CB400SF用も発売目前。さらにZX-25R、GB350/S、メグロK3も続くぞ

ホンダ レブル250に魔法の杖! アクティブ「パフォーマンスダンパー」の4機種目が登場

走行中、常にブルブルと振動している車体に“減衰力”を与えることで、快適性や操縦性を向上させるのがヤマハ発動機のパフォーマンスダンバー。ヤマハ車以外への展開や開発はアクティブが担当しており、その4機種目としてホンダ・レブル250用が登場、8月中には発売される運びだ。さらにCB400スーパーフォア用も発売間近となっており、続々とラインナップが増えそうだ。


●文:編集部 ●外部リンク:アクティブ

振動が激減し、上質感が高まる超快適アイテム

バイクのフレームは、エンジンの振動や路面の凹凸などを受けて変形したり戻ったりを繰り返しており、常にブルブルと振動している。これをオイルダンパーによって減衰させることで、微振動を抑えて快適性などを向上させるのがヤマハが開発したパフォーマンスダンパーだ。4輪では標準装着車も増えるなど、その効能は幅広く認知されている。

2輪ではヤマハ車に純正オプションとして展開されていたが、今春からはアクティブがヤマハ車以外の開発を請け負うこととなり、まずは第一弾としてカワサキZ900RS/W800、スズキVストローム250用の3機種用を発売。今回のレブル250用はアクティブ扱いの4機種目となる。さらにCB400SF用も開発の最終段階まで進んでいるというから楽しみだ。

■アクティブ・HONDA REBEL250用パフォーマンスダンパー(3万8500円)。STDの2017〜2021年式と、Sエディションの2020〜2021年式に対応する。

キットには専用のステーやボルト類も同梱。装着に必要な部品がすべて含まれる。

CB400SF用は開発の最終段階まで進んでおり、残るは適合年式の確認とのこと。

このパフォーマンスダンパー、構造的にはサスペンション用などと同じ窒素ガス封入式のオイルダンパーなのだが、その作動ストロークが1mm以下というのが大きな違い。この、ごく僅かなストローク量の中で即座に減衰力を立ち上げて、確実に車体の振動を吸収してくれる点がキモなのだ。

ダンパー本体は減衰力が異なるタイプが数種類設定されており、アクティブではそれらを車種ごとに使い分けている。また、取り付ける場所やステーの形状/素材でも効果は大きく異なるそうで、ステーの素材はアルミ製などもテストした上で、より高い効果が得られたスチールをあえて選んでいるのだそう。

大きな拡幅で発生していた振動を、角を丸めつつ抑制するような効果を持つパフォーマンスダンパー。そのストローク量は1mm以下のため、押したり引いたりしても「ストロークしている」様子は体感できない。

パフォーマンスダンパーは車体に装着するステーでその効果が大きく変化するため、アクティブでは最大限の効果を発揮する形状や素材をテストの上で吟味し、車種別に専用設定している(写真はW800用)。

こんな棒1本で?! と思うなかれ

ちなみにこのパフォーマンスダンパー、アクティブではバックオーダーを抱えるほどのヒット商品となっており、今回のレブル250やCB400SFに続き、ニンジャZX-25RやGB350、メグロK3用などの開発も予定されているそうだ。一見すると4気筒には効果が薄そうにも思えるが「高回転域のビーッという振動を抑制できるので、4気筒の気持ちよさがより堪能できる」とのこと。

余談ながら、筆者はTMAX、セロー250、MT-09、W800の4機種でパフォーマンスダンパーの経験があるが、どの機種でも微振動が減ったことによる上質感や高級感の向上が顕著に味わえたし、セローやMT-09では車体剛性を上げたかのようなドッシリとした安定感が、W800ではエンジンから薄皮を剥いだように雑味が消え、より明瞭な鼓動感が楽しめた。乗るまでは“こんな棒1本で?”と眉唾に思うかもしれないが、装着すれば様々な変化が確実に体感できるパーツなのだ。ただし、各車種向けに取り付け箇所や減衰特性、ステー剛性などが最適化されているので、残念ながら他車への流用は不可である。

■カワサキZ900RS用(2018〜2021年式):3万8500円

■カワサキW800用(2011〜2016/2019〜2021年式):3万8500円。W650の1999〜2008年式にも適合する。

■スズキVストローム250用(2017〜2021年式。ABS車対応):3万8500円


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