冬の林道ツーリングは簡単装備の「チェアリング」で楽しさ倍増!!

冬の林道ツーリングは簡単装備の「チェアリング」で楽しさ倍増!!

自然味溢れる走行景色やアクティブなダート走行だけでもすでに楽しさいっぱいの林道ツーリング。そこに近年生まれた一風変わったアウトドアの楽しみ方「チェアリング」というエッセンスを加えるとどうなる? オフロードマシン総合誌『ゴー・ライド』林道探索チームが敢行した新たなオフの楽しみ方”林道チェアリング”の様子を紹介するゾ!! チェアリングを楽しむにあたっての注意点なども挙げたので要チェック。


●文:ゴー・ライド編集部(小泉裕子) ●写真:関野温

いつもの林道探索にアウトドアチェアを持ち込んでみた

12月(2020年当時)なのに春の陽気を感じさせるピクニック日和に誘われ、ゴー・ライド林道探索チーム「副編コイ&やたぐわぁ」で林道ツーリングをすることに。ふだん広報車両に乗ることの多い2人だが、愛車での林道遊び/せっかくのピクニック日和とくれば、普段と違うエッセンスを加えたいということで思いついたのが、最近ハマる人が急増中という新しいアウトドアの楽しみ方である「チェアリング」。

愛好家によって作られた造語だというチェアリングとは、持ち運び用に軽量化されたアウトドア用のイスを野外の好きな場所に設置し、そこに腰かけてほんのり飲んだり一服しながらリラックスしたひとときを過ごす、キャンプやピクニックとも少し違う時間の過ごし方のこと。

もちろん我らはマシンと一心同体なのでお酒は飲まないが、イスさえ持っていれば成立するという図式、非常に気に入った。筆者(副編コイ)もやたぐわぁ先生も愛用チェアはヘリノックスのチェアツー。これはハイバックながら焚き火の高さにもちょうどいいシートの低さで、重量も同様のチェアの中ではかなり軽量の部類。ヒョイっと積んでも空身気分で林道走行を楽しめるのでバッチリだ!!

愛車で走る冬の林道の気持ちよさよ♪

イスを置くだけでチェアリング開始。だが場所には注意が必要

今回、遠出は避けて首都圏から1時間ほどの近郊の山で林道探索をすることにしたのだが…。このチェアリングなるもの、本当にすばらしい。ヒョイっとその場にチェアツーを組み立てて座った瞬間、景色の見え方や雰囲気がガラリと変わるのだ。そして不思議なプライベート空間が突然生まれ出でたかのような魔力を持ち、リラックスの仕方が尋常でない+愛車が横にそっと佇んでいるのもまた、なんとも言えない。

安心よい子のよきチェアリングポインツを求めてさまようチェアエイリアン2匹。このポイント探しもまた楽しい。

だが、これは一歩間違うととんでもないチェアリングをしてしまいそうとか、危険や迷惑行為にもなりえる場合があるなとも思った。そこで、以下あえてダメな例を記載するので参考にしてほしい。安全/安心なよい子の林道チェアリングを楽しもう!

SAも高速道路上です!! ダメ絶対

高速道路のSAのバイク置き場や広場でチェアリング♪ …これ、絶対やっちゃダメ(ダメな見本として撮影)。人さまへの迷惑以前に、高速道路上でチェアリングするレベルの危険度と悪質さ。

人通りが多い少ないに関わらず歩道上は迷惑!!

素敵な雰囲気の橋でも見ながらチェアリング♪ …これもダメ。歩道上で堂々とチェアリングしちゃうと、ルールの歩道幅の半分以下とはいえ不法占拠に触る予感しかしない。人がいるいないに関係なくやめよう!

気分いいけど…崩落跡付近は危険!!

眼下に広がる景色を見つつチェアリング♪ …一見よさそうに見えるけど、これもダメ。なぜならばココは土砂崩れで道が完全に流れた跡だから。そりゃ開けてるのも当然。まず、なにより危険です!! 土砂崩れ跡や、過去に崩れた形跡が少しでもある場所は、引き返すかさっさと通り過ぎよう。

一般的なルール/マナーに気をつければ、林道チェアリングは最高の癒し

今回林道チェアリングをして発見したのだが、ふつうに行き慣れたポイントでの林道ツーリングでチェアリングするのもいいが、未知の林道探索/支線探し/ピストン林道などの方が、その楽しさや気持ち良さがより倍増すると気づいた。

まさに今回ダートを求めて3本の林道を探索し、いずれもピストン林道だったのだが、一番短くて1kmほどしかないような林道でも、チェアリングを挟むことで見え方が変わり、ワクワクチェアリング林道へと変貌したのだ。

これこそ林道チェアリング♪ ピストン林道の開けた安全な広場で、下界を見下ろしながらチェアリングは最高!! 青空の下、アッツアツのコーヒーを沸かして飲めば癒し度もMAX。

林道チェアリングを楽しみつくした1日。2人ともチェアリング自体が初体験とあり、林道探索中はもちろん、最初から最後まで気の向くままにチェアリングぽいんつ探しに没頭した。今回はハイバックのチェアを持参したが、その日の気分やスタイルに合わせて装備を変えてもいろいろ楽しめそうだ。

敷くだけでどこでもお布団なピクニックシートや、ゆったり座れないけどちんまり座ってボケ〜っとできる軽くてミニマムサイズのチェアなどでもOK。林道ツーリング中に特別なプライベート空間感と癒しが味わえればそれでいいのだ。

〆もチェアリング♪ お互いの洗車時に超短時間だが洗車チェアリングを楽しむのもアリ。

気持ちよく林道を走り、愛車の横でお気に入りチェアに身を沈め、いつもより低い目線で見上げる空に乾杯♪


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