンクパッド。材質はゲル樹脂。※写真は欧州仕様
【オイルフィラーキャップ】オイルフィラーキャップはブラック/ゴールド/シルバーの3色だ。※写真は欧州仕様
【ラジエターコアガード】飛び石からラジエーターを防ぐコアガードは変形しにくいデザインだ。※写真は欧州仕様
【黒のFIカバー】FIカバーのカラーを替えることでシックな雰囲気を演出だ。※写真は欧州仕様
【銀のピボットカバー】シルバーのピボットカバーはアクセントを付けたいときに役立つ。※写真は欧州仕様
【USB電源ソケット】シート下に収められるUSB電源ソケットで実用性は大きくアップ。※写真は欧州仕様
【荷掛けフック】ツーリングに行くならぜひとも欲しい荷掛けフックはオプションで用意。※写真は欧州仕様
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