スズキは、海外で先行発表されていた新型GSX-S1000の国内モデルを正式発表。モノフォーカスタイプのLED縦眼2灯ヘッドライトを軸とした、エッジの利いたデザインに刷新され、ラジエターシュラウドにはウイングも装備する。発売日は2021年8月4日だ。
●情報提供:スズキ
平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応
スズキは、世界同時発表ののち2021年6月より欧州をはじめ世界各国で順次発売するとしていた新型GSX-S1000の国内モデルを正式発表した。新型GSX-S1000には、LED縦目2灯ヘッドライトやウイングレットを新採用したアグレッシブなデザインが与えられ、平成32年(令和2年)国内排出ガス規制(ユーロ5相当)に適合しながら2psの出力向上も果たしたエンジンを搭載する。
名機と呼ばれる、2005年型(K5)のGSX-R1000に端を発した並列4気筒エンジンは、新しい吸排気カムシャフト、新しいバルブスプリング、新しいクラッチ、新しい排気システムを採用。電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)を新採用した電子制御システムは、新たにS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)と名付けられており、出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、選択幅を広げ5段階から選択可能となったトラクションコントロールシステム、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンできる双方向クイックシフトシステムなどを採用した。
きめ細やかに制御できる電子制御スロットルと、バルブオーバーラップを減少させたカムプロファイルにより、最新規制に適合しつつも野太いサウンドをキープ。さらに、最高出力は148ps/10000rpm→150ps/11000rpmへとパワーアップし、より高回転でピークパワーを発揮する半面、最大トルク発生回転数は250rpm低い9250rpmに。より広い回転域でトルクを生み出している。
SDMSは3つのモードを備え、A~Cはすべて同じピーク出力を発生するが、レスポンスのシャープさが異なっており、Aモードがもっともスポーティ、Cモードがもっともソフトなパワーデリバリーに。すべての情報は、アップデートされたLCDメーターに表示される。
また、新型ハヤブサなどでもおなじみのスズキイージースタートシステム(ボタンを1回押すと始動するまでスターターモーターが回る)と、低回転域でクラッチを繋ぐと自動的にエンジン回転が少し上昇するローRPMアシストも装備している。
アルミ製ツインスパーフレームは従来型を踏襲するが、新たにテーパードハンドルバーを採用。グリップ位置はライダーに20mm近付き、快適性を向上している。前後サスペンションはフルアジャスタブル、フロントブレーキはφ310mmダブルディスクにブレンボ製モノブロックキャリパーが組み合わされる。また、燃料タンクは17→19Lへと増量された。
国内モデルの価格は143万円と、前モデルから27万7200円アップ。なお、カウル付きのGSX-S1000Fは従来型が引き続きラインナップされる。
SUZUKI GSX-S1000[2021 model]
【SUZUKI GSX-S1000[2021 model]】主要諸元■全長2115 全幅810 全高1080 軸距1460 シート高810(各mm) 車重214kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 150ps/11000rpm 10.7kg-m/9250rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:143万円 ●色:青、灰、黒 ●発売日:2021年8月4日
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