ひと粒で2度オイシイ!! 林道キャンプツーリングのススメ〈リコーダートキャンプツーリング|前編〉

林道キャンプツーリングのススメ〈リコーダートキャンプツーリング〉

林道ツーリングはできるだけ空身で走りたい…、でも林道を楽しんだ流れでキャンプもゆったりと楽しみたい…。二兎を追うものは一兎も得ず…。ノン、三兎も得ようと工夫すべき!! と、オフロードツーリングの楽しみ方を提案し続ける『ゴー・ライド』誌の副編集長・コイ(以下、副編コイ)が、軽量コンパクトで走りに影響しない装備スタイルの林道キャンプツーリングを楽しみ尽くした。その前編をお届けするゾ!


●文:小泉裕子(ゴーライド副編集長) ●写真:関野温

【副編コイ】オフロードマシンの野駆け/アウトドアキャンプを楽しむ、オフロードマシン総合誌『ゴー・ライド』の名物副編集長。ふだんはハスクバーナFE250を足に使い、ドゥカティモンスター695/アプリリアRS125/カブなどオンロードモデルも複数所有するツワモノ。なぜかツーリング中に絶景スポットに立ってはリコーダーを奏でることから、その行程はいつしか「リコーダートツーリング」という名で誌面に綴られることに。

林道走行もキャンプも妥協なしで楽しみ尽くす!!

普段、野宿旅や林道ツーリングをふにゃふにゃと楽しんでいる筆者(副編コイ)だが、今回は飽くなき林道ツーリングを楽しみつつ、キャンプも焚き火も堪能しまくったろー! という欲望を胸に、普段とは違うオフ野駆けをすることに。だが、ひたすら林道を堪能してからのキャンプを楽しむ”林道キャンプツーリング”を敢行するにあたり思うこと。それはダートな林道をできるだけ身軽な状態で楽しむことと、焚き火や食事も雅に楽しむ贅沢キャンプ道具を満載することを両立できるのか? ということだ。

そもそもキャンプとは…

ここで「キャンプとは?」と考えてみた。タイプは大きく分けて2通りある(コイ調べ)。いわゆる寝泊まりに特化した野宿や登山のキャンプ。もうひとつはクルマや時にはバイクに大きな積載バッグやパニアケースをつけ、キャンプ場に大きく快適な居住空間を作り出すキャンプ。グランピングは基本別モノなのでスルーする。今回筆者が求めるキャンプを妄想してみると、前者に寄りつつも焚き火や飯をゆったりと楽しみ、”自然の中でほんのり快適な基地を作るキャンプ”。コレだ!!

自分のスタイルに+αしてみる

筆者の両親はガチな山屋だったので、子ども時代の長期休暇に友達が遊園地などに連れて行ってもらっている頃、ひたすら親に連れられ山を縦走し、”自分で衣食住のすべてを背負って縦走登山できる荷造り”を仕込まれていた。なので、山はもちろん旅でも最小限/最軽量の選び抜いた装備でするもの、と強く思い込んでいた。いや、実際今でもそう思っているし、そうしたい。でもそんなストイックさは、マシンパワーで荷の重さの負担を負わなくてもいい林道キャンプツーリングにはいらな…あれ? でもこれ、うまく活用すればオフロード走行をきっちり楽しめる軽装備かつ、ちょっとした贅沢キャンプもできちゃう的な気がする、めっちゃする!!

というわけで、快適な基地作りのために今まで避けていた新しい装備にチャレンジしつつ、自分(副編コイ)のスタイル=登山装備に+αした林道キャンプツーリング装備で、林道キャンプツーリングへゴー・ライド!! ちなみに、こんなふうに自分のスタイルがなんとなくでも確立しているならば、いきなりいろいろな装備に手を出すよりも、そこから少しずつ変化をつけていくことで無駄な出費を抑えつつ、新たな楽しみに足を踏み出せるのでオススメだ♪

気分は空身でダート林道を楽しめる!!

この日は曇り空の多い日で、一時ゲリラ雨も降ったものの、想像以上に普段どおり思いのままに林道ツーリングを楽しめた!! なぜならば背負っているリュックにはアルトリコーダーや財布や小物のみで、一番重いのが500mlの水とほぼ空身状態。新装備を含む厳選キャンプ装備をブチ込んだ筆者愛用のサイドバッグは、オフロードマシンの形状に合わせてデザインされた片側12L×2=計24L。シッティングでもスタンディングでも走りをジャマすることはなく、もちろん荷物によるマシンのブレを感じることもなし。もちろんパッキングのコツなどもあるのだが、バッグや装備詳細含めそれは後半でじっくり詳解する構え♪

突然の雨でも楽しめるのがオフ野駆け。濡れた山の緑はまた一段と素晴らしい色彩を放つ。そして完全防水なので荷物が濡れる心配は一切なーし。

大きな木々の木陰で雨宿りしつつ嗜む”ぴーぴータイム”もまたよし! 佇むマシンを背に、雨の音しか聞こえない無人の山の中で響かせるリコーダーの音色が最高に気持ちよかった!!

