モンキー、C125、そしてハンターカブと絶好調で続いてきた、ホンダの復刻125シリーズ。この流れを止めないでほしい! そう考えたヤングマシンは「勝手に総選挙」と題して7機種の次期ホンダ125を提案、WEBで人気投票を企てた。読者が“次の125に!”と選んだのは…この機種でした!
●文:宮田健一 ●CG:白圡 学
【ヤングマシン企画『NEXT復刻125総選挙」とは?】「ホンダの横型エンジンを搭載した125ccとして、復刻してほしい車両は?」という問いかけで、’21年1月22日から約1ヶ月間WEBヤングマシンにて人気投票を実施。車種候補選択は完全なる本誌独断だが、投票総数は1700票以上と大反響! 投票者は約半数が50代で、続いて40代、60代。過去の所有台数が10台以上が4割と、ベテランの投票が多かった。
投票結果はアウトドアブームの追い風を受けたか?
ヤングマシンが提案した7台は、いずれも有名モデルをモチーフにしたものばかり。そのため人気は分かれるかと思われたのだが、なんと得票率34.3%と実に3分の1の支持率を集めてブッチギリの1位を獲得したのは…。ジャジャーン! 「モトラ125」!!
なんといっても唯一無二のヘビーデューティな独特のデザインと、ハンターカブ人気も支えるアウトドア&キャンプブームの影響もあってか、前後の大型キャリアに荷物を積んでツーリングに出かけたいといった声が大きく目立っていた。2位となったXR125Rも同様にアウトドアで遊べる手軽なオフロードをという声が大。この傾向は20〜50代まで幅広く表れていた。10代もモトラがトップ票を獲得したが、こちらのXR得票率は5位。最も若い世代にはオフロードスタイルまでいくと、さすがに”やりすぎ”に映るのだろうか。
一方、来年にも復活が確実なダックス125は60代以上で1位を獲得。その理由は、やはり「昔乗っていた」というものがほとんど。当時を知っている世代に復刻モデルはしっかり刺さるということをうかがわせた。ということで、ホンダさん、ぜひぜひ次の復刻125も開発をお願いします!
得票1位:モトラ125〈598票〉次の本命はハードサバイバル系
圧倒的人気で1位を獲得。オリジナルの「モトラ50」は’82年に登場。絶版して長い間たった’00年代前半に火がついてブームになった。30代にはそのときの記憶も多いようだ。”ヘビーデューティ&荷物満載”が今の時代に刺さったか。
【モトラ125投票者の声】時勢のキャンプブームにイチ押しのマシン/こんなバイクでのんびりツーリングしたい/ジープのような道具感/CT125とかぶりそうだけど選択肢として欲しい/新車で買えなかった世代だから/とにかくかっこいい etc.
得票2位:XR125R〈323票〉すんごい欲しいぞスモールオフ
今や数少なくなったオフロードモデル。中でも手軽に遊べる入門クラスはほとんどない状態。気負わずトレッキングを楽しみたいというニーズもソロキャンブームで高まっているようだ。
【XR125R投票者の声】時勢のキャンプブームにイチ押しのマシン/こんなバイクでのんびりツーリングしたい/ジープのような道具感/CT125とかぶりそうだけど選択肢として欲しい/新車で買えなかった世代だから/とにかくかっこいい etc.
得票3位:モンキー125R〈220票〉横型でガチスポーツを見たい
ツインスパーフレーム&モノサスの車体に横型エンジンを搭載したレーシングモンキーの復刻版。グロムのレーサーもあるが、本格的なミニバイクレーサーの復活を望む声も多かった。
【モンキー125R投票者の声】本格的かつ手軽なミニレーサーが欲しい/他にないカッコ良さ/スタイルに尽きる/フルカウルが似合いそう/このサイズで本気セパハンを発売してほしい etc.
得票4位:ゴリラ125R〈203票〉すぐ出来るでしょホンダさん?!
モンキーの相方といえば、やっぱりゴリラ。タンク/シート/フェンダーを変えるだけですぐにも実現できそうな点もマル。クラスを超えたタンクボリュームに独特の魅力があるようだ。
【ゴリラ125R投票者の声】モンキーときたら次はゴリラでしょう/キャリヤとタンク容量が欲しい/タンクがでかくて可愛い。少し無骨なところもいい/一番現実的/どこまでも走れってタンクの雰囲気 etc.
得票5位:ダックス125〈161票〉いや、まだ出てないんですけど…
開発は継続中だがコロナの影響で発表が’22年に伸びたと言われるダックス125。独特のモナカプレスフレームはほぼ確実。オリジナル時代に乗っていた世代から一番の支持を集めた。
【ダックス125投票者の声】昔乗っていたから/単純に見えて唯一無二の個性がある/マイティーDAXにカスタムしたい/オッサンの散歩にぴったり/ゆったりしたロングストロークエンジンが合いそう etc.
得票6位:ジャズ125〈133票〉絶対アリなやつだと思う
かっこいい本格チョッパースタイルに横型エンジンの遊びゴコロが、今もクルーザーファンのハートをキャッチ。30km/h規制のない原付二種クラスでこそ、そのニーズがマッチする?
【ジャズ125投票者の声】スタイリングが秀逸/あのスカスカ感が独特/程よいユルさがいい/50ccだと30km/h制限がネックだったのでぜひ/街乗りにジャスト/原二アメリカンがほしい/125ccなら即購入 etc.
得票7位:レブル125〈106票〉クルーザーで票が割れたか
1100/500/250と人気のレブルシリーズに小型もどう? という提案。市場で途絶えた原付二種クルーザーだが、まだ欲しがるユーザーは多いことをうかがわせた。ジャズと悩んだという声も。
【レブル125投票者の声】小さいクルーザーが欲しい/JAZZと悩んだ/新しい方が好き/現在の125にはないから/1100も登場し大型から小型まで揃ったらうれしい/かわいい。親子でも似合うかも etc.
青いクロスカブが限定で爆誕!
こちらは妄想CGではなく正式発表。ヤングマシン本誌でもスクープしていた青いクロスカブ110が’21年7月末に発売だ。かわいらしさや親しみやすさを感じさせる“プコブルー”を車体色に設定した2000台の限定発売モデルで、セミブロックタイヤやLEDヘッドライトなどの装備と価格はSTDと同じだ。
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