●CG:白圡学
’21年5月5日、欧州ヤマハより唐突に公開されたティーザー映像。そこには空撮されたサーキットとライダー視点に近いワインディングロードが映し出されるだけでマシンの姿はなかったが、放たれたサウンドは明らかにミドルクラスのツインエンジン! 我々はそこから、MT-07のバリエーションモデル=「YZF-R7」の匂いを嗅ぎ取った。果たしてその予想は的中するのか? 答えはまもなく出されるだろう。
MT-07派生のツインスポーツに期待!
すっかりヤマハを代表する主力ブランドとなったMTシリーズ。そのエンジンと車体は、3気筒MT-09/2気筒MT-07ともにXSRやトレーサーといった派生車を同時に生み出してきた。ここで紹介するMT-07からの新バリエーションモデル「YZF-R7」も、実現性がかなり高いと考えられる。
ベースとなるのは、’21モデルでユーロ5対応を果たした新型MT-07。このエンジンと車体を受け継ぐと思われる。このことからも予想されるように、YZF-Rシリーズの名を冠するとはいえ、R1/R6のようなガチ路線のスーパースポーツではなく、キャラクターとしてはR25/R3のように日常やツーリングまで楽しめるものになるはずだ。
しかし、MT-07のようにトラクションコントロール非装備だと、スーパースポーツとしてはちょっと魅力不足。そこで電脳装備が追加される可能性はかなり高い。また足まわりも倒立フロントフォークで強化してもらいたいところだ。
いずれにせよ、MT-07は’21となっても想定価格は80万円前後。R7も比較的リーズナブルな価格となりそうなので、そちらを優先してもらうほうがありがたいかも。100万円を切ってくれれば大歓迎だ!
YM未来予想=YZF-R7:100万円切りもありえる!?
ベースモデル=MT-07+YZF-R6
【ベース1:MT-07】フレンドリーな水冷パラレルツインをスチールパイプフレームに搭載したミドルネイキッド・MT-07。海外ではユーロ5に対応してモデルチェンジした’21年型が発表済みだ。このユーロ5への対応は電子制御スロットル採用といった大がかりな変更は行われず、FIセッティングや吸排気の仕様変更のみで実現。トラクションコントロールなどといった電脳装備の追加も行われなかったが、極低回転域のレスポンスに磨きをかけてトルクの出力特性を滑らかなものとした。スタイル面では兄貴分MT-09と同系のLEDプロジェクターランプによるモノアイルックになったほか、タンクやエアスクープまわりを精悍なものに一新。そのタンクはニーグリップがしやすい形状に改良されている。日本国内での登場予想は今春以降だ。 主要諸元■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 689cc 73.4ps/8750rpm6.8kg-m/6500rpm ■184kg シート高805mm 14L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●予想価格:80万円前後 ●予想発売時期:’21年春以降 ※諸元は海外仕様
【ベース2:YZF-R6】YZF-Rシリーズの次兄として活躍してきたR6は’20限りで欧州での公道仕様は生産終了(日本はそもそも未発売)。’21はレースベース車のみ販売されることとなった。
【ライバルはこの2車】ミドルクラスのフルカウルスポーツとしては、現在ホンダCBR650R[左]やカワサキ ニンジャ650[右]が人気。いずれもトガリすぎず、カッコよさを十分に味わいながら日常のストリートやツーリングを楽しめるもの。R7もこの路線だと思われる。 [写真タップで拡大]
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
クロスプレーン、270度クランク搭載のMT-07系エンジンか!? 欧州ヤマハが2021年5月5日に公開したティーザー映像は、「Track. Street. R/World.」と題したものだった。動画の[…]
2021新車バイクラインナップ>日本車>大型ネイキッド 最新潮流解説 YAMAHA:MT-10/SP|MT-09/SP|MT-07 HONDA:CB1000R|CB650R|NC750S KAWASA[…]
2021年モデルの国内販売予定車は今のところ3機種 ヤマハは、2021年モデルとして欧州と北米で発表したモデルのうち、「MT-09 ABS」と「TRACER9 GT」、「MT-07」を日本で2021年[…]
謎の3輪車、状況証拠からしてカワサキ製で間違いなし! ここで取り上げる謎の3輪バイク「NL‐TR1」は、'20年10月に開催された神戸ニューオーダーチョッパーショーに出展されていた車両。カスタムショー[…]
胴長フレームにグロムの新型エンジンを搭載して復活!! 妄想ながら限りなく実現に近いスクープとして、ヤングマシン本誌で再三追いかけてきたホンダの「ダックス125」。ヨーロッパでも商標登録されているのが確[…]
最新の記事
- バイクの冬眠に向けて。デイトナのメンテナンス/保管用アイテムをAmazonでチェック!【ブラックフライデー前】
- ホンダのタフ・スクーター「ADV350」がマイナーチェンジ! スマホ連携TFTメーター獲得【海外】
- CB400スーパーフォアに代わり、首都高パトロールに黄色のBMW! 「F900XR」を12月上旬より黄バイとして運用
- スズキ「Vストローム250SX」と「Vストローム250」は何が違う? 身近な兄弟車を比較!
- 【2024年11月版】150~250cc軽二輪スクーター 国内メーカーおすすめ7選! 125ccの双子モデルからフルサイズまで
- 1
- 2