この日の一番の失敗。「降りようとしてバッグに右足がひっかかって転倒」。基本、オフロードマシンのシート高(旧型CRF250Lは875mm)だと筆者は足が片足つま先しか着かないのだが、慣れくさってバッグの存在を忘れて気を抜いてヒョイっとしたのがマズかった。が、オフ車は転がっても楽しい♪ ただハンドルがブーツとバックルの間に刺さって動けなくなったのは本気焦った…。

林道を楽しみ尽くしたら、一度下界に戻って本日のテン場(有料キャンプ場)に向かう前に食材をゲット。スカスカのリュックに買った食材をすべて詰め込んだので、余計な荷物は一切なし! おネギはちょっとはみ出した。

装備はコレですべて!!

12L×2個のサイドバッグに詰め込んだ装備のすべて。これでほんのり快適な基地を作ーる!!

全装備の詳細は後編でお届け♪

今回新たに加わった新装備が大活躍!!

今回新たに加わったのは焚き火台とタープ。「そんなん必要ないしジャマなだけわーい」とペッとした気持ちでいたアイテムたちと歩み寄ったこの日。結果、めちゃめちゃワクワクした!! 重い/デカイ/かさばるのイメージ満載だったアイテムたちも、時代とともに進化してミニマムになっていたり、軽量素材になっていたりしたのだ。

タープ・デビュー♪

完全に不要なモノと思っていたタープだけど、梅雨時でもキャンプをゆったり楽しむということで初ゲット&設営。ペグはその辺の石を拾って殴打。タープの設営はめんどくさそうなイメージを持ってたけど意外に簡単で、カワイイ”小川張り”も無理やりテントを突っ込んで連結したった。ミニマム基地じゃぁ! ターププレイ、クセになる…。

【説明しよう! “小川張り”とは…】“小川張り”とは老舗アウトドアブランド・ogawaが提唱する設営法の名称で、写真のようにテントとタープの境目をなくして設営する方法のこと。ogawaのシスタムタープなどには小川張りが楽にできるセッティングテープが付属しているが、原理が解っていれば自作のテープだったりロープだけでも小川張りはできるのでぜひ♪ がぜん基地感が上がるっ。

超軽量焚き火台+自作焚き火シート

焚き火台は今まで完全に避けてたけど、チタン製で423gとめちゃ軽いのを発見♪ ついでに地面を熱から守る焚き火シートも。既製品は重くてかさばるので、溶接作業で使う軽いスパッタシートをピッタリサイズに裁断し自作。重さ80g♪

去年仲間に加わったチェア

子どもの頃からの「漢は黙って地べた」から去年卒業し、初めて買ったチェアツーさん。焚き火もしやすいギリギリの地上高がお気に入り。ただやはり重量は1185gと重いが、このハイバックがいい!! また収納袋にデイジーチェーンが付いているのでサイドバッグ下部に装着できるのが最高。

とことん楽をするためのサンダル

オフロードブーツを一度脱ぐと、テントから出る時に横着をするとバックルをカポカポさせながら歩くハメになる。どうせ快適空間にするならとサンダルも持参!! 足が開放感に溢れていた。LOWタイプのアドベンチャーブーツならなくてもとくに不便なし。

林道ツーリングとキャンプの完全なる両立成功!!

やらず嫌いが一番もったいないな〜と改めて気づいた夜。”小川張り”にした新メンバー・タープさんとテントのかわいい連結姿にほくそ笑みながら、これまた新たな仲間の焚き火台さんの炎と戯れる。そして炎の光を受けながらそっと横に佇むCRFのアニキ。幸せじゃーい、幸せなんじゃーい!

そうだ、ココで新たな装備を2つ加え、快適度数をカチ上げたオフ野駆けキャンプ装備のマシンにかかる総重量を発表する。装備の合計約8.3kg+サドルバッグ(両方)の重量1.5kg+チェア約1.2kg=総重量11kgでしたー♪ チェア重い。これからも軽量かつ”快適装備”探しをいろいろ楽しめそうだ。

後半では、今回の全装備の詳細、パッキングのコツやちょっとした裏技に加えて、キャンプ飯も紹介する。

ほんのり快適な基地が完成!! あ、リコーダーを持っているけど、基本キャンプ場では絶対吹かないのでご安心を♪ …一張もテントがなくて無人だったら…吹く。。

【HONDA CRF250L(旧)】■全長2195 全幅815 全高1195 軸距1445 シート高875(各mm) 車重144kg ■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 24ps/8500rpm 2.3kg-m/6750rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.8L ■タイヤサイズF=3.00-21 51P R=120/80-18M/C ●色:エクストリームレッド ブラック ●価格(発売当時):50万7100円


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