第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

トリッキーさを抑えたい人にピッタリ

ワイズギア「パフォーマンスダンパー」は1mmに満たない微ストロークで変化が分かる!

  • 2019/9/25
ysgear Performance damper

車体のわずかな変形に対して減衰力を与える技術として、’01年に4輪用の技術として登場したパフォーマンスダンパー。新たにMT-09/トレーサー900/XSR900用にヤマハが開発したパフォーマンスダンパーがワイズギアより発売されたのでさっそく試してみた。果たしてその効果を実感できるのか。

(◯)取り付けは簡単。MTがツアラーに!?

車体のわずかな変形に対して減衰力を与える技術として、’01年にトヨタ・クラウンアスリートが世界で初めて採用。以来、進化を続けているのがヤマハが開発したパフォーマンスダンパーだ。ワイズギアを通じてSR400用やセロー用などが発売されており、すでにその効果を体感しているのだが、今回発売されたのはアルミフレーム採用のMT‐ 09シリーズ用だ。果たしてその効果を実感できるのか、半信半疑だった。

ysgear Performance damper

これらのパーツで衝撃を吸収する。【ワイズギア パフォーマンスダンパーMT-09/TRACER900/XSR900用 ●価格:3万2400円】

ysgear Performance damper

【ステーを介してフレームに固定】車種ごとに本体の装着場所が異なり、MT-09用はメインフレームの右サイドに取り付ける。装着にはいじり止めトルクスレンチが必要。

試乗車は初期型のMT‐09。ダンパーの装着自体は簡単だが、ボルトの締め付け具合も車体剛性に影響するので、トルクレンチを使ってきちんと管理したい。さて、実際に走ってみての印象だが、30km/h以下ですら分かるほど明確に直進安定性が高まった。ダンパーの位置からしてスイングアームピボット付近の変形が抑えられたと思うのだが、むしろヘッドパイプ付近が強固になった印象で、全ての速度域で落ち着きが増している。一方で、倒し込みや切り返しで軽快感が薄れたのも事実。MT‐09のようなトリッキーな走りを是とするライダーにとっては、好みが分かれるパーツかもしれない。

ysgear Performance damper

走り出してすぐに違いを実感できるほど効果大。ゆえに、慣れるまでは十分に注意して走行してほしい。

ysgear Performance damper

ストローク量は1㎜に満たないという。ロッドを回転させたり、手で押して伸縮させるのは絶対にNGだ。

(△)好みが分かれるかも。トレーサーならアリ

この落ち着き感は上質と捉えることもできるので、同じシリーズのトレーサー900なら、よりツアラーらしさが増すように思う。いずれにせよ違いは誰でも体感できよう。

(結論)こんな人におすすめ:トリッキーさを抑えたい人にはピッタリな製品

モタードのような刺激的な走りが持ち味のMT-09。特に初期型はその傾向が強いだけに、もう少し走りを落ち着かせたいというオーナーにはお勧めだ。なお、取り付けの際、各ボルトが低頭タイプなのでナメないように注意したい。

●まとめ:大屋雄一 ●写真:山内潤也
※取材協力:ワイズギア

※ヤングマシン2019年10月号掲載記事をベースに再構成

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大屋雄一

大屋雄一

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紙面版にて厳正なる新製品テストを担当するベテランジャーナリスト。